瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

山岸凉子『アラベスク』(21)

・バレエ名作ダイジェスト(0)
 9月3日付(16)にて予告した『アラベスク』第II部の「バレエ名作ダイジェスト」の詳細について。なお挿入箇所は9月3日付(16)及び9月4日付(17)に示した通りである。
 『完全版Ⅲ』カバー表紙折返しの縦組み8行の紹介文に、6〜7行め「過去一度もコミックスに収録されてこなかった数多くの貴重なカラー原稿、/連載時に掲載されていた「バレエ名作ダイジェスト」などを完全再現。」と謳っているように、単行本(HC版)は一部省略があり、文庫版はダイジェストでなくなっている。
 第II部の前半、連載各回冒頭カラーの最後の見開きの下部にある。連載7回までで『完全版Ⅲ』には数字が入っているが、単行本には数字はない。
 『完全版Ⅲ』はカラーで、四隅に金細工風の飾り枠を描き、右頁の上部に、上下が太線で両端がΣ型になっている枠にモダンゴシック体横組みで「バレエ名作ダイジェスト*1」とあり、右頁の枠内、右(上)に太線に挟まれた数字と、バレエの題が示される。文章にカラーイラストが3つか4つ挿入されており、明朝体で小さくキャプションが添えられている。頁付なし。
 単行本は周囲を飾り枠で囲い右辺を切って明朝体縦組みで「バレエ名作ダイジェスト」その上下に「3」を横転させて中央の突起にハート、その谷間に紡錘形を挟んだマークがある。文章とカラーイラストに省略がある。
 『文庫版Ⅲ』はゴシック体斜体横組みでバレエの名称を示すのみで、文章を省略しているので「バレエ名作ダイジェスト」としていない。イラストは右と左に2つだけで余白も目立つ。イラストにはゴシック体でキャプションが附されるが、ないものもある。頁付なし。(以下続稿)

*1:ルビ「めいさく」。