2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧
昨日書いた内容について、家人からクレームが付いた。そして「あなたは他人の記憶をあげつらっているのに、自分は記憶のまま確認せずに書いていて良いのか」と言うのである。 確かにその通りなのだけれども、敢えてやっているので、取り敢えず今、私の記憶し…
結局、祖母は最後には救急車で病院に運ばれ、そしてそのままマンションに戻ることはなかったのである。 しかし、私は6月26日付(02)の後半に書いたような事情で立ち会っていないので、話は聞いたけれども、正確なところを再現出来ない。 ただ、祖母の死を承…
2月20日付(221)の続き。2月21日付(222)として準備していたが2月21日付(222)に書いたような理由で見送ってそのままになっていた。今、その確認すべきところの『四角い魔術師』の記述を補って、4ヶ月越しに投稿する。 ・井上雅彦「宵の外套」(2) 初出…
あんなに脅していた自粛させていたのに、経済が続かなくなるから緊急事態宣言は解除したのは仕方がないとしても、ここまで緩めさせてはいけなかったのではないか。しかし、世間はすっかり元通りである。電車も、外国人観光客と、部活で集団で移動する連中が…
6月11日付(01)の続き。 義理の祖母は恐ろしくせっかちで、家人が年末、実家、すなわち祖母の長男の家に帰る際に一緒に連れて行くのだが、昼過ぎの電車で着くように10時半の新幹線に席を取ってあるのに、何故か9時半に東京駅のホームに着いてしまうような時…
さて、当ブログは、飽くまでも確認作業ノートで、普通なら公開しないところまで示して置こうと云う意図でやっておりますので、非常に読みづらく、脇道にも逸れますし(しかしその場で書いて置かないと忘れてしまう)過去記事に書いたことを忘れて繰り返すよ…
・「七月二十五日。」条と結末 438頁12行め~440頁2行め、7日め「七月二十五日。」条、これが最後の日付である。前半、438頁13行めから439頁6行めまでを抜いて置こう。 いよいよ七日目だ。却ってもう飢を感じない。手も足も水ぶくれになって腫れ上ってくる。…
・「七月二十四日。」条(2)呪いから痩せ我慢へ 434頁17行め~436頁1行めまで、20行に及ぶ遺書の一節は、 『渋谷さん、今日も一日中あなたのことを思いつめて居るのよ。どんなにおなかが空いて居ても、あ【434】なたのことを思えば不思議にその苦しみがな…
・「七月二十四日。」条(1)遺書の意図 遺書を書き始めるまでの確認が随分長くなってしまったが、ここまで、主人公はまづ、2日めと3日めには里子に出した園児と、その園児を園に戻したことで起こった火災を回想し、それから、空腹は3日めから、4日めには1…
・「七月二十三日。」条(4)遺書執筆開始 昨日は、5日め「七月二十三日。」条の3段落めの中盤を確認するだけで終わってしまった。当ブログは結論を述べると云うより確認作業ノートみたいなものだから、往々にして全く進まなくなり、そのうちに飽きるか本の…
・「七月二十三日。」条(3)密室の時間と照明 昨日の続きで、5日め「七月二十三日。」条の3段落めの中盤。430頁1~3行め、 (略)。折角覚えて居た/日も記憶の中で戸迷い、腕時計が停まって居るが、そのねじを巻く元気もない。うつら、うつら……そ/してそ…
職場の玄関では、体温をセンサーで測っている。私はこのところ36.0℃くらいで安定しているので、もちろん引っ掛からない。しかし無症状や発症前、つまり発熱していない人が広めてしまうらしいのに、せっせと検温ばかりしていることに、どれだけ意味があるのか…
昨日の続き。 ・「七月二十三日。」条(1)鼠の正しさと学者の愚 前日は雨で涼しかったせいか、キャラメルの存在を思い出した以外は無気力に過ごしていた主人公だったが、5日めのこの日は、初めから感情を爆発させている。――日付も含めて23行だった前日に対…
大学が再開になったのか、それとも入構規制が解かれて登校出来るようになったからなのか、大学生が連れ立って歩くようになった。あんなに「密です」とか云って脅して自粛させたのに、掌を返したように野放しである。 昨日が都内の図書館の返却期限であったが…
昨日の続き。 何だか1日ずつ確認するような按配になってしまった。 どうも、この小説、細かく見て行くとおかしなところが次々と出て来るようである。 6月14日付(16)の最後に指摘した、「今日も今日」のような瑣事もあるけれども、もう少しややこしいものも…
昨日の続き。 次いで6月12日付(14)に引いた3日め「七月二十一日。」条の冒頭の「渇にたえられぬまま」水を飲む場面があり、そして初めて、何でこんなことを計画したのかが、説明される。続きを抜いて置こう。425頁2~11行め、 野球のボールが書庫の壁に当…
昨日、twitter を始めた切っ掛けを、意図せざる「閉じ込められた女子学生」記事閲覧数の激増にあるように書いてしまったのですけれども、これは理由の1つではありますが、主たるものではありませんでした。その、主たるものは昨年4月に縷々書いたので繰り返…
昨日の続きを上げるつもりであったが、前置きとして書き始めたら長くなってしまったので続きは次回に回すことにした。 * * * * * * * * * * 私がこの小説に興味を持ったのは、2016年10月4日付(01)に書いたように、怪異談の発端になっている、女…
6月9日付(13)に引いた、ちくま文庫『絶望図書館――立ち直れそうもないとき、心に寄り添ってくれる12の物語』の、編者・頭木弘樹「入れられなかった幻の絶望短編」に記憶に基づいて書いた、阿知波五郎「墓」の粗筋について、今回はその続き、後半(345頁14行…
先日、義理の祖母(1915.10.3~2020.6.6)が死んだ。 私が初めて会ったとき、満87歳であったが、当時は元気に独居生活を楽しんでいた。 長男の長女である家人は、久しく2駅のところに住んで、月に2回は御機嫌伺いしていた。そこで私も御相伴に与ったと云う次…
・②新版の著者紹介と版元 5月29日付(06)に、③④のカバー折返しにある著者紹介文について、③の奥付の前の頁にあるものとも対照させながら確認したのだが、うっかりしていて②の奥付上部にも「●著者紹介 伊藤正一(いとう・しょういち)」として、これらの原型…
昨日、ちくま文庫『絶望図書館――立ち直れそうもないとき、心に寄り添ってくれる12の物語』の「入れられなかった幻の絶望短編」についての情報募集告知の、前置きに当たるところを引いて置いた。 頭木氏が「トラウマのように、心に焼きついてしまった」と云う…
昨日の続きで、ちくま文庫『絶望図書館――立ち直れそうもないとき、心に寄り添ってくれる12の物語』344~346頁「[閉鎖書庫 番外編]/入れられなかった幻の絶望短編」の、かなり詳細に及ぶ情報募集告知について、検討して見よう。 まづ冒頭、344頁4~13行め、 …
昨日の続き。 6月2日付「睡眠不足(5)」に、図書館が再開しても、緊急事態宣言前に借りた本が未だ積み上がっているので行く気にならない、みたいなことを書いたのだけれども、地元の図書館が予約受付を再開したので早速、ちくま文庫『絶望図書館――立ち直れ…
当ブログのことを多少なりとも宣伝しようと思って、瑣末亭のアカウントで twitter を始めたのだが、大した宣伝になっていないようである。#で言及した人が retweet するとインプレッションは増えるが、それは別に私の tweet 及びそこに紹介している当ブログ…
久しく歩かなかったせいで臀部の肉が落ちていたせいか、起きたら尻が痛かった。しかし午後まで持ち越さなかったから大した痛みではない。まぁせいぜい3時間乗り続けただけなのである。今日は朝から晴れて、昨日と同じ時間に都内に自転車で出たら、途中でへた…
世間はもう過去のことのように出歩いていて、先日も夕方にコンビニエンスストアの前を通ったら、高学年の男児たちが自転車に跨がって7人だか8人、寄り集まって大声で喋っていた。まぁ、誰も感染していないのだろうけれども、今後何処から入り込むか分からな…
父は昭和が終わったときに丁度満50歳で、当時管理職として多くの部下を使っていた。昭和の管理職らしく、年に1度自宅に部下たち10余名を招いて、母に食事を作らせてもてなしていた。今話題(?)の夜の街にも部下を自腹で連れて行ったりしていたらしい。バブ…
図書館は再開されたけれども、まだ行く気が起こらない。いや、長期休館を見越して借りて置いた本も、結局その多くは積んで置くだけになってしまって、それも今後行きづらくなる図書館の本よりも、今後も利用するかも知れない図書館の本ばかり使ってしまって…
東京都の公立図書館は、当初、緊急事態宣言が5月末までの予定だったので、解除後も5月はそのまま休館して、6月から再開のところが多いようである。そしてHPで私の「利用状況」を確認するに、都内の図書館は5月に返却期限が来て、全て延滞になっている。すな…