瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

山岸凉子『日出処の天子』(31)

あすかコミックス・スペシャル『山岸凉子全集』(7)
 本編である『日出処の天子』を収録する第1巻〜第8巻については2015年5月11日付(25)以下に述べたが、続編である「馬屋古女王」を収録する第9巻を見た。
山岸凉子全集9『馬屋古女王』昭和61年3月20日初版発行・昭和62年6月25日3版発行・定価520円・236頁

 まづカバーについて、2015年5月12日付(26)に述べた第1巻〜第8巻のメモと比較しつつ述べて置く。
 カバー裏表紙、上部の金色の枠とその下のアルファベット大文字の作者名はカバー表紙に同じ。イラストは完全版第7巻275頁(及びカバー表紙・カバー裏表紙)の板戸の陰に立つ馬屋古女王のイラストのうち、左に飛ぶ黒い蝶と、頭部から胸元まで。背景の黄色が濃い。左上の余白に表紙と同じく振仮名付の標題と巻数を縮小して入れ、さらに表紙ではアルファベット大文字の作者名の下にあった「山岸凉子全集」をやはり縮小して収め、合計3行の斜体になっている。イラストの下、アルファベット大文字「AMAGISHI」の下に青線を引いて、その左端の下に斜めに「角川書店定価=520」とやはり斜体で入っている。最下部に中央揃えで2行、「雑誌コード49010-09/ISBN4-04-923009-7 C0379 \520E」。
 カバー背表紙、最上部に揚羽蝶のマークとその上に斜めに半角の「あすかコミックス・スペシャ」、中央やや上に裏表紙の金地部分がそのまま斜めに続き、毛筆風の標題、第1巻〜第8巻に比して文字が細いが、その分、それぞれ字の右下に桃色の影を付けている。金地のうち第1巻〜第8巻で数字が入っていたところに文字はない。その下に「山岸凉子全集」とあって少し空けて最下部に文字があるはずだが分類票貼付のため見えない。
 カバー裏表紙折返しは2015年5月14日付(28)に示した目録の「●第24巻/パニュキス」まで。
 カバー表紙折返しは2015年5月15日付(29)に示した紹介文と同じ書式で、

厩戸王子の死後、/幽閉中の王子の末娘・馬屋古女王が/連れ出されたことから、/妖しい事件が次々と起こり………。
日出処の天子」の番外編であり/完結編コミックス!!
「神かくし」も同時収録しました。

とある。
 次に本体について。
 見返しはくすんだ緑色地で第1巻〜第7巻までと同じ模様。本体表紙は白地にこれを反転させた模様が紫色で入っているのは第1巻〜第8巻と同じ。表紙の中央に、紫の●に揚羽蝶のマークと行書体半角白抜き「あすかコミックス・/スペシャル」とある。背表紙中央やや上に、右上がりの紫色の縦長の四角があって縦組み白抜きで「山岸凉子全集9―――/馬屋古女王」とあって字体はカバー表紙に同じ。最下部近くに右上がりの横長の紫色の横長の四角にゴシック体白抜きで「角川書店」。
 アート紙の1頁(頁付なし)金の扉のイラストは28頁(完全版224頁)1〜2コマめに跨る馬屋古女王の顔、2頁(頁付なし)は白地に金で、横線が最上部に1本、中央に1本、最下部に3本、最上部の横線の下・中央にカバー等と同じ蝶のカット、中央の横線の上、中央右寄りに○で囲った●が3つ並び、その下、横線の下に行書体縦組みで「馬屋古女王……………………………3/神かくし……………………………119/神入山……………………………225」とある。
 私の見た本は3〜6頁(完全版199〜202頁)が、恐らくカッターナイフによって切り取られているが、僅かに残存したところを見るにアート紙にカラー印刷であった。うち、4〜5頁の見開きの、右頁(4頁)の一部が、カバー表紙のイラストに使用されている。
 以下、完全版と対照させて示す。
・7〜78頁=完全版第7巻203〜274頁
・79〜118頁=完全版第7巻277〜316頁
「神かくし」119〜224頁
「神入山」225〜236頁
 併載作については秋田文庫版『神かくし』と対照するべきであったがその余裕がなかった。
 奥付はこれまでに私の見た『山岸凉子全集』のうち、唯一の昭和のうちの増刷である第5巻に同じで、標題・巻数・発行日・ISBNコードとCコードが異なるのみ。奥付の裏は白紙で目録類はない。(以下続稿)