瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

TVドラマ

『「超」怖い話』(1)

私は怪談に興味を持っているけれども、体験談は苦手である。怖いからではない。以前「ほんとにあった怖い話」とか「新耳袋」その他の実写ドラマを見ていたのも怖がろうとしてではなく「そう来たか」とか「何じゃこりゃ」と突っ込んで笑うために見ていたので…

祖母の蔵書(42)松本清張①

祖母は松本清張も愛読していたはずで、家人も色々薦められたと言っているが、何故か纏めて保管せずにあちこちに散らばっていた。 今回は文庫本を纏めて置こう。単行本も何冊かあるのを見ているが、まだ全体として単行本には殆ど手を着けていないので、まだ記…

祖母の蔵書(40)澤田ふじ子

・廣済堂文庫 さ 4-3『木戸の椿公事宿事件書留帳・二>』平成8年2月1日 初 版・平成8年4月20日 2 刷・定価534円・廣済堂出版・323頁木戸の椿 (広済堂文庫―公事宿事件書留帳)作者:澤田 ふじ子廣済堂出版Amazon※ 帯あり「テレビ朝日系にて/好評放映中!! ◉…

祖母の蔵書(39)夢枕獏

祖母は、時代小説・推理小説の分野の流行作家の、新刊や話題作に興味を示す傾向があるようだ。 ここまで「※ 帯あり」との註記を附した本が少なからずあった。私は帯に惹かれて本を買うような経験を久しくしていなかったが、今回祖母の蔵書を整理して、①今月…

祖母の蔵書(36)柴田錬三郎

・新潮文庫 新潮社 祖母は時代小説のうちで剣豪小説も好みだったらしく、新潮文庫の『眠狂四郎』を冠するものは全て買い揃えていた。――『眠狂四郎』以外のものは殆ど見当たらなかったので、他社の文庫とともにここに纏めて取り上げて置こう。 ・新潮文庫『眠…

祖母の蔵書(29)内田康夫

後述するように内田康夫を愛読していたことは知っていたのだが、ほぼ全て本棚やクローゼットに仕舞い込まれていたので、取り上げるのが遅くなった。今回掘り出したのは昭和末から平成12年までに刊行されたものに限られていて、今世紀に入ってから出た本がな…

祖母の蔵書(19)池波正太郎②

・講談社文庫『仕掛人・藤枝梅安』 い 4 13『梅安乱れ雲』昭和61年11月15日第1刷発行・定価420円・325頁梅安乱れ雲―仕掛人・藤枝梅安 (講談社文庫)作者:池波 正太郎講談社Amazonい 4 17『梅安影法師』1990年10月15日第1刷発行・1991年11月1日第6刷発行・…

祖母の蔵書(18)池波正太郎①

・文春文庫『鬼平犯科帳』 142―1(一)1974年12月25日 第1刷・1980年12月1日 第10刷・定価 320円・301頁鬼平犯科帳 (1) (文春文庫)作者:池波 正太郎文藝春秋Amazon142―2(二)1975年4月25日 第1刷・1978年11月30日 第5刷・¥320・302頁 142―3(三)1975…

祖母の蔵書(17)北原亞以子

・講談社文庫『深川澪通り木戸番小屋』 き 26 1『深川澪通り木戸番小屋』1993年9月15日第1刷発行・2000年8月31日第16刷発行・定価495円・270頁深川澪通り木戸番小屋 (講談社文庫)作者:亞以子, 北原講談社Amazonき 26 4『深川澪通り燈ともし頃』1997年9月1…

祖母の蔵書(16)平岩弓枝④

祖母のクローゼットに詰め込まれていた文庫本の、第1列には他にも平岩氏の小説が何冊かあった。 ・文春文庫 168―7『藍の季節』1978年10月25日 第1刷・1979年10月1日 第4刷・定価 280円・264頁藍の季節 (文春文庫 ひ 1-7)作者:平岩 弓枝文藝春秋Amazon168―…

祖母の蔵書(15)平岩弓枝③

昨日、中身を改めて持ち帰った紙袋に入っていた10冊と、別にあった1冊(『横浜慕情』)について。 ・『御宿かわせみ』文藝春秋・四六判並製本 『源太郎の初恋』一九九七年六月十五日 第一刷・定価1095円・264頁「源太郎の初恋」―御宿かわせみ作者:平岩 弓枝…

祖母の蔵書(12)子母沢寛

差当り紙袋に入っているものを持って来たので、新刊の書き下ろし時代小説が中心になった。しかしそうこうするうちに7月も終わりである。今年度1回めの来週月曜の引落しに備えて健康保険税を入れて置いた。今月分の家賃を振込んで置いた。もうそろそろ本棚に…

全国歴史散歩シリーズ13『東京都の歴史散歩』(8)

①文庫版(2) 文庫版の1版1刷の上下揃いを借りることが出来たので、4月29日付(1)に取り上げた『上』1版10刷と『下』1版7刷と比較して見た。 ・全国歴史散歩シリーズ 13上『東京都の歴史散歩 (上) 』1977年6月25日 1版1刷印刷・1977年7月15日 1…

松本清張「天城越え」(2)

2013年7月30日付(1)にぼんやりとした回想を述べたが、その後再見の機会を得ないままだった。松本清張原作 天城越え【NHKスクエア限定商品】大谷直子、佐藤慶、鶴見辰吾 ほかAmazon それが、4月9日(土)未明(8日深夜)の「けものみち」再放送に続く「松…

道了堂(18)

・特撮ロケ地としての道了堂(2) 昨日の続きでHN「yart先生」による、Twitter 及びブログでの東映生田スタジオ作品のロケ地検証により報告されていることを、私用の手控えとして整理して置きたい。変身忍者嵐第26話に道了堂を確認。生田作品ではこれが一番…

道了堂(17)

・特撮ロケ地としての道了堂(1) 私は特撮ヒーロー物を余り熱心に見なかったので、そもそも『仮面ライダー』がどのような設定であるのかもよく分らない。見ないではなかったが、訳も分からずに見ていて、多少訳が分かるようになった頃には仏像に夢中になっ…

西澤裕子『風の盆』(3)

・銀河テレビ小説「風の盆」(1)放送時間と台本 とにかく「NHKアーカイブス」の風の盆」のページについては今後、情報が追加・訂正されるのを待つことしか出来ないが、放送期間中の「NHKクロニクル」を検索することで、ある程度の情報を得ることが出来る。…

西澤裕子『風の盆』(2)

・時期と場所 まづ、作中の時間と場所を確認しつつ、章立てを見て置こう。なお、最後の場面は9月3日の深夜、昭和56年(1981)3月放映の銀河テレビ小説の原作だから、昭和55年(1980)と云うことになろう。最初はその前年の風の盆の稽古が始まった頃で、昭和5…

西澤裕子『風の盆』(1)

・西澤裕子『風の盆』昭和五十六年三月五日 第一刷発行・定価 一、三〇〇円・日本放送出版協会・274頁・四六判上製本 私は風の盆については殆ど知識がなかったので、高橋治『風の盆恋歌』に先行する文学作品と云うことで、1月14日付「成瀬昌示 編『風の盆おわ…

道了堂(13)

小池壮彦『怪奇事件の謎』の「「道了堂跡」に刻まれた"悲史"と"タブー"」の初出は、2011年1月12日発売の「怖い噂」Vol.8のようです。怖い噂 VOL.8―世の中の”怪”を読み解くエンターテインメント・ミステリアス・マガジン (ミリオンムック)ミリオン出版Amazon す…

成瀬昌示 編『風の盆おわら案内記』(3)

今回も余談に終始する。 * * * * * * * * * * 八尾の人と知り合いになって、風の盆に招待されるようなことがあれば、つまり八尾旧町の民家の二階から眺めていられるのなら行って見たいと思うけれども、観光客の一人として人混みに参加しようとまで…

成瀬巳喜男監督『女の中にいる他人』(4)

昨日、映画『女の中にいる他人』で、妻を殺された杉本(三橋達也)が、犯人が親友の田代(小林桂樹)だと気付いてからも通報しなかった理由を、再見していないこともあって想像を交えてつらつら考えて、と云うか、妄想して見た。その続き。 一方、親友・杉本…

成瀬巳喜男監督『女の中にいる他人』(2)

昨日の続きで、NHKで9月20日の昼に地上波で初放送された松本清張ドラマ「黒い画集~証言~」について。NHKプラスの見逃し配信は今日の14:34で終わってしまったけれども。 ・堀川弘通監督映画『黒い画集 あるサラリーマンの証言』昭和35年(1960)3月13日公開…

成瀬巳喜男監督『女の中にいる他人』(1)

・成瀬巳喜男監督『女の中にいる他人』昭和41年(1966)1月25日公開女の中にいる他人 [DVD]小林桂樹Amazon女の中にいる他人 【東宝DVDシネマファンクラブ】小林桂樹Amazon女の中にいる他人 [レンタル落ち]Amazon女の中にいる他人 [DVD]小林桂樹Amazon 以前、…

白馬岳の雪女(12)

・辺見じゅん「十六人谷」(5)こわでん① 辺見じゅん「十六人谷」とこれを原作とする「まんが日本昔ばなし」の「十六人谷」について一通りの確認を終えたところで、本題である白馬岳の雪女に話を戻そうと思ったのだが、最近、やはり辺見版を元とするTV番組…

時雨の思い出(1)

正志が克之と知り合ったのは、高校の入学式のときだった。 正志が入学した高校は、明治創立の旧制中学以来の伝統を誇る、学区トップの進学校である。 猛勉強するのは当たり前で、その上さらに、勉強を愉しむ余裕くらいないと合格出来ない。いや、ガリ勉で入…

ビートたけし『たけしくん、ハイ!』(50)

・銀河テレビ小説「たけしくんハイ!」シナリオとの異同(40) 昨日の続き。 ・第11回(5)真利子の見積り この回の最後は、竹次郎(林隆三)が見積りを覚えないので真利子(木の実ナナ)が竹次郎の仕事先にくっ付いていく場面である。松原組の人たちに冷や…

ビートたけし『たけしくん、ハイ!』(49)

・銀河テレビ小説「たけしくんハイ!」シナリオとの異同(39) 昨日の続き。 ・第11回(4)区画整理① 147頁上段4行め~148頁下段18行め「●信濃屋の中」の場面、冒頭を抜いて置こう。147頁上段5~9行め、 大山を相手におとなしく飲んでいる竹次郎。 大 山「…

ビートたけし『たけしくん、ハイ!』(48)

・銀河テレビ小説「たけしくんハイ!」シナリオとの異同(38) 昨日の続き。 ・第11回(3)竹次郎の年齢 『シナリオ』では、前回見たたけし(小磯勝弥)が松本家で卒倒する場面の前にあった、143頁下段11行め~144頁下段「●西野家・中」はTVドラマでは後…

ビートたけし『たけしくん、ハイ!』(47)

・銀河テレビ小説「たけしくんハイ!」シナリオとの異同(37) 昨日の続き。 ・第11回(2)松本正彦② 松本正彦(後根宣将)はお金持ちの家の子供で、1月13日付(16)に見たように第6回から、たけし(小磯勝弥)の羨望の対象として登場する。そして第7回の…