・『白髪鬼』(1)
11月17日付(1)の続き。
・光文社文庫(光文社時代小説文庫)
『白髪鬼 岡本綺堂怪談集』1989年7月20日初版1刷発行・定価388円・267頁。
本書のことは、2011年1月8日付「「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(04) 」で触れた。ここでは少し詳しく記述してみる。今、先に言及した1刷と2刷の両方が手許にある。2刷の奥付は1刷の発行日の下に「1990年11月15日 2刷発行」の1行が追加されているのみ。平成に改元されたのを機に、元号を止めて西暦にしたらしい。
カバーは1刷・2刷で一致。
カバー背表紙、黒地に白抜きで上部に「お|6-9|400 岡本綺堂*1」中央に「白髪鬼〈岡本綺堂/怪談集 〉」下部に「光文社時代小説文庫」とKOBUNSHABUNKOマーク。
カバー表紙、最上部緑色地に「光 文 社 時 代 小 説 文 庫」その下、紫地に白抜き明朝体で大きく標題、その下に白抜きゴシック体で小さく「岡本綺堂怪談集」その右に「岡本綺堂*2」その下が装画で誰もいない白昼の古びた町並みから姿を見せる白髪の女性。右下に「光文社」の文字と灰色のKOBUNSHAマーク。
カバー裏表紙、上部に、上に0.6×8.6cm、下に0.5×8.6cmの緑色の長方形、ともに白抜きで上のものには「光 文 社 時 代 小 説 文 庫」下のものには右寄せで「光文社」とある。この間(4.2cm)に横組み、ゴシック体で標題と著者名*3、明朝体で4行の紹介文「 壇の浦から落ちのびた平家の官女の怨念をひめる幽霊/藻(「水鬼」)。試験場にきまって現れる髪の白い女の正体/は?(「白髪鬼」)。――など、名作十三編を収録。人々を妖気/漂う幻想の世界に導く、綺堂ならではの怪異の世界。*4」その下に2行【著者略歴】。中央やや下に1行にISBNコードとCコードと「P400E 定価400円」定価のすぐ下に「(本体388円)」。
カバー表紙折返しは下部に「カバーイラスト 堂 昌一」とあるのみで他は余白。カバー裏表紙折返しは上部にゴシック体で「光文社時代小説文庫絶賛発売中!/[ 岡本綺堂傑作群 ]/●半七捕物帳 全六巻/●鎧櫃の血/●影を踏まれた女/●白髪鬼〈最新刊〉」*5、最下部左寄りに「カバー印刷 慶昌堂印刷/format design: Shōji KAMEGAI」とある。
1頁(頁付なし)扉に横書きで「光文社文庫/岡本綺堂怪談集/白髪鬼/岡本綺堂/KOBUNSHAマーク*6」下部に「光文社」、3頁(頁付なし)「近代異妖編*7」の扉。4〜5頁(頁付なし)「目 次」、7頁から本文で260頁まで。1頁17行、1行42字。261〜267頁都筑道夫「解説」。頁付があるのはここまでで、その次に「初出誌一覧」、ついで奥付、裏に光文社文庫編集部「お願い」。最後に「◆◆◆ 光文社文庫 目録 ◆◆◆」3段組、1段に20点で2頁、1刷と2刷で一部重なる部分もあるが一致はしない*8。
・光文社文庫(光文社時代小説文庫)新装版
『白髪鬼 新装版』2006年6月20日初版1刷発行・定価533円・309頁
この新装版についてもやはり2011年1月8日付「「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(04) 」に簡単に記述し、書影も示して置いた。
カバー表紙、左上に縦組みで標題、その下に小さく「新装版」、右上に横組みで著者名、その下に「Okamoto Kidō Kaidan Collection/【怪談コレクション】」、左下隅に白抜きで「光文社」。
カバー背表紙、黒地に白抜きで、上部「お|6-23|\533 岡本綺堂*9」中央に標題、その下に小さく[新装版]、下部に「光文社時代小説文庫」とKOBUNSHABUNKOマーク。
カバー裏表紙、左上にバーコード2つ、その下に「岡本綺堂」の写真、右上、横組みで「白髪鬼[新装版]/岡本綺堂*10」と題して明朝体12行(1行14行)の紹介文で、箇条書でまず3行「水鬼」と4行「白髪鬼」を旧版より詳しく紹介し、さらに3行「妖婆」の紹介を新たに追加して、最後に2行の段落は旧版の紹介文の後半の簡略化。その下に横線があって、ISBNコード/Cコードと「\533E」/「定価(本体533円+税)」その下に横線。
カバー表紙折返し、上部に「岡本綺堂(おかもと きどう)」と題して明朝体横組み10行(1行16字)の紹介文、下部に「カバーデザイン 郄林昭太」とある。これは光文社文庫『影を踏まれた女』新装版と一致する。
カバー裏表紙折返し、上部に「光文社時代小説文庫絶賛発売中! /[ 岡本綺堂 傑作群 ]」として「●江戸情話集/●中国怪奇小説集|●半七捕物帳[新装版]全六巻/●影を踏まれた女[新装版]/●白髪鬼[新装版]」、これは光文社文庫『影を踏まれた女』新装版とは『白髪鬼』の位置が違う。左下に小さく横組みで「カバー印刷 豊国印刷」。
1頁(頁付なし)扉に横書きで「光文社文庫/【怪談コレクション】/白髪鬼/新装版/岡本綺堂*11/KOBUNSHAマーク」下部に「光文社」、レイアウトは旧版と同じ、3頁(頁付なし)「近代異妖編」」の扉*12、4〜5頁(頁付なし)「目次」これもレイアウトは旧版に同じだが組み直されており、総ルビで旧版になかった「鐘ケ淵」の「ケ」にもルビ「が」が附されている。その他異同は、各作品の頁数が違うのと最後「解 説 都筑道夫 二六一*13」が「解 説 都筑道夫……………二九二/解 題 縄田一男……………三〇〇*14」になっていること。7頁から本文で291頁まで。1頁16行、1行39字。292〜299頁都筑道夫「解説」、300〜309頁縄田一男「改題」。頁付があるのはここまでで、その次に「初出誌一覧」で旧版が5字下げだったのに対しこちらは上を詰めている。1頁白紙があって「差別的と思われる表現」についての(編集部)の断り書、ついで奥付、裏に光文社文庫編集部「お願い」。最後に目録6頁、まず「光文社文庫 好評既刊」の2段組の目録、1段に17点で4頁、うち初めの2頁は光文社文庫『影を踏まれた女』新装版のものに一致。それから「佐伯泰英の時代小説2大シリーズ!」1頁、「大好評! 光文社文庫の2大捕物帳」1頁、岡本綺堂『半七捕物帳』と都筑道夫〈なめくじ長屋捕物さわぎ〉、この2頁も光文社文庫『影を踏まれた女』新装版のものに一致。