瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

夏目漱石『虞美人草』の文庫本(1)

新潮文庫252(1)
昭和二十六年十月二十五日発行
昭和四十三年九月十日三十七刷改版(372頁)
・昭和五十四年四月三十日五十六刷・定価280円
・昭和六十一年十二月二十五日七十五刷・定価320円
平成元年九月十五日八十刷改版(416頁)
・平成十二年三月十日百一刷・定価476円

虞美人草 (新潮文庫)

虞美人草 (新潮文庫)

・平成十七年九月三十日百八刷・定価476円
・平成十八年十月十五日百九刷・定価476円
・平成十九年六月二十五日百十刷・定価476円*1
・平成二十年四月十日百十一刷・定価476円*2
・平成二十年十二月二十五日百十二刷・定価476円*3
平成二十二年五月十五日百十四刷改版(490頁)定価514円

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 まず、カバーから比較して見よう。
 書影を貼ったところまでは、カバー表紙折返しの右下に「カバー 津田青楓装幀「色鳥」(夏目漱石著 大正四年 新潮社刊)より」」とある、新潮文庫にカバーが掛かった当初の夏目漱石の作品に共通の装幀で、書影を貼ったところからはカバー表紙折返しの右下に「カバー装画 安野光雅」とある。
 カバー表紙折返し、②五十六刷は他に何も印刷されていない。②七十五刷は「新潮日本文学アルバム〈全36巻/別巻4〉」の「2夏目漱石」の広告。③と④は写真と略伝で、異同は2012年7月26日付「夏目漱石『漾虚集』の文庫本(01)」で見た新潮文庫382『倫敦塔・幻影の盾』の②七十四刷・七十五刷と③七十七刷改版・七十八刷の異同に同じ*4
 カバー背表紙、明朝体で上部に標題、中央やや下に著者名が、②五十六刷は白地なので黒、②七十五刷は紫色に白抜き、③④は赤茶色に白抜きで入っている。②五十六刷には著者名の上に少し薄い紫色の八葉の花の小さな図案があり、下部にゴシック体で「新潮文庫〔草〕一〇J  280」〔草〕は明朝体で横並び。②七十五刷以降は角切長方形に白く抜いて黒のゴシック体で[な 1 10]すぐ下に白抜きで「新潮文庫」、最下部、②七十五刷は黒で「320」、③からは最下部を横長長方形に黒くしてゴシック体白抜きで③は「\476」、④百十四刷改版は「\514」に下線。(以下続稿)

*1:2015年1月29日追加。

*2:2015年1月29日追加。

*3:2015年1月4日追加。

*4:2015年1月4日追記】③百十二刷は後者に同じ。