瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

松本清張『黒地の絵』(2)

新潮文庫1661(2)
 10月19日付(1)の続き。
 1頁が扉、①3頁②3〜4頁「目次」、5頁中扉「黒地の絵」、7頁「二階」の扉、8頁から本文で頁付がある。①1頁18行、1行43字。②1頁16行、1行38字。
 「二階」①7〜38頁②7〜45頁、「拐帯行」①39〜67頁②47〜81頁*1、「黒地の絵」①69〜129頁②83〜156頁、「装飾評伝」①131〜157頁②157〜190頁、「真贋の森」①159〜243頁②191〜294頁*2、「紙の牙」①245〜298頁②295〜358頁*3、「空白の意匠」①299〜357頁②359〜430頁、「草笛」①359〜376頁②431〜451頁、「確証」①377〜412頁②453〜495頁、平野謙「解説」①413〜418頁②496〜502頁。
 ①四十五刷の「紙の牙」は「目次」に「二四五」とあるが、245頁は白紙で何も印刷されていない。やはり頁付のない244頁に「紙の牙」とある。同様に「草笛」も「目次」に「三五九」とあるのだが359頁は白紙で何も印刷されておらず、その前の358頁に「草笛」とある。一応目次の通りになっているべき、ということで目次に示された頁から本文末までを示して置いた。
 平野氏の解説、①は本文末に「平野謙」、②は末尾に(昭和四十年十月、文芸評論家)とある。
 奥付の前の目録、①四十五刷は9頁、8頁めの3つめまで45点が松本清張、但し8頁めの2つめ「赤い氷河期」は5頁めの1つめ、8頁めの3つめ「過ぎゆく日暦*4」は5頁めの3つめに出ていたから重複で43点、これはカバー裏表紙折返しに挙がっていた44点から本書を除いたものだが、配列は一致しない。8頁めの残りの3つは新田次郎、9頁めは沢木耕太郎。②四十九刷と②五十六刷は6頁でほぼ一致、6頁めの3つめの「隠花平原/(上・下)」までの33点は、カバー裏表紙折返しの34点の2つめにあった本書を除いただけで配列も一致する。但し2頁めの2つめ「けものみち」が②五十六刷では「(上・下)」が添えられている。6頁めの4つめが逢坂剛『さまよえる脳髄』が高村薫『神の火(上・下)』に差し替えられているが、残りの2つは同じ*5。ついで「新潮文庫最新刊」3頁。
 奥付、①四十五刷は②四十九刷とはそれぞれの発行日・発行者が違う他、異同は郵便番号が3桁から7桁、電話の次に「振替」番号9桁があったのがなくなっていること、「印刷・二光印刷株式会社 製本・株式会社植木製本所」が印刷・製本とも「錦明印刷株式会社」になっている。②四十九刷②五十六刷とでは、②五十六刷には、五十六刷の発行日、電話の左の空白にHPアドレス、最下部のISBNコードが10桁から13桁、という異同がある。

*1:①にのみ扉にルビ「かいたいこう」。

*2:②にのみルビ「しんがん」。

*3:②にのみルビ「きば」。

*4:ルビ「カレンダー」。

*5:11月19日追記】②五十二刷『けものみち』は1冊で、6頁めの4つめは高村薫。②五十七刷は②五十六刷に一致。