瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

太宰治『人間失格』の文庫本(16)

新潮文庫443(3)
 2012年7月18日付(11)の続き。
 の目録及び奥付について。
 百十六刷・百三十二刷の目録6頁、3頁め4点めまで太宰治16点、3頁めの残りは坂口安吾『白痴』横光利一『機械・春は馬車に乗って』、4頁め、百三十二刷は全て小林秀雄だが、百十六刷は1〜3点めまで(百三十二刷の3〜5点めに一致)残りは火野葦平『土と兵隊・麦と兵隊』和辻哲郎『埋もれた日本』夏目漱石文鳥夢十夜』、5頁め谷崎潤一郎6点は一致、6頁め、百十六刷は1〜3点め高橋和巳、4〜6点め大江健三郎だったが、百三十二刷は1点め『悲の器』のみになり2点め古井由吉『杏子・妻隠』、大江氏は百十六刷のものが3〜5点めに移動し6点めも『「雨の木」を聴く女たち』になっている。百四十八刷・百五十一刷は4頁め1〜5点めが小林秀雄で一致*1、6つめが百四十八刷は江藤淳『昭和の文人』だったのが百五十一刷では河野多恵子『幼児狩り・蟹』芥川賞・同人雑誌賞受賞、になっている。そして「新潮文庫最新刊」3頁。
 奥付、百十六刷「電話〈業務部/編集部〉」百三十二刷「電話〈編集部/読者係〉」、「振替」百十六刷「東京四―八〇八番」一三二刷「〇〇一四〇―五―八〇八」、「価格はカバーに表示してあります。」は同じ位置にあるが百十六刷は象嵌らしく周囲に馴染んでいない。乱丁・落丁本の送付先、百十六刷「小社通信係宛」百三十二刷「小社読者係宛」。百十六刷「製本・憲専堂製本株式会社」百三十二刷「加藤製本株式会社」。
 百五十一刷の奥付は百三十二刷に比較するに、発行者交替、郵便番号7桁、振替のところにHPアドレス、「©Michiko Tsushima 1952」がなくなっている。
 次にの目録及び奥付について。
 百五十九刷・百六十八刷・百六十九刷・百七十七刷・百八十三刷の目録3頁は太宰治16点に最後の2つが坂口安吾『白痴』『堕落論』で一致、そして「新潮文庫最新刊」3頁。
 奥付はそれぞれの増刷の年月日の他の異同は、「製本」が③百四十八刷は「・株式会社大進堂」だったのが③百五十一刷以降は「・加藤製本株式会社」、ISBNコードが③百四十八刷・百五十一刷・④百五十九刷は10桁、④百六十八刷から13桁、④百五十九刷の文字が何故か一回り大きい*2。(以下続稿)

*1:但し今百三十二刷がないので百三十二刷との異同の有無は未確認。

*2:百八十七刷は比較していない。