瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

赤いマント(248)

・井上雅彦「宵の外套」(4)本文② 昨日の続きで、初出①『京都宵』と再録②『四角い魔術師』そして再々録③『夜会』の本文の異同、1行空けの位置について。 ・①465頁13行め「聳」=②243頁上5行め→③130頁上10行め、ルビ「そび」添加。 ・①465頁14行め「剪定…

赤いマント(247)

・井上雅彦「宵の外套」(3)本文① 6月28日付(246)の続きで、初出『京都宵』と再録『四角い魔術師』再々録『夜会』の本文を比較して置こう。仮に番号を附して見易くした。 ①『京都宵』459~486頁 2月20日付(221)にも触れたように461頁から本文。461頁は…

いまに語りつぐ『日本民話集』伝説・現代民話(16)

・「現代民話」の出典⑨~内輪の資料(3) 昨日の続き。今回は順に列挙して置く。 ⑮『噓のようなホントの話』編集:高津美保子(細目:7月19日付(07)) ・二〇〇二年に矢部敦子が話し、高津美保子が記録 ⑮七 ・一九八〇年ごろに林義明が話し、高津美保子が…

いまに語りつぐ『日本民話集』伝説・現代民話(15)

・「現代民話」の出典⑧~内輪の資料(2) 昨日の続きで、今回は⑫と⑬について見て置く。数が多いので年代・報告者50音順・追記の有無で並び替えた。 ⑫『乗物とメディアの怪』編集:渡辺節子(細目:7月14日付(04)) ・一九九三年高津美保子が記録 ⑫八十五 …

いまに語りつぐ『日本民話集』伝説・現代民話(14)

一昨日の続き。 ・「現代民話」の出典⑦~内輪の資料(1) 本シリーズにも、2月4日付「『夢で田中にふりむくな』(7)」に見た⑫渡辺節子と⑪岩倉千春の共著『夢で田中にふりむくな』と同様に、「不思議な世界を考える会会報」にも載せていない、内輪の資料が…

岩館真理子『うちのママが言うことには』(5)

3月19日に作成した草稿のうち、整っている前半を上げて置く。後半は改稿の上、追って投稿することとしよう。 * * * * * * * * * * 2012年7月23日付(1)に述べたように、家に単行本(ヤングユーコミックス)の①②があるのだが、これも処分すること…

いまに語りつぐ『日本民話集』伝説・現代民話(13)

鼻中隔彎曲症の手術を、近いうちに受けたいと思っていろいろ調べて(と云うか家人が調べて)見たのだけれども、なかなかハードルが高い。時期が余程悪くなければ1週間くらい、いつだって休んだって構わないのだが、目下、政府・与党が旗を振り、そして少なか…

いまに語りつぐ『日本民話集』伝説・現代民話(12)

不思議な世界を考える会や民話と文学の会の会報など、実際に見ることが出来ないものについて、見られないなりに整理すると云う空しい作業をしていると、疲労感が一際募る。もうそろそろ「ヤングの知っているこわい話」を分担していた人たちも60代、70代にな…

いまに語りつぐ『日本民話集』伝説・現代民話(11)

4連休だが在宅の仕事もあるし、もともと出掛ける予定もない。 緊急事態宣言下、自宅に籠もっていたときに、息切れが酷くて運動も儘ならなかったことを思い出した。あの頃は、実は既に蔓延していると云う説もあって、ひょっとして感染しているかも知れないが…

いまに語りつぐ『日本民話集』伝説・現代民話(10)

昨日の続き。 ・「現代民話」の出典③~「不思議な世界を考える会会報」 ⑩を除く5冊の編集担当は、皆、2016年12月19日付「『夢で田中にふりむくな』(1)」に見たように、白水社版『日本の現代伝説』の編著者である。2016年12月20日付「『夢で田中にふりむく…

いまに語りつぐ『日本民話集』伝説・現代民話(09)

昨日の続き。 ・「現代民話」の出典②~立石憲利の著作 昨日見た松谷みよ子『現代民話考』を出典とする話の中では『現代民話考Ⅱ 軍隊』が44題で最も多く、『現代民話考第二期Ⅱ 学校』が32題でこれに次ぎ、さらに『現代民話考第二期Ⅰ 銃後』が23題でこれに次ぐ…

いまに語りつぐ『日本民話集』伝説・現代民話(08)

・「現代民話」の出典①~松谷みよ子『現代民話考』 それでは、前回までに細目を示した、7月11日付(01)に挙げた第三集⑩~⑮の6冊について、その出典を確認して置こう。既に注意したように巻末の「話名および出典」と云う一覧表に纏めてあるのだが、話者や報…

いまに語りつぐ『日本民話集』伝説・現代民話(7)

昨日の続きで、このシリーズの「現代民話」の6冊め。要領は7月12日付(2)に示した。 ⑮『噓のようなホントの話』編集:高津美保子・236頁・92話 1章め「今はむかし」扉(頁付なし)13頁、章解説14~15頁(高津美保子) 一 苗字さわぎ 高知県(高知県 石野春…

いまに語りつぐ『日本民話集』伝説・現代民話(6)

昨日の続きで、このシリーズの「現代民話」の5冊め。要領は7月12日付(2)に示した。 ⑭『浮遊する現代の妖怪たち』編集:常光徹・238頁・80話 1章め「夢の不思議」扉(頁付なし)13頁、章解説14頁(常光徹) 一 夢枕に立ったお大師様 高知県(愛媛県東宇和…

いまに語りつぐ『日本民話集』伝説・現代民話(5)

7月14日付(4)の続きで「現代民話」の4冊め。要領は7月12日付(2)に示した。――中断なしに続けるべきだったのだが、一昨日、都内の図書館に出掛けて疲れてしまったのと、腰痛と、それからこういう目録を投稿すると閲覧数が減るので(別に閲覧数にこだわっ…

図書館派の生活(11)

昨日、自転車で都内の図書館に出掛けて、その疲れもあるし、結構なことだが今朝、涼しくなって、昨夜、寝てから冷えるような気がして、久し振りに掛蒲団で寝た。だから寒くて起きると云うことはなかったが、一度早朝に目が覚めて、小用を済ませようかと思っ…

図書館派の生活(10)

今日はA区立図書館の返却期限なので、4月5日付「花粉サイクリング(4)」に述べた4月3日以来、3ヶ月半ぶりにA区立K図書館に出掛けた。4月にK図書館で借りた本は、6月17日付「阿知波五郎「墓」(19)」の前置きに述べたように、6月17日に別の図書館に返却し…

いまに語りつぐ『日本民話集』伝説・現代民話(4)

昨日の続きで「現代民話」の3冊め。要領は一昨日に同じ。 ⑫『乗物とメディアの怪』編集:渡辺節子・233頁・95話 1章め「車に乗りこんでくるモノ」扉(頁付なし)13頁、章解説14頁(渡辺節子) 一 幽霊の探し物 宮城県(宮城県 岩崎としゑ)15~18頁 二 家族…

いまに語りつぐ『日本民話集』伝説・現代民話(3)

昨日の続きで「現代民話」の2冊め。要領は昨日に同じ。 ⑪『学校の怪談』編集:岩倉千春・235頁・108話 1章め「トイレの怪」扉(頁付なし)15頁、章解説16~17頁(岩倉千春) 一 赤い手、青い手 新潟県(群馬県 小沢清子)18~19頁 二 手が出る(女子大学生/…

いまに語りつぐ『日本民話集』伝説・現代民話(2)

昨日の続きで、本シリーズ第三集の「現代民話」に配当されていると思しき最後の6冊の細目を見て置こう。 各話の題は最初に2行取りで大きく「 四 お命を頂く 沖縄県*1」の如くに入り、2行分空けてから本文になっている。この一覧では、番号と地名を小さくしな…

いまに語りつぐ『日本民話集』伝説・現代民話(1)

このシリーズ(監修:野村純一・松谷みよ子、作品社・A5判上製本)については7月4日付「閉じ込められた女子学生(22)」に触れたが、「第三集」=「伝説・現代民話」全15巻のうち「現代民話」に充てられていると思しき⑩~⑮の6冊を借りて来た。 第三集は全て「…

閉じ込められた女子学生(28)

・「不思議な世界を考える会会報」(8) それでは、問題のある典拠について見て置きましょう。次いでに話の時期についても考えて見ることにします。 【D】典拠 ②233頁下段6~8行め 同20号(90年7月)●「ヤングの知っているこわい/話」(4)上田渡編 信州豊…

閉じ込められた女子学生(27)

今朝、下りの通勤電車で、荷物挟まりの遅延があった。いよいよ混んで来た。いつもよりも1本遅い電車に乗ったせいもあるのかも知れないけれども。しかも、気温が高い訳でもないのに窓が開いていなかった。今朝など、窓から風を入れた方が気持ちが良いくらいだ…

閉じ込められた女子学生(26)

・「不思議な世界を考える会会報」(6) 本文比較の続き。要領は昨日の通り。 【B】夏休み前 ②70頁5~14行め 昔、といっても十年くらい前のことらしい。一学期の終業式が終わったあと、現像/室にひとりで入った部員の女の子がいた。写真のコンクールがあ…

閉じ込められた女子学生(25)

・「不思議な世界を考える会会報」(5) それでは、前置きが長くなりましたが本文の比較をして行きましょう。 ①「不思議な世界を考える会会報」20号は未見。この号が出典であることは以下の②③④に明示されているのですが、実は少々厄介な問題があるのです。…

閉じ込められた女子学生(24)

・「不思議な世界を考える会会報」(4) 話の題は②③④とも「壁の爪あと」です。①も「壁の爪あと」と題していたのでしょうか。 2017年2月6日付(04)に紹介した松山ひろし『三本足のリカちゃん』も「爪の跡」と題して取り上げていましたが、これも、この事故…

閉じ込められた女子学生(23)

・「不思議な世界を考える会会報」(3) さて、④の本文については、4~12頁(頁付なし)「目次」に次いで、1頁分白紙を挟んで14頁(頁付なし)に凡例に当たる箇条書きがあります。このシリーズ全体の編集方針でもありましょうから、今後の検討に参照するた…

閉じ込められた女子学生(22)

・「不思議な世界を考える会会報」(2) さて、昨日挙げた①~④のうち、②③④はいづれも①「不思議な世界を考える会会報」20号を典拠としているので、検討のための資料としては①を参照出来ればそれが最善なのですが、大学図書館や博物館なども含め「不思議な世…

閉じ込められた女子学生(21)

2017年2月6日付(04)の続き。 6月13日付「阿知波五郎「墓」(15)」に書いたように、その後、女子美術大学の実話について、これも多摩美術大学では都市伝説化している校舎屋上の焼身自殺と絡めて確認して行きましたので、なかなか当初予定に戻って来る(?…

図書館派の生活(9)

今日は職場でくしゃみが出て困った。左の鼻に何かがあって、むずむずする。そこで、明日の勤め帰りに耳鼻科の予約を入れた。いや、今年は花粉症の時期が終わっても、2週間に1度、耳鼻科に通っているので、別に今日のくしゃみのせいだけで入れたのではないの…