瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

松本清張『黒地の絵』(1)

新潮文庫1661(1)

黒地の絵 傑作短編集2 (新潮文庫)

黒地の絵 傑作短編集2 (新潮文庫)

『黒地の絵 傑作短編集(二)
①昭和四十年十月十五日発行(418頁)
・平成七年十一月十日四十五刷 定価544円
②平成十五年五月二十五日四十九刷改版(502頁)定価667円
・平成十七年三月十日五十二刷 定価667円*1
・平成二十年九月十日五十六刷 定価667円
・平成二十一年四月十日五十七刷 定価667円*2
・平成二十一年八月二十日五十八刷 定価667円*3
 カバー表紙、Amazon詳細ページには②のものしか出ていないが、①も画像検索すると閲覧出来る。
 カバー表紙折返し、①四十五刷と②とレイアウトは同じ。顔写真はともに左側から撮ったもので和服に眼鏡にオールバックは同じ、①四十五刷は何もしていないが②は煙草を右手に持っている。横組み1行16字の紹介文、①四十五刷は11行、②は10行でかなり書き換えられている。右下に縦組みで①は「カバー 堂本尚郎」、②は「カバー装画 西口司郎/カバー装幀 多田和博」。
 カバー背表紙、赤地に白抜きで上部に標題、中央に著者名、下部に黒のゴシック体で、まず白い角切長方形の中に[ま 1 3]その下に「新潮文庫」最下部に①四十五刷「560」に太い下線、②には「\667」に太い下線。
 カバー裏表紙、レイアウトは①四十五刷・②四十九刷・②五十六刷とも同じ。右上の横組み11行(1行16字)の紹介文は同文だが①と②では組み直されている。中央の横線の下の左、ISBNコードは①四十九刷は10桁だったが、②五十六刷は13桁になっている。
 カバー裏表紙折返し、下部に「カバー印刷 錦明印刷  カバーデザイン 新潮社装幀室」とあるのは一致、上部の「――――新潮文庫――――/松本清張の本|」で破線で左右に分けて①四十五刷は44点(左24点右20点)、②四十九刷は34点(左右17点ずつ)、②五十六刷は35点(左18点右17点)*4。異同は、①四十五刷の7つめ「小説日本芸譚」22番め「蒼ざめた礼服」23番め「黒の様式」27番め「巨人の磯」28番め「喪失の儀礼」33番め「隠花の飾り」39番め「迷走地図(上・下)」40番め「聖獣配列(上・下)」41番め「赤い氷河期」43番め「過ぎゆく日暦(カレンダー)」44番め「名札のない荷物」が、②にはない。②四十九刷では34番めに「隠花平原(上・下)」が追加されており、①五十六刷では35番めに「小説日本芸譚」が復活している。また、①四十五刷の10番め・②四十九刷の9つめ「けものみち」が②五十六刷の9つめでは「けものみち(上・下)」に、それから②四十九刷には『歪んだ複写』に「―税務署殺人事件―」との副題があるが①四十五刷と②五十六刷にはない*5。①四十五刷の右の列の下に小さいゴシック体で「*の巻には、『新潮カセットブック』/収録の作品が入っています。」とあって、25番め「死の枝」と33番め「隠花の飾り」の右下に「*」がある。(以下続稿)

*1:11月4日追加。

*2:11月19日追加。

*3:10月22日追加。

*4:10月22日追記】②五十八刷は38点、左右19点づつ。「黒の様式/隠花の飾り/巨人の磯」の3点が最後に追加されている。【11月19日追記】②五十七刷も五十八刷に同じ。

*5:11月19日追記】②五十二刷は②四十九刷と同じ34点、『けものみち』は1冊だが『歪んだ複写』に副題がなくなっている。