瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

美内すずえ『ガラスの仮面』(30)

 なんだか勢い込んでみたのだが、実は大して気付いたところもなかった。
・単行本第16巻22頁3コマめ、水城さんの台詞「母さんも喜こんでらっしゃると思うわきっと……」は、文庫版第9巻298頁では「母さんも喜んでらっしゃると思うわきっと……」に修正されている。
 やはり、この辺りの突っ込み所は展開にある。しかし単行本第15巻からの続きだから、そこを飛ばして後半だけ取り上げるわけにも行かない。それに、俄に整理出来るようなものでもなかった。
 という訳で、先へ進んで置く。

 文庫版第10巻160頁が単行本第17巻の巻頭6頁で、単行本第16巻の巻末190頁と重複している。
 文庫版第10巻の巻末310頁が単行本第17巻156頁で、単行本には下の余白に横書きで「第8章 華やかな迷路/おわり」と丸ゴシック体で入っている。
ガラスの仮面 (第11巻) (白泉社文庫)

ガラスの仮面 (第11巻) (白泉社文庫)

ガラスの仮面 第11巻 100万の虹①白泉社文庫)』(一九九四年九月二十一日初版発行・二〇〇五年六月十五日第三十五刷発行・定価562円・白泉社・311頁)
 文庫版第11巻の巻頭5頁は、夜空に白抜き・横書きの明朝体で「第9章 100万の虹」とある。ここは単行本第17巻157頁だが、単行本の方はゴシック体で文字も大きく、2行に分け漢字には振り仮名を附している。単行本第17巻162〜163頁、見開きの下半分は「美内すずえのコミックス/花とゆめコミックス」の広告で、「ガラスの仮面★黒百合の系図★聖アリス帝国」が挙がっている。私の手許には今、単行本第17巻の第62刷(2011年3月15日発行)があるが、『ガラスの仮面』については「①〜(40)巻/以下続刊!」とある。これは第1刷の時点の巻数ではないが、カバー表紙折返しの「美内すずえの本」では「ガラスの仮面 ①〜(46)」とあるから、続刊されるごとに増やしていたが、少し前の時点で停止してしまって、巻数(40)がそのままになっている訳である。初め、単行本第17巻は第53刷(1994年9月15日発行)で読んだのだが、巻数までメモを取っておかなかったので今分からない。さらに遡るものなどで確認出来たら追記することとしたい。別にどうでもいいのだけれども。ちなみに文庫版第11巻の10〜11頁では、それぞれの頁に全く同じ花束のカットが入っている。
 単行本第17巻の巻末187頁は文庫版第11巻35頁。
 なお、文庫版第11巻の扉の裏(4頁、頁付なし)、左下に小さく横書きで、

★この作品はフィクションです。実在の人物・
団体・事件などにはいっさい関係ありません。

とある。この注記は12月11日付(26)で第9巻にもあることを指摘したが、第8巻・第10巻にはなかった。第9巻と第10巻の、私の見た本の増刷時期は12月22日付(29)に記した通りだが、内容的に微妙だからこのような注記を入れた、というのはもちろんなのだが、それは第9巻が微妙だから入れた、ということではなくて、文庫版には当初この注記はなかったらしい。見直してみると、最新の増刷では文庫版第1巻からこの注記は入っている。今、手許にあるもので確認し得た限りでは、平成10年(1998)の増刷では入っていなかったが、平成12年(2000)の増刷では入っている。この間に、全巻にこの注記を入れたのである。いつ入れたのか、確かめるのは大変そうだが。