瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

『小川未明童話集』(2)

新潮文庫259(2)
 6月3日付(1)の続きで本体について。
 ③六十刷と七十四刷は237頁まで一致。その裏、六十刷は「文字づかいについて」で6項目、七十四刷は「表記について」で4項目、④257頁の裏は組み直され、1行め「表記について」が4字下げだったのが5字下げになっているが以下の文の組み方も同じ。目録は「新潮文庫の最新刊」1頁。
 奥付、六十刷と七十四刷では組み直されており、異同は発行日の改版発行日とそれぞれの発行日の2行、「発行者」が「佐藤亮一」から「佐藤隆信」に、「郵 便 番 号     一 六 二」が「郵 便 番 号   一六二―八七一一」に、「電話」が「業務部(〇三)二六六―五一一一/編集部(〇三)二六六―五四四〇」だったのが「編集部(〇三)三二六六―五四四〇/読者係(〇三)三二六六―五一一一」に、その次の「振 替 東 京 四 ― 八 〇 八 番」に空白1行分が空白2行分になっていること、「乱丁・落丁本」が「小社通信係宛ご送付/」だったのが「小社読者係宛ご送付/」に、下部の横線2本に挟まれた明朝体横組み2行のうち1行め右側「 製本・有限会社加藤新栄社」が「 製本・株式会社植木製本所」になっていること。七十四刷と④八十一刷を比較するに、組み直されているがほぼ同じで、異同は発行日の改版発行日とそれぞれの発行日の2行、電話の次が空白2行分だったのが④八十一刷では右側にHPアドレスがあること、下部の横線2本に挟まれた明朝体横組み2行のうち1行め右側「 製本・株式会社植木製本所」が「 製本・株式会社大進堂」になっていること。
 ④八十一刷・八十四刷・八十七刷は目録1頁めまで一致*1
 2頁め、八十一刷は1点め「石坂洋次郎 青 い 山 脈」2点め「井上ひさし 吉里吉里人/(上・中・下)*2 日本SF大賞読売文学賞受賞」で、3〜4点めが「井伏鱒二著」の「山椒魚*3」と「黒い雨/野間文芸賞受賞*4」、5〜6点めが「井上 靖著」の「あすなろ物語」と「しろばんば」であった*5が、八十四刷では『吉里吉里人』がなくなって残り4点が前に移動し、6点めは「井上 靖著 夏 草 冬 濤*6(上・下)」。八十七刷は1点めが「井伏鱒二 荻 窪 風 土 記」に変わっている。
 3頁め、八十一刷は1〜2点めが「井上ひさし著」の「表裏源内蛙合戦」と「新釈遠野物語」で、3・5・6点め「〈岩合光昭/岩合日出子〉著」4点め「岩合光昭著」の、「ニッポンの犬」「ニッポンの猫」「海ちゃん*7―ある猫の物語―」「たくましく育ってほしい」であった*8が、八十四刷では1点めが『吉里吉里人』に、6点めが「岩合光昭 地 中 海 の 猫」に変わり、八十七刷は6点めが「岩合光昭 ネコさまとぼく」に変わっている。
 4頁め、八十一刷は1〜2点め「江國香織著」の「こうばしい日々/坪田譲治文学賞受賞」と「神さまのボート」、3点め「木下順二 夕鶴・彦市ばなし/毎日演劇賞受賞」、4〜6点めが「北 杜夫著」の「船乗りクプクプの冒険」と「孫ニモ負ケズ」と「どくとるマンボウ /青春記」であったが、八十四刷・八十七刷は5点めが「どくとるマンボウ /航海記」になっている。
 5頁め、八十一刷は1点め「Q・B・B・/(久住昌之+ /  久住卓也)」の「中学生日記」、2点め「下村湖人著 次 郎 物 語/(上・中・下)」、3〜4点め「住井すゑ著」の「橋 の な い 川/(一〜六)」と「「橋 の な い 川/(七)」、5点め「妹尾河童 少  年  H」/(上・下)」、6点め「清 邦彦編著 女子中学生の   /小さな大発見」、八十四刷・八十七刷は1点めが「武者小路実篤 友     情」に変わっている。
 6〜10頁めは八十一刷・八十四刷・八十七刷一致。11〜13頁めは「新潮文庫の最新刊*9
 奥付の異同は、それぞれの発行日、最下部のISBNコードが八十一刷は10桁だった*10が八十四刷・八十七刷は13桁でカバー裏表紙のISBNコードに一致*11。そうすると八十一刷のカバーは本体よりも新しいものが掛かっていることになる。(以下続稿)

*1:6月7日追記】④七十九刷改版も目録1頁めまで一致。【7月17日追記】④八十五刷を八十四刷と比較するに、目録の10頁めまで一致。

*2:分冊の表示は下寄せ。

*3:ルビ「さんしよううお」。

*4:受賞の表示は下寄せ。

*5:6月7日追記】④七十九刷改版は2点めが「石坂洋次郎 若  い  人」であった。

*6:ルビ「なつぐさふゆなみ」。

*7:ルビ「カイ」。

*8:6月7日追記】④七十九刷改版は4点めが「岩合日出子著 アフリカ ポレポレ」であった。

*9:6月7日追記】④七十九刷改版は4頁以降八十一刷に同じ。

*10:6月7日追記】④七十九刷改版を八十一刷と比較するに、異同は発行日が2行であること、電話の次が2行空白でHPアドレスが入っていないことである。

*11:7月17日追記】④八十五刷の奥付を八十四刷のそれと比較するに、異同はそれぞれの発行日のみ。