瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

太宰治『走れメロス』の文庫本(10)

岩波文庫31-090-1(2)
 8月31日付(09)の続きで、②③のカバーについて。
 カバー表紙は同じ。カバー背表紙は下部の緑帯の最下部に第30刷「200」、第37刷「250」、第50刷「360」に下線、第57刷・第59刷には何もない。
 カバー裏表紙、中央に岩波の壺印、第30刷は左下に「定価200円」とあるのみ、第37刷は左下の1行めISBNコード、Cコードに「\250E」、2行め「定価250円」。第50刷・第57刷・第59刷は左上にバーコード2つ、右上にISBNコード、2行めにCコードと第50刷「P360E」第57刷・第59刷「\460E」、少し空けて第50刷「定価360円(本体350円)」第57刷・第59刷「定価(本体460円+税)」。第57刷にてバーコードの1つめとISBNコードを比較して見たが、バーコードの方は「9784003109014」でISBNコードは「4-00-310901-5」で下1桁が異なる。またバーコード2つめ「1920193004601」。
 カバー表紙折返し、第30刷は12.6×3.3cmの肌色地に「岩波文庫101/読まずぎらい、していませんか。/どれも読んでよかったと思うことうけあい、/選りすぐりの八二点一〇一冊の岩波文庫。/ちょっとページを繰ってみませんか。」とあって、左下に小さく「文庫判ブックカバー贈呈/下のマークを10枚揃えて封書でお送りください/(昭和58年12月末日締切)/宛先=岩波書店営業部ブックカバー係」とある。第37刷も同じだが締切の1行がなくなっている。第50刷は『広辞苑』第四版の広告。第57刷・第59刷「図書」の広告、壺印マークはない。
 カバー裏表紙折返し、第30刷は『岩波国語辞典』第三版の広告。第37刷は●創刊60周年記念出版『岩波文庫総目録』の広告。第50刷は「文芸カセット ◆ 日本近代文学シリーズ」の奥野健男 監修『太宰治作品集』全10巻(企画・発行=岩波書店・NHKサービスセンター/制作=NHKサービスセンター 各巻分売定価一六五〇円(税込) セット一六五〇〇円(税込))の広告で、各巻の収録作品と朗読者を示してある。「1 魚服記 雀こ ロマネスク 〈朗読〉伊奈かっぺい2 燈籠 葉桜と魔笛…………………吉 行 和 子3 富嶽百景……………………………仲 代 達 矢4 皮膚と心……………………………松 本 典 子5 走れメロス 畜犬談………………西 田 敏 行6 東京八景……………………………寺 田  農7 きりぎりす 待つ 雪の夜の話…檀  ふ み8 お伽草紙(瘤取り)……………………佐 藤  慶9 ヴィヨンの妻………………………岸田今日子10家庭の幸福 桜桃…………………唐  十 郎」。
 これは現在、日本音声保存から奈良岡朋子の『斜陽』と抱き合わせて全15巻のCDセットとなっている。

 ③第57刷は岩波文庫編集部編『岩波文庫解説総目録〈1927〜/1996〉』の広告。
 ③第59刷は岩波文庫編集部編『世界名言集』の広告。(以下続稿)