瑣事加減

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柳田國男『日本の昔話』の文庫本(1)

新潮文庫3043(1)

日本の昔話 (新潮文庫)

日本の昔話 (新潮文庫)

①昭和五十八年六月二十五日発行(188頁)定価220円*1
・昭和六十三年十月二十日十一刷 定価240円*2
・平成二年九月十五日十五刷 定価233円*3
・平成二年九月十五日十五刷 定価350円*4
・平成四年二月十日十七刷 定価272円
・平成五年一月十日十九刷 定価311円*5
・平成五年八月十五日二十刷 定価311円*6
・平成七年十一月十五日二十四刷 定価350円
・平成十年四月二十日二十七刷 定価362円*7
・平成十二年三月五日二十九刷 定価362円*8
・平成十四年九月十五日三十二刷 定価362円*9
・平成十五年六月五日三十三刷 定価362円*10
・平成十七年五月二十五日三十五刷 定価362円*11
・平成十八年六月五日四十一刷 定価362円*12
・平成二十一年六月十日四十七刷 定価362円
・平成二十三年六月十日五十刷 定価400円*13
・平成二十四年六月十日五十一刷 定価400円*14
 柳田國男『日本の昔話』は、小学6年生の頃、挿絵入りの児童向け文庫(新書判)を学校図書室で借りて読んだ、ような気がするのだが、記憶が曖昧である。ただ、その後買った、新潮文庫と児童向け文庫とは、内容が同じだったように記憶している。今、少し検索してみるに、ポプラ社文庫の『日本のむかし話』2冊本らしいのだが、書影もヒットしないので、見る機会を得た上で記述することとしたい。
 さて、新潮文庫版であるが、1頁(頁付なし)扉、3頁(頁付なし)「目次」の扉、4〜8頁(頁付なし)が目次で昔話は上下2段組、中央に横線、その前後は2段抜き。9頁(頁付なし)中扉「日本の昔話」、11〜13頁「新訂版の始めに」は「昭和十六年八月」付。14〜16頁「はしがき」は「昭和五年二月」付。17〜172頁に108話。173〜180頁「昭和三十五年版の序」で「昭和三十五年四月」付、181〜188頁、小澤俊夫「解説」で末尾に(昭和五十八年五月)。
 小澤氏の解説は初めの4行で本書の諸版について説明している。これによって初めて、「はしがき」が「昭和五年三月、アルス社から、日本児童文庫11『日本昔話集(上)』」として初めて刊行されたときのものであることが分かる。「それがのちに『日本の昔話』と改題され、春陽堂少年少女文庫のなかに収められ」と、この版については刊行年を示さないが、以下、「新訂版の始めに」が「昭和十六年九月、三国書房から出版された」ときのもの、そして「昭和三十五年版の序」は「昭和三十五年の五月」に「角川文庫として刊行」された「改訂版」のものであることが分かるようになっている。残りは、

 本書は改訂前の『日本の昔話』である。そこで改訂前の版と改訂版のちがいが当然問題になるので、前者を五年版、後者を三十五年版と称することにして、すこし解説を加えたい。

ということで、両者の違い、特に五年版の「おもしろさ」について解説し、最後(188頁)に柳田氏の「昔話を「採集する」という表現」が「日本の大方の研究者、調査者のあいだでも……疑問をもたれずに使われている」ことに対して、この表現・発想をもう「やめにしようと提案したい。」と結んでいる。「解説」としては、蛇足である。(以下続稿)

*1:2016年10月9日追加。

*2:2013年8月10日追加。

*3:2014年3月22日追加。

*4:12月18日追加。

*5:2018年3月14日追加。

*6:2019年5月16日追加。

*7:2013年5月12日追加。

*8:2014年3月22日追加。

*9:2014年4月10日追加。

*10:2017年6月30日追加。

*11:2017年5月10日追加。

*12:12月18日追加。

*13:2013年4月15日追加。

*14:2014年3月17日追加。