瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

事故

elevator の墜落(3)

・吉行淳之介『恐怖対談』 昨日まで、企画について確認した吉行淳之介の「恐怖対談シリーズ」の1冊め、『恐怖対談』には10人のゲストとの対談が順に収録されているが、7月17日付「吉行淳之介『恐怖対談』(2)」に引いた文庫版の和田誠「解説」にもある通り…

elevator の墜落(2)

前回引いた『三田村鳶魚日記』昭和4年(1929)の四月十七日(水)条の、三越エレベーター墜落の真相ですが、この書き方では誰から聞いたのか分かりません。東京府豐多摩郡澁谷町金王の吉田冠十郎の家でこんな話が出たのか、それとも吉田家への往返に平音次郎…

elevator の墜落(1)

私は幸いにしてエレベーターの事故に巻き込まれたことはありませんが、Wikipedia「事故の一覧」項や「List of elevator accidents」項を見るに、稀に、扉が開いたまま昇降して挟まれたり、極稀に、籠が落下する事故も起こっています。停電等で途中で停止して…

『三田村鳶魚日記』(01)

【4月18日追記】「赤いマント」記事に使用する資料の確認と云うことで始めたのだが、赤マントに話が及ぶ前が随分長くなってしまった。これは別の記事にするべきだと思い直して、今更ながら『三田村鳶魚日記』に改称します。すなわち「赤いマント(172)」を…

閉じ込められた女子学生(20)

11月1日付「校舎屋上の焼身自殺(12)」から、2ch(5ch)のスレッド「美大の幽霊対決」に見える、女子美術大学の話を拾って見ることにして、11月2日付(18)で暗室に閉じ込められた話を見たことから、11月3日付(19)では別の美術系大学の類話に及んだのでし…

閉じ込められた女子学生(19)

2ch(5ch)のスレッド「美大の幽霊対決」の続きで、8月6日0時0分の「104」番の書き込みを切っ掛けとして同日の夜まで続いた書き込み群を見て置きましょう。 地下の写真現像室に夏休み前に誤って閉じ込められてしまい、/9月に発見されたときは無惨にも・・…

閉じ込められた女子学生(18)

2ch(5ch)のスレッド「美大の幽霊対決」の続き。 次に女子美術大学の名前が出て来るのは、2001年10月16日夜に「234」番が、 女子美の暗室に閉じこめられた生徒の話は出てないよね? これってそんなに有名じゃないんだ。 オイラ15年前のムサビ1年生の時、ム…

閉じ込められた女子学生(17)

2ch(5ch)のスレッド「多摩美卒業制作で焼身自殺」の続きですが、話題が違うので題を変えました。 2ヶ月過ぎて2002年4月17日夜に「43」番が「FROM名無しさan」というハンドルネームで、 造形の彫刻家の生徒が夏休み前に倉庫に閉じ込められて、/夏休み明け…

閉じ込められた女子学生(7)

昨日の続き。 さて、10月8日付(05)に引用した川奈まり子『実話怪談 出没地帯』27頁9行めに「都市伝説だなんてとんでもない」と川奈氏は述べていましたが、この書き込みをした「296」番は女子美術大学・女子美術短期大学の学生、女子美術大学付属高等学校・…

閉じ込められた女子学生(6)

昨日の続き。 川奈まり子『実話怪談 出没地帯』に引用されている「オカルト系のまとめサイト」の書き込みだけれども、典拠である2ch(5ch)のスレッド「大学にまつわる怖い話」の、2004年9月29日の書き込み「296」番とは異同があります。恐らく川奈氏が見た…

閉じ込められた女子学生(5)

最近「怪談実話」とか「実話怪談」とか「恐怖実話」等と称する本が多数刊行されているようです。しかしながら、私はこの手の本を殆ど手にしたことがありません。 私は2016年1月14日付「子不語怪力亂神(1)」及び2016年1月23日付「子不語怪力亂神(2)」に…

事故車の怪(17)

昨日の続き。 石丸元章『ウワサを追いこせ! 』にはもう1つ、9月27日付「石丸元章『ウワサを追いこせ!』(4)」にも挙げましたが、165〜171頁「1988年10月」に、1頁め(165頁)右上にCONTENTSと同文「堤大二郎運転の/事故4WDに/自殺した人の…

石丸元章『ウワサを追いこせ!』 (3)

昨日の続きで8〜14頁「1987年1月」について、もう少し確認して置きましょう。 8頁下段に、普通の注より一回り小さく、かつ本書には殆ど使用されていない明朝体で、 ×本文中の(P)は投稿者のペンネームで/「まるぴー」と読んでほしい。(本)は本/名で「まる…

山岳部の思ひ出(8)

昨日の続きで「田中康弘『山怪』(2)」と題して書き始めたのだが、高校山岳部時代の話が中心になったので改題した。――従って2017年4月4日付(7)の続きではなく、若干重複するところもある。 * * * * * * * * * * 私は高校時代山岳部員で、もち…

草津線高山踏切オート三輪衝突事故(2)

・「朝日新聞縮刷版」昭和二十六年五月號 No.359・昭和二十六年六月十五日発行(通卷第三五九号)*1 発生したのが何月か分からないが、三学期ではあるまいと考えて新年度の頭から眺めて行くと、昭和26年(1951)の5月号に出ていることが分かった。 すなわち…

草津線高山踏切オート三輪衝突事故(1)

・松谷みよ子『現代民話考|Ⅳ| 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』1986年1月20日第1刷発行・1987年2月20日第3刷発行・定価1800円・立風書房・373頁・四六判上製本 ・ちくま文庫『現代民話考[4] 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』二〇〇三年七月九日第一刷…

消えた乗客(1)

・大正期、大森駅近く、人力車 昨日久し振りに触れた岩佐東一郎(1905.3.8〜1974.5.31)の『隨筆くりくり坊主』には、怪談めいた話は殆どないのだけれども、52篇め、一八八〜一九五頁2行め「近所界隈」に、埋もれてしまった事故と、それに由来する怪談につい…

鉄道人身事故の怪異(09)

5月6日付(08)の続き。 小池氏は「中川鉄橋」の「追ってくる屍体」について説明する前に、145頁3〜9行め、下山事件(1949)や三河島事故(1962)、それから沿線で起きた首都圏女性連続殺人事件(1968〜1974)、女子高生コンクリート詰め殺人事件(1989)、…

鉄道人身事故の怪異(8)

昨日の続き。 ここまで小池壮彦『東京近郊怪奇スポット』64〜65頁について確認して見ました。この時点では轢断後も生存していた「事実」談として「野方の踏切」事故を位置付けようとしていたのでしたが、14年後の『日本の幽霊事件』では、そのようなことはあ…

鉄道人身事故の怪異(7)

昨日の続き。 小池氏は、この手の「伝説」がこれほどまでに流布したのは、「事実」あった事故に拠っているからだと考えているのですが、『東京近郊怪奇スポット』の時点では、その「事実」を「野方の踏切」事故と考えていたので、いろいろな理屈を付けて、こ…

鉄道人身事故の怪異(6)

一昨日からの続きで、今回からしばらく、小池氏の「追ってくる屍体」について、『日本の幽霊事件』143頁に「その当時のことだが、私は東京の西武新宿線にある野方という駅に近い踏切で、この伝説のもとになったような出来事が起きたという話を本に書いたこと…

鉄道人身事故の怪異(5)

昨日の続きで小池壮彦『日本の幽霊事件』の「追ってくる屍体」について。 小池氏は導入として稲川怪談を2つ紹介してから、この手の話の解説に入ります。143頁10行め〜144頁8行め、 ‥‥。「追ってくる上半身」という話は、実に多くの人/の記憶の中に棲むらしい…

鉄道人身事故の怪異(4)

4月23日付(3)の続き。 この、列車により下半身を轢断された上半身が這って追って来る、という話は、小池壮彦『日本の幽霊事件(幽BOOKS)』(2010年7月16日初版第一刷発行・定価1300円・メディアファクトリー・238頁・四六判並製本)でも取り上げられてい…

鉄道人身事故の怪異(3)

4月21日付(2)の続き。 前回引用した「奇談メモ」は、単行本『呪いの都市伝説 カシマさんを追う』に取り込まれた際には次のように書き改められています。75頁2〜10行め、 また、昭和10年(1935)5月31日付けの東京朝日新聞には、「係官に明瞭な答 両足…

鉄道人身事故の怪異(2)

4月1日付(1)の続き。 松山氏の『呪いの都市伝説 カシマさんを追う』では、65〜85頁「第四章「四肢欠損の呪い」考」に、カシマさんの由来について、踏切事故で体がバラバラになったという原田宗典『いろはに困惑倶楽部』、両脚を切断されたという「▼90年 …

鶴見事故(3)

3月21日付(2)の続き。 * * * * * * * * * * 日比谷線の脱線衝突事故からの類推、そして鶴見図書館蔵のアルバムに貼付される写真から、上り1両めの衝突位置は3〜4両目の連結部とすべきだというのが、私の見当である。連結部だから僅かcm単位で噛…

鶴見事故(2)

昨日の続きで、横浜市立鶴見図書館蔵のアルバムについて。 * * * * * * * * * * 内容については細かく覚えてはいないが、白黒でサイズも小さく、何よりも事故現場の記録ではないから生々しさは全くない。関係者による事故原因の捜査資料が、没後市…

鶴見事故(1)

以前から、事故や事件に興味がある。まぁみんな事件に興味があるから、松本清張が読まれ続け、2時間ドラマが飽きもせず作られ続けているんだろうけれども。 私などは本を読んでも間違いが気になるくらいで、事故などもどこに間違いがあってこんなことになっ…

七人坊主(36)

「朝日新聞」は「毎日新聞」に比して締切が早かったものか、19日夕刊では被災者の数も確定値ではなかった。従って翌日の朝刊に続報が出ている。第23985号・昭和27年11月20日(木曜日)の(七)面13段めに大きく「五死体発掘」との見出しと「八丈島の土砂崩れ…

七人坊主(35)

「朝日新聞」の縮刷版を見て行くと、事故発生の前日にも八丈島に関する記事が出ていた。「七人坊主」とは関係ないが、ついでに引用して置く。第23983号・昭和27年11月18日(火曜日)夕刊(三)面10段め、見出しは「“七島熱”続発/八丈、三宅島」。年齢表示の…