瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

小林千登勢『お星さまのレール』(3)

 フォア文庫普及版並製本)の新旧カバーについて、手許にある「1986年7月 第6刷発行」と「1996年7月 第17刷発行」を比較しつつ記述して置こう。
 ところで4月10日付(1)に、Amazonの書影が新しいカバーで、それ以前には別の絵だった、と書いた。そして実際に、この表紙絵とそれ以前のそうでない絵のカバーのついた、第17刷と第6刷とを手にして、両者を比較して記述すれば足れりと思っていたのである。ところが、Amazonの書影をよく見ると、絵の周囲の飾り枠が、四隅に四つ葉のクローバーがあってその間を螺旋状の線で繋ぐ柄なのだが、私の手許にある第17刷の表紙には桃色のゴシック装飾を繋いだような飾り枠があり、その中にさらに灰色の枠(14.7×8.7cm)がある。これは第6刷も同じである。

宇宙のみなしご (フォア文庫)

宇宙のみなしご (フォア文庫)

流れ星におねがい (フォア文庫)

流れ星におねがい (フォア文庫)

 別に森絵都のファンという訳ではなくて、参考までに掲出したのである。上が新しい飾り枠で、下が古い飾り枠である(と一応書いて置いて、将来書影の差し替えがあったときに備えて置く)。Amazonフォア文庫の書影を「発売日」順に並べて確認して行けば、いつ頃飾り枠の変更がなされたのか大体の見当は付けられるであろうが、Amazonの登録情報にある発売日の時点で掲出された書影と、現在掲出されている書影が一致しているとは限らない(現に本書の場合一致していない訳で)ので、やらないで置く。
 さて、第17刷には古い飾り枠の、四角い灰色枠に目一杯、アニメ映画の一場面が掲出される。従ってAmazonの書影のように角切り(角が尖っていない)ではない。標題もアニメ映画のタイトルロゴ。左下に白抜きで「フォア文庫」とあるのは同じだが、標題の下の著者名、第17刷では「小林千登勢・作」と黄色で入っており、書影の「(作)小林千登勢」と白抜きで入っているのとは異なっている。
 だから、フォア文庫普及版『お星さまのレール』の改装ぶりを一通り押さえ置くためには、このAmazonの書影と同じものを借り出さないといけないのだが、最近この本はあまり読まれなくなっているらしく、図書館にあっても書庫に仕舞い込まれている。それに、図書館のOPACには改装年は反映されないから、どこの図書館にあるのがこの最新のカバーなんだか、行って見ないと分からない。もちろん、買えばいいのだけれども。
 だからまぁ気長に捜すことにして、今は取り敢えず第6刷と第17刷を比較しながら記述して置く。(以下続稿)