瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

浅間山の昭和22年噴火(16)

朝日新聞大阪本社版(2)
 大阪本社版(発行所 朝日新聞大阪本社)も表裏2面だけです。浅間山噴火の第一報は翌日ではなく翌々日に出ています。
・昭和22年(1947 年)8月16日 土曜日 第23679号
 「大阪2」とある2面(4版)は上から12段が記事、13〜16段めが広告です。噴火の記事は6〜8段めに3段抜きで大きく写真を掲載し、その左にやはり3段抜きで「淺間の爆發で遭難/火口付近で四死體を發見」との大きな見出しがあります。

【軽井沢発】浅間山は十四日午後/零時十八分大音響とともに大爆発/を起し爆音は十四分間つゞいた、/鳴動は同夜に至つても止まず、ま/だ平靜に復していない、同日の登/山者は二十名を超え、その大部分/が遭難したものと推定されている/6段め》が、大爆発直後下山した小諸署員/の目撃したところによれば、この/中には婦人をまじえた十二、三名/の一行もあつたという、なお十五/日■査の結果、旧噴火口付近に四/個の死体が発見された=写眞は大爆発直後の浅間山(十四日午後零/7段め》時二十分沓掛より望見)
 富士にヒョウ【沼津発】十四日/の晝過ぎから約一時間富士山の八/合目から頂上にかけてひどくヒョ/ウが降り、登山者は寒さにふるえ/上つた


 8段めに付け加えるように入っている記事もついでに写して置きました。
 内容ですが10月2日付(03)に紹介した東京本社版8月15日付記事及び10月3日付(04)に紹介した東京本社版8月16日付記事の要点を採ったものとなっていて、新たな情報はありません。
 ところで、東京本社版では2面の11〜12段めに掲載されていた小説は、1面に載っています。8月16日付は東京本社版と同じ「靑い山脈(68)〈石坂洋次郎 /佐 藤 敬 〉」の「理事会開く(十三)」です*1。(以下続稿)

*1:2021年12月29日追記】「靑」が「逭」と文字化けしていたのを修正した。