瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

初見健一『昭和ちびっこ怪奇画報』(1)

 本書については3月24日付「事故車の怪(6)」に書影を示し、巻末目録の紹介文を引用したが、少々使いにくい本であるので、もう少々詳しく紹介して置きたい。
 内容は、カバー裏表紙により詳しく紹介されている。黒く暈かした縁取りをした白抜きのゴシック体縦組みで、

1960 〜70年代に巻き起こり、子どもたちを熱狂さ/せた「オカルトブーム」。本書では、当時さまざまな子/ども向けメディアに掲載された小松崎茂石原豪人をは/じめとするイラストの巨匠たちが描いた《怪奇画》を「心/霊」「秘境」「異形」「残酷」「狂気」の5つの項目に分け/てご紹介いたします。当時《怪奇画》は、少年少女たち/に人気の定番コンテンツでしたが、雑誌の大量消費とと/もに破棄され、そのほとんどは読者の記憶の中だけで生/き続けてきました。*1
あの頃の“ドキドキ”とともに蘇る、奇々怪々の想像遺/産の数々をお楽しみ下さい。

とあって、カバー裏表紙折返しには赤地に白抜きで英訳が載る。
 さて、何が使いにくいのかと云うと、頁付がないのである。入っているのはもとの雑誌の頁付で、本書の通しの頁付はない。昨日示した頁数は、目録3頁めに「272頁/1200円+税」とあるのを借りたのである。
 勘定して見るとオールカラーのアート紙が272頁で、もちろん巻末の目録(8頁)は含まれていない。
 1頁は扉。
 2〜5頁「前口上 地獄、極楽、覗きカラクリ……」は見世物小屋の呼び込みの口上に似せて内容を紹介した戯文。
 6頁「おとこわり」は凡例。
 7頁「心霊」の扉。小学生向けっぽく(?)上手くない毛筆。この章は50頁まで、細目は後日紹介する予定。
 51頁「秘境」の扉。102頁まで。
 103頁「異形」の扉。194頁まで。
 195頁「残酷」の扉。230頁まで。
 231頁「狂気」の扉。261頁まで。
 262〜265頁「後口上 「ここではないどこか」へ」。
 266〜270頁「作品一覧」目次もないが、これが目次に相当する。
 271頁「協力者・企業一覧(アイウエオ順)」8団体、「特別協力/所蔵先」5箇所、「主な参考文献」11種11冊。
 272頁は奥付。
 次回以降、検索の手引きとなる細目を上げて行くこととしたい。(以下続稿)

*1:2箇所の「《怪奇画》」のうち、4行めの二重山括弧は半角、6行めは全角。