瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

宮澤賢治『注文の多い料理店』(1)

新潮文庫4193(1)
①平成二年五月十五日印刷・平成二年五月二十五日発行(358頁)定価388円
・平成三年十二月五日四刷 定価388円*1
・平成六年六月五日十刷 定価427円*2
・平成七年五月三十日十一刷 定価427円
・平成八年五月二十五日十四刷 定価427円*3
・平成十四年五月三十日二十四刷 定価438円
・平成十四年七月二十五日二十五刷 定価438円*4
・平成十六年五月二十日二十九刷 定価438円
・平成十七年十月二十日三十刷 定価438円*5
・平成十八年四月十五日三十一刷 定価438円*6
・平成二十年九月五日三十七刷 定価438円

注文の多い料理店 (新潮文庫)

注文の多い料理店 (新潮文庫)

②平成二十三年五月二十五日四十二刷改版(421頁)定価438円
・平成二十三年六月十五日四十三刷 定価438円
・平成二十七年二月十日四十六刷 定価438円*7
・平成二十八年四月十日四十七刷 定価440円*8
・平成二十九年二月五日四十八刷 定価440円*9
 投稿当初「宮澤賢治の文庫本(08)」としていたが、本書は著者本人の編んだ童話集なのだから書名で記事にするべきだと思って改めた。
 まず、カバーの比較から始める。二十四刷と二十九刷のカバーは一致*10
 カバー表紙は①と②でほぼ同じだが、8月22日付「宮澤賢治の文庫本(06)」に指摘した新潮文庫4191『新編 風の又三郎』と同じく、②は標題が一回り大きくなっている。貼付した書影は②のものである。
 なお②四十三刷は、2012年7月7日付「太宰治『人間失格』の文庫本(09)」に取り上げた新潮文庫443『人間失格』の百六十八刷・百七十七刷・百七十八刷・百八十五刷・百八十七刷・百八十八刷、2013年8月30日付「芥川龍之介『羅生門』の文庫本(13)」に取り上げた新潮文庫1804『羅生門・鼻』七十九刷、そして2月17日付「新潮文庫『江戸川乱歩傑作選』(1)」に取り上げた新潮文庫1459『江戸川乱歩傑作選』九十五刷と同じレイアウトで、カバーは黒地で、カバー表紙と背表紙は銀文字、それ以外は白抜きになっている。カバー表紙は全て横組み左揃えで上部に「注文の多い料理店宮沢 賢治」中央やや上に「chumon no ooi ryouriten/kenji miyazawa」下部に「shincho bunko」とある。
 カバー背表紙、①②ともに紺地に明朝体白抜きで上部に標題、中央やや下に著者名、下部、角切長方形に白く抜いて[み 2 6]すぐ下にゴシック体白抜き「新潮文庫」最下部にゴシック体白抜きで初刷は「400」に下線、十一刷はこの数字の辺りを黒地にして「440」に下線*11、二十四刷・二十九刷・三十七刷・②四十二刷改版は「\438」。
 ②四十三刷は黒地に銀文字で標題は一回り大きく著者名との間が1字分詰まっており、著者名以下はほぼ同じ位置に配されている。角切長方形の枠(2.0×0.5cm)は銀で、内側も黒地で[み 2 6]も銀文字。最下部は「\438」のみで下線はない。
 カバー裏表紙、右上の明朝体横組みの紹介文は②では組み直されているが同文、②四十三刷ではカバー裏表紙折返しの上部にある。初刷は紹介文の左は余白で、上下に横線があるが、十一刷では左にバーコードと定価が入り、最上部の横線はなくなっている*12。左上、十一刷・二十四刷・二十九刷・三十七刷・②四十二刷改版のバーコード1つめ「9784101092065」は一致、2つめは十一刷「1910193004404」二十四刷・二十九刷・三十七刷・②四十二刷改版「1920193004380」、②四十三刷はこのバーコードの周囲(4.0×3.6cm)のみ白くしている。横線の上に十一刷「定価440円(本体427円)」二十四刷・二十九刷・三十七刷・②四十二刷改版「定価本体438円(税別)」、②四十三刷は横線がなく、この定価表示は横線の位置にある。中央の横線の下、初刷は「ISBN4-10-109206-0 C0193 P400E 定価400円」定価のすぐ下に「(本体388円)」、その下中央に葡萄マーク。十一刷は横線の下、左寄せ1行めにISBNコード、十一刷・二十四刷・二十九刷は初刷と同じ10桁、三十七刷・②四十二刷改版は小さくなって「ISBN978-4-10-109206-5」、2行めは十一刷「C0193 P440E」、Cコードの次が二十四刷・二十九刷は「 \438E」三十七刷・②四十二刷改版は小さくなっているが同じ。右寄せで葡萄マーク。②四十三刷はISBNコードは三十七刷・②四十二刷改版と同じ位置にあり、次のCコードの行は若干上に移動している。葡萄マークはない。
 カバー表紙折返しは白地で、初刷・十一刷は右下に明朝体縦組み「カバー 加 山 又 造」とあるのみで他は余白となっていた*13が、二十四刷・二十九刷・三十七刷と②四十二刷改版は、上部に著者の写真と紹介文が入っている。右下は②四十二刷改版は「カバー装画 加 山 又 造」となっている。②四十三刷は黒地に明朝体白抜きで写真がなくなっており、もちろん右下の文字もない。
 カバー裏表紙折返しは白地に横組みで、初刷は上部にゴシック体で「〜〜新潮文庫〜〜」少し空けて「宮沢賢治の作品」もう少し広く空けて「宮沢賢治詩集/新編 風の又三郎新編 銀河鉄道の夜注文の多い料理店」の4点、最下部左寄りに明朝体で小さく「カバー印刷 錦明印刷」とある。十一刷は「―――新潮文庫―――/宮沢賢治の本|新編 風の又三郎新編 銀河鉄道の夜注文の多い料理店新編 宮沢賢治詩集/ポラーノの広場」とあり、この5点の下に右寄せでゴシック体でごく小さく「*の巻には、『新潮カセットブック』/収録の作品が入っています。」とあって、上の3点の右側下に「*」が打たれている*14。最下部に明朝体で小さく「カバー印刷 錦明印刷  デザイン 新潮社装幀室」とあるのは②四十二刷改版まで同じ。
 二十四刷・二十九刷は6点め「宮沢賢治万華鏡」が追加され、『新潮カセットブック』云々はなくなっている。三十七刷は「宮沢賢治万華鏡」がなくなって5点に戻っており、②四十二刷改版も同じ。②四十三刷は黒地で上部に紹介文があることには既に触れた。下部に明朝体白抜きでごく小さく「カバー印刷 錦明印刷/デザイン Onuki DESIGN」とある*15。(以下続稿)

*1:2018年9月8日追加。

*2:2017年2月13日追加。

*3:11月12日追加。

*4:2016年7月10日追加。

*5:9月22日追加。

*6:9月2日追加。

*7:2016年7月31日追加。

*8:2017年1月17日追加。

*9:2017年9月20日追加。

*10:10月1日追記】並べて比較した訳ではないが(ここのメモと対照する限りでは)三十刷・三十一刷のカバーも、二十四刷・二十九刷のカバーに同じ。

*11:2017年2月13日追記】十刷も同じ。

*12:2017年2月13日追記】十刷のカバー裏表紙は十一刷に同じ。

*13:2017年2月13日追記】十刷も同じ。

*14:2017年2月13日追記】十刷には「ポラーノの広場」がなく、また最下部は左寄りに「カバー印刷 錦明印刷」のみ。

*15:2016年7月10日追記】Onuki DESIGNの黒地カバーの②四十三刷をもう1冊見た。カバー裏表紙折返しの右下隅に灰色の角丸三角形があって白抜きで「新潮文庫」に葡萄マーク。