- 作者: 柳田国男
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
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- 作者: 柳田國男,東雅夫
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
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そこで東雅夫 編『柳田國男集 幽冥談(文豪怪談傑作選)』(二〇〇七年八月十日第一刷発行・定価880円・筑摩書房・393頁)を先に記述しておく。「文豪怪談傑作選」というシリーズの1冊だけれども、カバー裏表紙の説明文(Amazonの詳細ページにも)にあるように「実作と研究の両面において、近代日本の怪談文学史に多大な影響を及ぼした巨人」の「怪談的なるものの卓越した探求者としての文業の精華を、史上初めて一巻本選集の形で集成」したもので、怪談ばかりを集めたものではない。もちろん、豊富な引例があるが。巻末の「編集付記」によれば、ちくま文庫版『柳田國男全集』を底本とし、これに収録されていないものは筑摩書房版『柳田國男全集』と単行本に拠っているようだ。
「遠野物語」は24〜91頁までで、中扉はなく、冒頭「遠野物語」の題の下に小さく「この書を外国にある人々に呈す」と入れている。序文の次の「題目」も頁を改めずに、序末の和歌の次、3行空けて始めている(27頁)。1頁17行、1行39字。
仮名遣いは一一九の歌謡(獅子踊)以外は現代仮名遣いになっている。「遠野物語拾遺」は収録していない。
なお『妖怪談義』からは「かはたれ時」(307〜310頁)と「幻覚の実験」(311〜316頁)を収録している。
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地デジ化の工事が入ることになって、部屋を片付けた。新聞が7ヶ月分も溜まっていた。捨てる前に目を通して置こうと思って、溜まる一方だった。埋もれていたメモを発掘するが、ゆっくり眺めている余裕はない。その代わり、雪解けの後の野道を歩くように、埋もれていた本棚の本を目にして、旧知と久闊を叙するような、そんな気分である。