瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

『ほんとうにあったおばけの話』(05)

 続き。④は8月21日付「明治期の学校の怪談(5)」に示したので⑤。

 『死に神のサイン(ほんとうにあったおばけの話⑤)』(1990年7月初版第1刷発行・定価971円・154頁)*1
石田としこ「死に神のサイン」(8〜17頁)……(祖母から聞いた話をもとにしました)
千川あゆ子「便せんにとまったガ」(18〜24頁)……(友人の妹さんから聞いた話です)高等女学校
堀久子「赤いゆかたの少女」(25〜42頁)
  ……(東京都世田谷区立代沢小学校につたわる話です)三十年ほどまえ
国分ヒサ「トンネルにたたずむ女」(43〜52頁)……(わたしの直接体験です)
久野陽子「ぜんべ山の白ぼうず」(53〜65頁)
  ……(わたしの直接体験です)子どものころ/あれから五十年
田川哲子「首のとれた人形」(66〜74頁)……(わたしの子どものころの直接体験です)
笹川奎治「青木さんの話」(75〜85頁)……(わたしのはいった学校の伝説です)
いながきがん(稲垣元臣)「白い花よめおばけのねがい」(86〜98頁)
  ……(満蒙開拓青少年義勇軍だった(故)■■■■氏から聞き書きです)
横田ひろ子「山ちゃんのゆうれい」(99〜108頁)……(ミニコミ記者からの聞き書きです)
大塚たえこ「谷はよんでいる」(109〜119頁)
  ……(友人からの聞き書きと、山小屋での体験をもとにしました)
森田文「火の玉は雪の墓地をまう」(120〜128頁)
  ……(当時陸軍二等兵だった■■■男氏の話です)太平洋戦争がはじまってまもないころ
山根幸子「通夜にやってきた兄」(129〜137頁)
  ……(広島県三原市在住の■■■■吉さんの話です)
中島信子「孫をよろしく」(138〜149頁)
  ……(むすめの友人からの聞き書きです)一九八六年八月四日、月曜日の午前一時半

  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *

 ①〜⑤の初版第1刷のカバー裏表紙折返しには、横書きで「ほんとうにあったおばけの話」と紺の短冊型に白抜きで示し、その上に「日本児童文学者協会編/全5巻」、下に小さく「A5判カバー装/平均160頁/定価1000円(税込み)」、「全国の児童文学作家の方々から公募した怪談を全5巻に集大成!! 」とある。以下、赤字で5冊の題と各巻5篇の題と作者を示している。を例に示してみよう。

➊高速道路に出るおばけ
 高速道路に出るおばけ(三宅弘文)/あみ目メロンをたべたとき(五
 十嵐秀男)/怪談をつくる話(松谷みよ子)/ま夏の夜の怪(南島栄)/
 地のそこから出たゆうれい(笠原肇)ほか8編


 他の巻については作者のみ挙げていくと➋ついてくるひとだまは木村和嘉子(表題作)/小沢清子/尾辻紀子/大西伝一郎/森下真理ほか8編。➌おばけがくれた青い紙は植木雅子(表題作)/大西左千余/三浦精子/田代しゅうじ/斎藤了一ほか8編。➍むかえにきた死人たちは松岡芳子(表題作)/東條泰子/武田てる子/中村さと子/橋村あさこほか8編。死に神のサインは石田としこ(表題作)/千川あゆ子/堀久子/国分ヒサ/森田文ほか8編。横線があって「編集委員〉菊地ただし/木暮正夫/斎藤晴輝/柚木象吉」とある。

*1:2015年7月26日追記】投稿時に表示出来なかった書影を補った。