瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

Anne Morrow Lindbergh“GIFT FROM THE SEA”(1)

新潮文庫1746『海からの贈物』吉田健一
①昭和四十二年七月二十日発行(123頁)

海からの贈物 (1967年) (新潮文庫)

海からの贈物 (1967年) (新潮文庫)

・昭和五十六年五月二十日二十一刷 定価180円*1
・昭和五十八年三月二十五日二十五刷 定価220円*2
・昭和六十二年十二月十五日三十五刷 定価240円
・平成二年六月三十日四十一刷 定価233円*3
・平成二年九月十日四十二刷 定価233円*4
②平成五年十月十五日五十刷改版(117頁)
・平成五年十一月十五日五十一刷 定価350円*5
・平成七年八月五日五十五刷 定価388円*6
・平成九年一月十五日五十八刷 定価388円*7
・平成十一年二月十日六十二刷 定価400円
・平成十四年十二月十日六十七刷 定価400円*8
・平成十五年六月二十日六十九刷 定価400円*9
海からの贈物 (新潮文庫)

海からの贈物 (新潮文庫)

③平成十六年五月十五日七十二刷改版(131頁)
・平成十六年六月五日七十三刷 定価400円
・平成十六年七月三十日七十五刷 定価400円
・平成十六年八月二十五日七十六刷 定価400円*10
・平成十七年六月十日七十七刷 定価430円*11
 著者名はカバー表紙に①②「リンドバーグ夫人」③「アン・モロウ・リンドバーグ」とある。
 内容に興味があったからではなく、まづ①三十五刷――図書館にしては古い新潮文庫を書棚に見付けて、そして「リンドバーグ夫人」と云う古風な呼称が気になったのである。案の定、今世紀に入ってからの改版③にて「夫人」ではなくなった。
 カバー表紙、③が現行の書影。①三十五刷と②六十二刷は、前者の方が色が濃く(暗く)見えるが一致。貼付した書影には右上部に白い斑点が複数ある*12が、これは擦れか汚れで元のカバーには存しない。
 カバー背表紙、①三十五刷と②六十二刷は最下部が①三十五刷「240」②六十二刷「\400」と異なる他は一致。但し前者の方が下部のゴシック体が太い。上部に標題、下部に①②「リンドバーグ夫人 」とあったのが③「A・M・リンドバーグ」とありその下に「[り 2 1]新潮文庫 」も一致、最下部③「\400」に太い下線で②「\400」よりも一回り大きい。
 カバー表紙折返し、①三十五刷は右下に明朝体縦組み「カバー 二見彰一」のみで残りは余白。②六十二刷以降は上半分に著者の紹介、中央やや下に訳者の紹介があり、③は最下部に横組みで「Photo by Grant Peterson」とある。訳者の紹介は②③で一致。著者の紹介は上部に横線(4.9cm)2本の間(2.8cm)の右に顔写真、左の上に②はゴシック体で「リンドバーグ夫人/Anne Morrow Lindbergh」、③は3行めを明朝体で追加して「アン・リンドバーグAnne Morrow Lindbergh/(1906―2001)」とあり、2本めの横線の下に、

1906年、|アメリカ、ニュージャージ/ー州生れ。|スミスカレッジ卒。父親が/メキシコ|駐在大使を務めていた時に/親善訪問|した史上初の大西洋単独横/断飛行の|成功者チャールズ・リンド/バーグと|知り合い、結婚。自身も飛/行機を操|り、夫と共に飛行した時の/記録やリ|ンドバーク家の資料として/貴重な日|記・書簡集を発表している。

とある。③は名前の下に生没年を添えたことで冒頭の「1906年、」を削除している。すなわち②の改行位置が「/」③の改行位置が「|」である。
 カバー裏表紙折返し、①三十五刷は2013年3月26日付「「新潮社の辞典!」の広告(2)」、②六十二刷は2013年5月3日付「「新潮社の辞典!」の広告(6)」、③は「|新潮文庫 海外のノンフィクション|」として13点17冊*13、本書は入っていない。最下部、①三十五刷は左下に「カバー 錦明印刷」のみだったが②③「  デザイン 新潮社装幀室」を追加。
 カバー裏表紙、①三十五刷は右上は紹介文、左上は余白で、上下に横線、下の横線の下に「ISBN4-10-204601-1 C0198 \240E 定価240円」とあってその下、中央に葡萄マーク。②六十二刷は最上部の横線がなく、左上にバーコード2つ、1つめは「9784102046012」2つめ「1920198004002」その下、中央の横線の上に「定価本体400円(税別)」、横線の下、左に「ISBN4-10-204601-1C0198 \400E」、右に葡萄マークに「Shinchosha 」。バーコード及び横線の下は③も同じ。
 ②と③で異なるのは右上の紹介文で、①②は、

本書は、大西洋横断飛行に最初に成/功した飛行家リンドバーグ大佐の夫/人であり、自らも世界の女流飛行家/の草分けの一人である著者が、その/経歴を一切捨て、一人の女として、/主婦として、自分自身を相手に続け/た人生に関する対話である。ほら貝、/つめた貝、日の出貝など海辺の小さ/な芸術品に託して、現代に生きる人/間なら誰でもが直面しなければなら/ぬいくつかの重要な問題が語られる。

とあったが、③は、

女はいつも自分をこぼしている。そ/して、子供、男、また社会を養うた/めに与え続けるのが女の役目である/ならば、女はどうすれば満たされる/のだろうか。い心地よさそうに掌に/納まり、美しい螺旋を描く、この小/さなつめた貝が答えてくれる――。/有名飛行家の妻として、そして自ら/も女性飛行家の草分けとして活躍し/た著者が、離島に滞在し、女の幸せ/について考える。現代女性必読の書。

となっている*14。(以下続稿)

*1:5月31日追加。

*2:6月19日追加。

*3:11月26日追加。

*4:2019年12月11日追加。

*5:2018年3月31日追加。

*6:7月25日追加。

*7:6月11日追加。

*8:7月18日追加。

*9:6月14日追加。

*10:6月4日追加。

*11:6月4日追加。

*12:7月16日追記】その後、書影が差し替えられたらしく、現在表示されるものは下部が反射で白く光っている。

*13:6月23日追記】これは数え間違いで6月21日付(3)にて訂正した。

*14:7月26日追記】当初、①②(二見氏のカバー)の紹介文が③で改められたと思っていたのであったが、②六十九刷が二見氏のカバーで、かつこの紹介文になっていた。