瑣事加減

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2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

山本禾太郎『小笛事件』(1)

・創元推理文庫『日本探偵小説全集11 名作集1』東京創元社・796+3頁*1 日本探偵小説全集〈11〉名作集1 (創元推理文庫)作者:十三, 海野,禾太郎, 山本,準, 水谷発売日: 1996/06/15メディア: 文庫・1996年6月21日初版 定価1165円*2 ・2004年9月3日3版 定価1,2…

宮澤賢治の文庫本(10)

8月16日付(05)の続きで、8月23日付(07)で見た新潮文庫4191『新編 風の又三郎』と同じように、①と②を比較しつつ収録作品について確認して置こう*1。 ・新潮文庫4192『新編 銀河鉄道の夜』(2) 1頁(頁付なし)扉、3〜4頁(頁付なし)「目次」の①②の異同…

宮澤賢治の文庫本(09)

・新潮文庫1482『銀河鉄道の夜』(2) 昨日の続き。 カバー背表紙は青地。新潮文庫4192『新編 銀河鉄道の夜』は紺地であるが、褪色したのかも知れない。明朝体白抜きで上部に標題。中央やや下の著者名は『新編』と同じ位置にある。下部、分類票で一部隠れて…

宮澤賢治の文庫本(08)

8月16日付(05)の続きで「新編」を冠する前の新潮文庫『銀河鉄道の夜』を見て置こう。 ・新潮文庫1482『銀河鉄道の夜』(1) ①昭和三十六年七月三十日発行 ②昭和四十三年(276頁) ・昭和六十年七月三十日五十七刷 定価280円 五十七刷のカバー表紙は、昭和…

現代詩文庫47『木原孝一詩集』(8)

この本の疑問点として、2012年4月14日付(3)に第一刷よりも後の日付のある文章が収録されていることを指摘したのだが、未だ第一刷は見ていない。それでも幾つかの刷を見ることが出来たので、ここで一覧にして置こう。19.0×12.5cmの並製本で、カバーは掛か…

正岡容『明治東京風俗語事典』(1)

単行本も見ているが、まず文庫版の第一刷と第三刷を比較して見る。 ・ちくま学芸文庫(1) 明治東京風俗語事典 (ちくま学芸文庫)作者: 正岡容出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2001/02メディア: 文庫 クリック: 4回この商品を含むブログ (3件) を見る・二…

芥川龍之介『侏儒の言葉』の文庫本(1)

・新潮文庫1810『侏儒の言葉・西方の人』(1) ①昭和四十三年十一月十五日発行(166頁) ・昭和四十九年十月三十日十一刷 ¥ 140 *1 ・昭和五十八年六月三十日二十七刷 定価180円 ・昭和六十一年九月二十五日三十四刷 定価200円*2 ・昭和六十二年八月十日三…

宮澤賢治『注文の多い料理店』(1)

・新潮文庫4193(1) ①平成二年五月十五日印刷・平成二年五月二十五日発行(358頁)定価388円 ・平成三年十二月五日四刷 定価388円*1 ・平成六年六月五日十刷 定価427円*2 ・平成七年五月三十日十一刷 定価427円 ・平成八年五月二十五日十四刷 定価427円*3 …

宮澤賢治の文庫本(07)

・新潮文庫4191『新編 風の又三郎』(2) 昨日の続きで、本体について。 1頁(頁付なし)扉、3〜4頁(頁付なし)「目次」の①②の異同は、半角漢数字のそれぞれの作品の頁。5頁(頁付なし)中扉「新編 風 の 又 三 郎」、7頁から本文。収録作品の題は2字下げ4…

宮澤賢治の文庫本(6)

・新潮文庫4191『新編 風の又三郎』(1) 新編 風の又三郎 (新潮文庫)作者:賢治, 宮沢新潮社Amazon①平成元年二月二十五日発行(345頁) ・平成三年五月三十日四刷 定価350円*1 ・平成四年五月三十日五刷 定価350円 ・平成八年五月二十日十刷 定価438円*2 ・…

吉田秋生『吉祥天女』(6)

4月1日付(5)の続きではなくて、8月11日付「吉田秋生『櫻の園』(3)の続きで、当時としては『万葉集』を使ったことも特殊なケースとは言えなかっただろう、と書いたけれども、作者の吉田氏が『万葉集』好きであることも事実らしいのである。 『吉祥天女…

山岸凉子『妖精王』(13)

7月22日付(12)の続きで、カバー等に掲載されるカラーイラストについて、『妖精王の帰還』と対照させて見よう。 5月18日付(07)に触れた、山岸凉子全集20『妖精王3』のカバー裏表紙のカラーイラストは、白泉社文庫『妖精王』第1巻4頁に白黒印刷で、『妖…

丸山昭『まんがのカンヅメ』(4)

・小学館文庫『トキワ荘実録』(3) 本体の詳細は単行本『まんがのカンヅメ』と比較しつつ述べるつもりだけれども、差当り文庫版の第一刷と第二刷の異同について見て置く。本文を全頁突き合わせつつ比較する余裕はないのでざっと見ただけだが、5頁(頁付な…

中島京子『小さいおうち』(43)

・文春文庫の紹介文など 昨日の続きで、第1刷と第8刷、それから第3刷(2012年12月10日第1刷・2013年2月15日第3刷・定価543円・348頁)を並べて見た。(通常の)カバーは同じ*1。 異同は奥付に第3刷・第8刷の発行日が挿入され、その分、それまでの記載内容が…

中島京子『小さいおうち』(42)

・文春文庫「山田洋次監督映画化」カバー 文庫版は2014年5月24日付(01)に第1刷、2014年6月10日付(07)に第6刷に触れたが、先日、第8刷(2012年12月10日第1刷・2013年11月25日第8刷・定価543円・348頁)を借りたら通常カバーとは別のカバーが挟み込んであ…

宮澤賢治の文庫本(5)

・新潮文庫4192『新編 銀河鉄道の夜』(1) ①平成元年六月十五日発行(357頁) ・平成元年十二月三十日二刷 定価350円*1 ・平成二年五月十五日三刷 定価350円*2 ・平成六年六月五日十三刷 定価427円*3 ・平成八年四月二十日十七刷 定価427円*4 ・平成十年五…

丸山昭『まんがのカンヅメ』(3)

・小学館文庫『トキワ荘実録』(2) 昨日の続きで、第一刷と第二刷のカバーの比較の続き。 カバー裏表紙、上部のバーコード、ISBNコード・Cコード・定価は一致。中央に明朝体縦組みで入っている紹介文は1行13字、第一刷では16行、 「手塚先生が逃げた!」か…

丸山昭『まんがのカンヅメ』(2)

・小学館文庫『トキワ荘実録』(1) 第一刷と第二刷をまずカバーから比較して見よう。 カバー表紙の異同は、最下部中央の「小学館文庫」のマークが、第一刷は赤だが第二刷は浅葱色になっていることのみである。ちなみに中央の写真の周囲に並んでいる似顔絵…

丸山昭『まんがのカンヅメ』(1)

・単行本『まんがのカンヅメ――手塚治虫とトキワ荘の仲間たち』ほるぷ出版まんがのカンヅメ―手塚治虫とトキワ荘の仲間たち作者: 丸山昭出版社/メーカー: ほるぷ出版発売日: 1993/04メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る・小学館文庫『トキワ荘…

山岸凉子『ティンカー・ベル』(1)

・サンコミックス(朝日ソノラマ)ティンカー・ベル (サンコミックス)作者: 山岸凉子出版社/メーカー: 朝日ソノラマ発売日: 1975/05/10メディア: コミックこの商品を含むブログを見る・昭和50年5月10日初版発行(226頁) ・昭和51年6月25日3版発行 ¥350 …

吉田秋生『櫻の園』(3)

それはともかく、一昨日の話の流れで私が「あっ」と思ったのは、――「Vol.3 花酔い」で、新学期になって急に親しくなった杉山さんに、新入部員勧誘の席を昼食で抜けた際に、倉田さんが好きなことを言い当てられてしまった志水さんは、その日の帰りに倉田さん…

吉田秋生『櫻の園』(2)

文庫版には初出が示されていないが、JETS COMICS版(第17刷)には奥付の上部に横組みで、漢字は1行めはゴシック体、2〜5行めは楷書体で、 ●初出一覧 Vol. 1 花冷え/LaLa 1985年 5 月号 Vol. 2 花 紅/LaLa 1985年10月号 Vol. 3 花酔い/LaLa 1986…

吉田秋生『櫻の園』(1)

以前、女子高で現代文を教えたことがあって、それはそれは、楽しかったのである。 今はもう離れてしまったけれども、そんなこともあってふと図書館で映画DVD(HDリマスター版)を見掛けて借りて見たのである。 以前なら『ガラスの仮面』や『野菊の墓』を借り…

楳図かずお『洗礼』(1)

・小学館文庫(1) 洗礼 コミック 文庫版 全4巻完結セット (小学館文庫)作者: 楳図かずお出版社/メーカー: 小学館発売日: 2013/04/01メディア: 文庫この商品を含むブログを見る洗礼 全4巻 完結セット (文庫版)(小学館文庫) [マーケットプレイス コミックセ…

正岡容『艶色落語講談鑑賞』(22)

本書の中核を成し標題にもなっている「艶色落語講談鑑賞」は雑誌「あまとりあ」創刊号から連載されたものをまとめたものである。「あまとりあ」の第三巻までの細目は、「thepiratebayのブログ」の2015-05-02「月刊 あまとりあ 第一巻目録」2015-05-03「月刊 …

正岡容『艶色落語講談鑑賞』(21)

7月10日付(16)の続きで、奥付と広告を眺めて置こう。 奥付の匡郭(12.0×8.3cm)は太線で、左下隅は接しているが、他の3箇所は隙間が空いている。上から5.6cmのところに細い横線(6.7cm)がある。横線の上は横組み中央揃えで、上辺近くに標題に下線(4.1cm…

松本清張『点と線』(3)

・新潮文庫1968(3)TVドラマ化告知の帯 2013年9月24日付(1)にその後追加したように、数ばかり見て、書きかけの記事はなかなかまとまらず、投稿出来ないでいるのだが、今回、帯(幅5.5cm)の掛かった本を見たので先にメモして置く。「平成十九年六月五日…

『トキワ荘物語』(2)

2014年11月28日付(1)の続き。祥伝社新書版とその底本になった翠楊社版の他に、「COM」連載の「トキワ荘物語」を核とした『トキワ荘青春物語』が、蝸牛社から3種の判型で刊行されている。版元の蝸牛社は、図書館OPACやAmazon・ジュンク堂等のサイトで検…

丸尾末広『パノラマ島綺譚』(2)

昨年の11月、ふと『パノラマ島綺譚』を手にしたのは、母が天知茂扮する明智小五郎(江戸川乱歩の美女シリーズ)のファンで、中学の頃、夕方の再放送を良く見ていたのを私も一緒にほのぼの(?)見ていたからで、高校では運動部に入ったのでそんな暇はなかっ…

芥川龍之介「河童」(3)

・新潮文庫1808『河童・或阿呆の一生』(1) ①昭和四十三年十二月十五日発行(215頁) ・昭和五十九年三月二十日三十二刷 定価220円 ②平成元年九月三十日四十五刷改版(249頁) ・平成三年十二月二十五日五十一刷 定価272円*1 ・平成四年十月三十日五十四刷 …