瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

祖母の蔵書(182)司馬遼太郎⑨

 司馬遼太郎の『街道をゆく』に関しては、2022年8月10日付(023)に、一昨年の8月中旬までに見付けていた18冊と、寝間の本棚で見落としていた1冊の合計19冊を纏めて置いた。
 ところが2023年5月16日付(048)に述べたように、その直後にシリーズの最初の方の8冊が、ティッシュボックスを加工した文庫立てが幾つも収めてあった客間クローゼット右側2段め、奥の方から出て来たのである。
 先の記事に追加するには分量が多いので別に記事することにしたが、なんとなくそのままにしていた。和紙風の表紙の文庫版が懐かしくて残して置いても良いかなと処分を急がなかったからなのだが、まぁ残してもゆっくり読む暇はないし、大量に刊行されているはずの司馬氏の古びた文庫本なぞ古本屋も嫌って採らない、将来価値が上がる心配(?)もないと分かってしまえば、どうしても今、思い切って処分した方が良さそうだ、と云う結論になる。
朝日新聞社の文庫版シリーズ『街道をゆく
『1 長州路ほか昭和53年10月5日 第1刷印刷・昭和53年10月20日 第1刷発行・定価300円・268頁
『2 韓のくに紀行昭和53年10月5日 第1刷印刷・昭和53年10月20日 第1刷発行・定価300円・276頁
『3 陸奥のみちほか昭和53年11月5日 第1刷印刷・昭和53年11月20日 第1刷発行・定価320円・292頁
『4 洛北諸道ほか昭和53年11月5日 第1刷印刷・昭和53年11月20日 第1刷発行・定価320円・291頁
『5 モンゴル紀行昭和53年12月5日 第1刷印刷・昭和53年12月20日 第1刷発行・定価320円・282頁
『6 沖縄・先島への道昭和53年12月5日 第1刷印刷・昭和53年12月20日 第1刷発行・定価280円・222頁
 本書のみ、何故か色々なものが挟まっていた。
 68~69頁、縦に2つ折した無地のメモ紙(13.5×10.3cm)挟まる。内側に鉛筆書きで上部、太い枠で囲って「(975)1746」、その下に「  告別式  2時~ 」とあり以下右寄せで「豊・池袋3―1605 /洞雲寺  *1池袋駅西口へ出る.*2/要町の方へ向う *3/光文社ビル 」とある。左側の余白「要町」の左方に「7055」と左詰め。――洞雲寺の住所は現在は豊島区池袋3丁目5番30号になっており、それ以前と云うことになるがこの辺りの住居表示が実施されたのは平成元年(1989)8月なのでメモの時期判定の手懸かりにはならない。光文社ビルは豊島区池袋3丁目1631番地(池袋3丁目1番2号)にあって2020年2月に棟下式を挙行、以後解体されて現在は高層マンション(Brillia Tower 池袋 West)が建っている。しかし竣工年が良く分からない。不動産情報サイトでは「1975年1月」「1978年1月」或いは「1980年6月」とある。他にもブログその他に「昭和53年3月」や「1987年」等と区々である。しかし「棟下式」のポスター等には「44年」とあるから昭和50年(1975)竣工で良さそうだ(1月ではなく*4)。
 96~97頁、横に2つ折した無地のメモ紙(10.5×7.5cm)のほぼ上半分(折れ目辺りまで)に鉛筆の横書きで「ピアノの練習本/「メトロ・ド ローズ」/ ピンクの表紙 /       1冊本バラの絵  ¥600.―」とあって、どうも地方在住の孫のためにピアノ教則本、安川加寿子 訳編『メトード ローズ』を東京の書店で探すよう頼まれてのメモらしい。
 212~213頁に周囲を波形に切った栞(10.8×6.6cm)挟まる。印刷は紺色で表面のみ、上部に十字に小さい十字を4つ組み合わせた紋章に「JERUSALEM」、中央に押花があったらしいが殆ど剥離しており、下部に「Flowers from the Holy Land」とあってその下、最下部中央に上にあった紋章をやや簡略にしたもの、その左右に小さく2行ずつ、左は「Flores de Tierra Santa/Fiori di Terra Santa」スペイン語とイタリア語、右は「Fleurs de Terre Sainte/Blumen v. Heiligen Land」フランス語とドイツ語。由来は不明、無地の裏面には鉛筆で「10」と記入。
 カバー裏表紙折返しにB5判「証 明 願」が挟まる。ノーカーボン紙の、筆蹟が青で入っている申請書の控え(写し)で「昭 和54 46 日」付で宛名は「東村山市/ 熊 木 令 次 殿」、「東村山市廻田町 1―XX―XX」在住の女性の「昭和53年度市・都民税については地方税法第295条により/非課税である」ことを「証明し」た書類である。何故祖母がこのような書類の控え(写し)を持っていたのか、申請人(納税義務者)の女性との関係は皆目見当が付かない。
『7 大和・壺坂みち ほか昭和54年1月5日 第1刷印刷・昭和54年1月20日 第1刷発行・定価340円・315頁
『9 信州佐久平みちほか昭和54年2月5日 第1刷印刷・昭和54年2月20日 第1刷発行・定価360円・334頁
 以下『16』まで「カバー装画・芹沢銈介」のカバーで祖母は全て第1刷で揃えていた。今、祖母宅では分散して保管されていたのを数十年振りに揃えて並べているのだけれども、惜しんでも仕方がない。
朝日文庫街道をゆく朝日新聞社
『14 南伊予・西土佐の道昭和60年5月20日 第1刷発行・定価320円・192頁
※ 帯あり「今月の新刊」
『15 北海道の諸道昭和60年7月20日 第1刷発行・定価360円・271頁
※ 帯あり「今月の新刊」
『16 叡山の諸道昭和60年7月20日 第1刷発行・定価360円・242頁
 以上3冊は、居間の隅の9段の簞笥の、上から7段めから出て来た。体裁は既に紹介した『13 壱岐対馬の道に同じ、この頃祖母は新刊で出る度に買っていたから『17 島原・天草の諸道からカラー写真の表紙に代わったことが分かる。
[し]1-20『19 中国・江南のみち昭和62年3月20日 第1刷発行・定価440円・341頁
[し]1-21『20 中国・蜀と雲南のみち昭和62年4月20日 第1刷発行・定価380円・265頁
※ 帯あり「最新刊」
 以上2冊はカラー写真のカバー表紙になっている。カバー裏表紙にも左上に写真あり。2022年8月10日以降に見付けたことは間違いないが何処にあったか分からなくなっている。客間クローゼットだったか寝間の本棚だったか。(以下続稿)

*1:振仮名「ドウウン ジ 」。なお「寺」は最初別の字を書いたのを黒く塗り潰して右に書き直す。

*2:「‥袋西‥」と書いてしまってから上に小さく「駅」を書き添える。また「出る.」は端に縦に書く。

*3:振仮名「カナメ」。「の方」は「V」で「‥町へ‥」の間に挿入。

*4:不動産情報サイトでは、月の情報を入れないと仮に「1月」として表示されてしまうらしい。