瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

中勘助『銀の匙』の文庫本(5)

・角川文庫7496(4)
 3日前からの続きでカバーの比較。
 カバー裏表紙折返し、初版・十一版・十三版・十六版・十八版は右下KBマークのみ一致。他の部分の異同を点検するに、初版・十一版は「角川文庫中 勘助作品集」として「母 の 死/銀 の 匙」が挙がり、下部左に小さく「カバー 暁美術印刷」*1。十一版の「角川文庫クラシックス」カバーには「角川文庫クラシックス中 勘助作品集」1行分空けて明朝体「母 の 死/銀 の 匙」左下「カバー 暁印刷」。十三版には右下のKBマークのみ。十六版・十八版は最下部に「カバー 泉文社 R(Rは◇で囲われる)」とあるのみ。
 和柄(二十九版)については4月2日付(3)に述べたように、KBマークはない。
 本体については次回以降確認するが、最後の頁の裏、奥付の前は二十九版は白紙だが、初版・十一版・十三版・十六版(なか見!検索では閲覧出来ない)には中央に縦組みで、

本書のカバーのイラストは、株式会社島精機製作所の/協力により、SDS―480を使用してコンピュータ/ーグラフィック処理したものです。

とある*2。実は昨年の秋だったか、職場で誰の物か分からない和柄カバーの掛かった本書を見たことがあって、名倉氏のカバーではないのにこのカバーイラストについての説明がそのままになっていたように記憶している。少し拝借してメモを取って戻して置いたのだが、そのメモが出て来ない。いづれ出て来たらここに補って置くことにする。(以下続稿)
5月19日追記】投稿当初(6)にしていたが、予定していた(2)をまだ投稿していなかったことに気付いたため、1つずらしてこれを(5)に、また文中の「4月2日付(4)」を「4月2日付(3)」に改めた。

*1:2014年9月12日追記】十版も同じ。

*2:2014年9月12日追記】初版と十版の本体は扉からここまで一致。