瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

松本清張『潜在光景』(3)

 昨日の続き。次に角川文庫の方を見て置く。

 出典一覧

潜在光景 『影の車』角川文庫
八十通の遺書 『装飾評伝』筑摩書房
発作 『カルネアデスの舟板』角川文庫
鉢植を買う女 『影の車』角川文庫
鬼畜 『カルネアデスの舟板』角川文庫
雀一羽 『増上寺刃傷』講談社文庫

 初出

本書は平成六年十月角川ホラー文庫として刊行されたものから/一編をのぞいて収録したものです。


 角川ホラー文庫と対照するに、出典一覧から「黒い血の女 『突風』中公文庫」がなくなっている。
 私は怪異小説は、何かしらの伝承に基づいているものだと、その伝承への興味から読んでみようかという気になって、どう変えているのか比べてみたくなるのだが、頭の中だけで拵えたようなものや、贋物の風習などをでっち上げたような類はどうも苦手で、ホラー小説というとその類のような気がして、角川ホラー文庫はあまり手にしたことがないのだが、つまり角川文庫とは別のレーベルで、しかし番号は角川文庫からの通し番号らしく思われ、奥付の裏には角川源義「角川文庫発刊に際して」もあるのである。
 とにかく、角川ホラー文庫の選集ならともかく、ただの角川文庫にもこれを入れたということは、角川文庫『影の車』と角川文庫『カルネアデスの舟板』は絶版になったのであろう。
 そこで、これら絶版になったものなどを、今度は確認してみたくなったのである。(以下続稿)