フォア文庫普及版(並製本)の新旧カバーについて、手許にある「1986年7月 第6刷発行」と「1996年7月 第17刷発行」を比較しつつ記述して置こう。
ところで4月10日付(1)に、Amazonの書影が新しいカバーで、それ以前には別の絵だった、と書いた。そして実際に、この表紙絵とそれ以前のそうでない絵のカバーのついた、第17刷と第6刷とを手にして、両者を比較して記述すれば足れりと思っていたのである。ところが、Amazonの書影をよく見ると、絵の周囲の飾り枠が、四隅に四つ葉のクローバーがあってその間を螺旋状の線で繋ぐ柄なのだが、私の手許にある第17刷の表紙には桃色のゴシック装飾を繋いだような飾り枠があり、その中にさらに灰色の枠(14.7×8.7cm)がある。これは第6刷も同じである。
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さて、第17刷には古い飾り枠の、四角い灰色枠に目一杯、アニメ映画の一場面が掲出される。従ってAmazonの書影のように角切り(角が尖っていない)ではない。標題もアニメ映画のタイトルロゴ。左下に白抜きで「フォア文庫」とあるのは同じだが、標題の下の著者名、第17刷では「小林千登勢・作」と黄色で入っており、書影の「(作)小林千登勢」と白抜きで入っているのとは異なっている。
だから、フォア文庫普及版『お星さまのレール』の改装ぶりを一通り押さえ置くためには、このAmazonの書影と同じものを借り出さないといけないのだが、最近この本はあまり読まれなくなっているらしく、図書館にあっても書庫に仕舞い込まれている。それに、図書館のOPACには改装年は反映されないから、どこの図書館にあるのがこの最新のカバーなんだか、行って見ないと分からない。もちろん、買えばいいのだけれども。
だからまぁ気長に捜すことにして、今は取り敢えず第6刷と第17刷を比較しながら記述して置く。(以下続稿)