瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

松本清張「或る「小倉日記」伝」(3)

・角川文庫1762(3)
 4月3日付(2)の続きで「REVIVAL COLLECTION Entertainment Best 20 '60〜'80」のカバーについて。
 カバー裏表紙は白地で左上にバーコード2つ、1つめは改版五版・改版六版に一致。2つめは改版再版「1910193004701」で改版五版・改版六版「1920193005141」と異なる。右上に3行、「ISBN4-04-122701-1C0193 P470E/定価470円(本体456円)」とあるが改版五版・改版六版はバーコードの下に3行、「ISBN978-4-04-122701-5C0193 \514E定価:本体514円(税別)」とある。紹介文はリバイバルコレクションのカバーではこれらの下、中央やや上に明朝体横組み6行、改版五版・改版六版は右上部、これらの右側にゴシック体横組み14行。以下比較しつつ示す。異同は別々に示し前者の改行箇所を「/」で、後者のそれを「|」で示した。
 1行め「森鴎外の小倉在住時代の足跡を、十年の」→1〜2行め「史実に残っていない小倉在住時|の森鴎外の足跡を10年の」、1行め=2〜3行め「歳月を|かけて」、1行め「ひたすら」→3行め「ひたむきに」、1〜2行め=3〜4行め「調/査する田上|耕作とその母。」、2〜3行め「はかばかしい成果は得られず、病、貧/困に一層落ち込んでいく」→4〜5行め「病、貧乏、偏見、|苦悩の中で、衰弱が進んでくる|」、3〜4行め=6〜8行め「――「或る『小倉日記』伝」。*1自|らの美貌/と才気をもてあまし|日々エキセントリックになる」、4〜5行め「、ぬい。夫にも俳句にも見放され、死」→8〜9行め「ぬ|い。夫に俳句に見放され、「死」|」、5行め→10〜11行め「だけが彼女をむかえてくれた|――「菊枕」。*2/」、6行め「人間の孤独を主題にした、巨匠の代表作。」→11〜14行め「昭和28年芥川賞|を受けた表題作ほか、孤独との|苛酷な戦いをテーマにした、巨|匠の代表作品集。」。
 ついでに本体についてもメモして置く。
 1頁(頁付なし)扉の鳳凰が改版再版は翼と脚を拡げ羽を銜えているが改版五版・改版六版は脚を揃えて翼を拡げたものに変わっている。3頁「目次」から268頁まで一致。
 奥付、改版再版は発行者「角川歴彦」、電話〈編集部/営業部〉の市外局番(〇三)の下は「三八一七」、下4桁は「八四五一/八五二一」。次の行は横長に潰れた字で「〒一〇二 振替〇〇一三〇―九―一九五二〇八」、ここまで4行は5字下げ。ついで「印刷所――旭印刷 製本所――文宝堂/装幀者――杉浦康平」。続く3行と1字下げの「定価はカバーに明記してあります。」は横長に潰れた字にして文字を詰めている。その2〜3行め「小社角川ブック・サービス宛に/お送り」。匡郭下辺の上下に横組み、左下「ま 1-43」、右上「©Printed in Japan」右下ISBNコードとCコードはカバー裏表紙に同じ。
 改版五版・改版六版は「発行者―株式会社角川書店」と「発売元―株式会社角川グループパブリッシング」に分かれている型で、それぞれの発行日が異なるのみ。「印刷所―旭印刷 製本所―BBC」、匡郭下辺の右下、ISBNコード13桁とCコードはカバー裏表紙にあるものに同じ。
 角川源義「角川文庫発刊に際して」は同版。
 目録「角川文庫ベストセラー」が2頁あって、改版再版は1頁6点で明朝体で大きく標題、ゴシック体で著者名、下部に3行(1行10字)の紹介文。改版五版・改版六版は1頁7点で全て明朝体、標題・著者名・紹介文3行(1行22字)、1頁めは「顔・白い闇/霧の旗/徳川家康/信玄戦旗/黒い空/犯罪の回送/松本清張の日本史探訪」、2頁めは「男たちの晩節/三面記事の男と女/偏狂者の系譜」の3点が「松本清張」、残り4点は「京極夏彦」の「嗤う伊右衛門*3巷説百物語/続巷説百物語後巷説百物語」で、一致。

*1:改版五版・改版六版は句点半角。

*2:改版五版・改版六版は句点全角。

*3:ルビ「わら・いえもん」。