瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

松本清張『徳川家康』(1)

・角川文庫2241(1)
【四十一版】昭和三十九年一月二十日初版発行・昭和五十六年十月三十日四十一版発行・定価220円・202頁
【五十版】昭和三十九年一月二十日初版発行・昭和五十九年二月二十日五十版発行・定価220円・202頁
 カバーは一致。この伊藤憲治のカバーについては4月17日付「角川文庫の松本清張(5)」及び5月15日付「角川文庫の松本清張(6)」で触れた。裏表紙の上部に若干横長のゴシック体横組みで「徳川家康松本清張」、左下に小さく横組みゴシック体で「定価220円 0193-122711-0946(3)」とある。カバー裏表紙折返しの「角川文庫松本清張作品集」は31点、「混声の森(下)」まで。カバー表紙折返しは「徳川家康」と題して明朝体横組み9行(1行17字)の紹介文、下部は3月5日付「角川文庫の「野性時代」の広告(1)」の②。
 本体の202頁まで一致。
 奥付は組み直されているがレイアウトは同じ、それぞれの発行日、「製本所――本間製本」→「製本所――大谷製本」、「Printed in Japan 0193-122711-0946(3)」→「Printed in Japan」、五十版には匡郭下辺の下、右寄せで「ISBN4-04-122711-9 C0193」とあるが、四十一版には匡郭の外に文字はない。
 奥付の裏「角川文庫発刊に際して」。
 四十一版、3段組、1段21点の「角川文庫目録 現代日本文学(緑帯)1981年7月」が(4)(5)(6)頁の3頁、(6)頁中段17点めから下段の21点全ての合計26点29冊が松本清張。これはカバー裏表紙折返しの「角川文庫松本清張作品集」31冊の29冊めまでと順番も一致、但し裏表紙折返しが分冊も纏めずに示していたのに対し、こちらは「かげろう絵図 全二冊」の如く纏めて示す。また「混成の森」の上下2冊がないがこの2冊は昭和53年(1978)7月刊行だから、この目録に入っていなかったのではなく続き、(7)頁にあったのであろう。もう1頁は11.2×7.3cmの匡郭、上から0.6cmを横線で仕切って「角川文庫 最新刊」頁付はない、1頁9点、明朝体、標題の右上に小さく著者名、紹介文2行(1行26字)、最下部に「460/円」と定価。8番め赤川次郎セーラー服と機関銃』で紹介文の最後「映画化」とある。
 五十版、3段組、1段21点の「角川文庫目録 現代日本文学(緑帯)1983年9月」が(4)(5)頁の2頁、(5)頁上段17点めから下段3点めまで、29点33冊が松本清張。これはカバー裏表紙折返しの「角川文庫松本清張作品集」の31冊と順番も一致、さらに『影の車』『北の詩人』の2点が追加。16番め、四十一版は「アムステルダム運河/殺  人  事  件」と2行に分けて幅一杯に均等に示していたが五十版も2行にしているが1行めは上詰め(下2字分空白)2行めは下詰め(上6字分空白)としている。他は同じように組まれている。もう2頁は11.2×7.9cmの匡郭、上から0.6cmを横線で仕切って「角川文庫 最新刊」1頁10点で頁付(49)(50)頁、形式は四十一版にあったものに同じ。