続き。
- 作者: 日本児童文学者協会
- 出版社/メーカー: 偕成社
- 発売日: 1991/07
- メディア: 単行本
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鈴木喜代春「帰ってくる火の玉」(8〜17頁)……(わたしの直接体験です)いまから三十年もまえ
今野和子「石になったたましい」(18〜25頁)……(村の人からきいた話です)昭和四十六年の夏
佐藤ふさゑ「トイレのあやしい声」(26〜35頁)……(富士市在住の姉からの聞き書きです)
小倉肇「白ネズミのたたり」(36〜43頁)……(町につたわる話です)まだ戦争がはげしかったころ
野口隆子「さくらの花はどうかね」(44〜55頁)……(友人からの聞き書きです)
石橋まみ「わたしをわすれないで」(56〜67頁)
……(わたしの直接体験です)八年まえ、わたしが二十歳のとき
今関信子「ふりむいた顔」(68〜80頁)……(父からの聞き書きです)六十年もまえ
丹羽はる子「もうひとりのわたし」(81〜88頁)
……(わたしの直接体験です)十二歳の秋/戦争がはじまって
東出絹子「かがみのなかの少女」(89〜101頁)
……(友人からきいた話です)わたしが中学生だったころ/二十年ほどもまえ
佐藤真佐美「生きている供養塔」(102〜116頁)
……(わたしの見聞の記録です)昭和四十七年/五月/七月/昭和六十三年/春/五月
山本玲子「およめさんをつれてきたネコ」(117〜129頁)
……(わたしの直接体験です)日本が戦争に負けてから
田中美代子「夕鶴になった母」(130〜140頁)……(わたしの直接体験です)八年くらいまえ
はまみつを(濱光雄)「ノロ」(141〜151頁)
……(先ぱいからきいた話です)いまから四十五年もむかし
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⑥〜⑩(1991年7月)及び①〜⑤の2刷(1991年6月)のカバー裏表紙折返しには、「全10巻」になった広告が出ている。全5巻当時のものは9月16日付(05)に紹介した。シリーズ名は紫色の短冊型に白抜き。上下の文字は巻数が違うだけだが、「全国から公募した怪談を全10巻に集大成!! 」とあって、以下、橙色で10冊の題を示し、各巻5〜6篇の題と作者を示している。➊を例に示してみよう。
➊高速道路に出るおばけ
高速道路に出るおばけ(三宅弘文)/粉ミルクください(かみやとし
こ)/怪談をつくる話(松谷みよ子)/ま夏の夜の怪(南島栄)/おわ
かれにきたNさん(吉田達子)/金歯とり(日比茂樹)など13編
他の巻については作者のみ挙げていくと➋ついてくるひとだまは木村和嘉子(表題作)/小沢清子/大西伝一郎/平野ますみ/北川幸比古/市川栄一など13編。➌おばけがくれた青い紙は植木雅子(表題作)/大西左千余/最上二郎/小坂恭子/五十嵐よしみち/斎藤了一など13編。➍むかえにきた死人たちは松岡芳子(表題作)/東條泰子/武田てる子/橋村あさこ/吉岡久男など13編。➎死に神のサインは石田としこ(表題作)/堀久子/横田ひろ子/大塚たえこ/山根幸子/中島信子など13編。➏ゆうれいの泣く学校はいながきがん(表題作)/原あやめ/北村けんじ/児玉聰美/竹田まゆみ/佐々木赫子など13編。➐初七日にきたお母さんは滋野透子(表題作)/加藤秀/武政博/藤井則行/坂本伊都子/小泉英丸など13編。➑帰ってくる火の玉は鈴木喜代春(表題作)/小倉肇/今関信子/佐藤真佐美/山本玲子/はまみつをなど13編。➒消えたビーチサンダルは緒島英二(表題作)/西川由紀子/八田由紀子/赤松まさえ/中野幸隆など13編。➓午後六時ののろいは中野みち子(表題作)/森田文/関谷ただし/赤座憲久/松浦一彦/向坂唯雄など14編。横線があって「〈編集委員〉菊地ただし/木暮正夫/斎藤晴輝/柚木象吉」とある。
全10巻で合計131篇(①〜⑤ 65篇)が収録されている。
*1:【2015年7月26日追記】投稿時に表示出来なかった書影を補った。