瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

壺井栄『二十四の瞳』の文庫本(2)

・角川文庫14733(1)

二十四の瞳 (角川文庫)

二十四の瞳 (角川文庫)

・平成十九年六月二十五日改版初版発行(249頁)定価324円
・平成二十二年六月三十日改版五版発行 定価324円
 奥付には「昭和三十六年九月三十日初版発行」とあって、8月6日付(1)に紹介した角川文庫2094を引き継いでいるが、別番号になっている。
 現在のAmazon詳細ページの書影は、映画『二十四の瞳』のスチール写真になっているが、二十四の瞳映画村オフィシャルショップ「チリリン村」のHPによると、『二十四の瞳』発表60年を記念して今年6月25日にこのカバーで新装出版されたとのこと。私はまだこの表紙の現物を見ていない*1。また、昨平成二十三年(2011)夏には、てぬぐい専門店「かまわぬ」コラボレーションによる和柄スペシャルカバー6点のうちの1つに入っていた。この和柄スペシャルカバーは今年も15点出ているが『二十四の瞳』だけ引き継がれていない。これはすなわち、この映画のカバーに直前に差し替えられたためなのである。
 さて、私が見たのは、なか見!検索に挙がっている「平成二十年五月十五日改版再版発行」と同じカバー表紙である、奥付やカバー裏表紙・表紙折返しも改版初版に一致してい*2角川書店HPの本書の立ち読みでも(今のところ)この表紙が出る。
 カバー、背表紙、薄い水色地で、改版初版には最上部にQRコードがありそこだけ白地、次いで「|つ|1-1|Y324|」とあったが改版五版では「つ 1-1」とのみ、次いで作者名、中央やや上にに囲まれた二十四の瞳 新装版」とある。下部に「角川文庫 |■」。
 表紙折返し、上部の作者の紹介は同文だが、改版初版では数字が全角だったが改版五版では半角になっている。また「小豆島」に「しょうど」とルビがあるのは同じだが、改版初版では「しょ/うど」と割り付けられていたのが、改版五版では「しょう/ど」と割り付けるために「小」の前後に半角スペースを空けている。下部に2行、「カバーイラスト畑 典子」「カバーデザイン高柳雅人(角川書店装丁室)」とある。表紙は鉛筆に水彩で着色した7人(男2人女5人)の、小綺麗な和服の子供で皆、草履を履いている。
 裏表紙折返し、上部に「角川文庫|壺井 栄の本 || 二十四の瞳」とあるが、改版五版は「二十四の瞳 新装版」となっている。最下部、右にKBマークがあるのは同じだが、左寄りに、改版初版「カバー 泉文社」そして◇の中に「R」があったが、改版再版・改版五版にはない。裏表紙は同じ。(以下続稿)

*1:2013年4月15日追記Amazonの書影が和柄に戻っていることを確認。【2013年7月30日追記

気が付いたらまたカバーが変わっていた。

*2:2013年5月20日追記】改版三版(平成二十一年五月二十日改版三版発行)を見た。カバーは、なか見!検索に挙がっている改版再版に一致している。改版再版も改版三版も、改版初版ではなく改版五版のカバーと一致する。従って改版初版と改版再版が一致するかのように書いた箇所を削除した。【2014年4月15日追記】2013年5月20日追記に「なく」が脱落しているのを補った。【2014年5月20日追記】改版再版(平成二十年五月十五日改版再版発行)を見た。改版五版と比較するに、カバーは一致、奥付のそれぞれの発行日以外の異同は改版再版「製本所―千曲堂」が改版五版「製本―BBC」となっているのみ。