瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

川端康成『古都』(05)構成

・単行本(3)
 8月11日付(3)の続きで、構成を確認して置こう。これから暫く、組み方や内容について述べるつもりだが、この対照表を、位置を確認するときの目安として示して置く。文庫版②③には「目次」がなく、本編各頁上部に横組みで入っている柱(ヘッダ)は全て「古     都」なので検索の役に全く立たない*1。従って、文庫版の目次としても役に立つであろう。単行本は「目次」を備え、奇数頁の左上部に横組みで「祇 園 祭 り」の如く章題を入れているので、対照させやすい*2

章題 単行本 文庫版② 文庫版③
春  の  花 7〜28-6 5〜26-7 5〜28-11
尼 寺 と 格 子 29〜53-11 27〜51-15 29〜56-5
き も の の 町 54〜80-6 52〜79-1 57〜87-2
北  山  杉 81〜105-8 80〜105-2 88〜115-10
祇 園 祭 り 106〜133-12 106〜134-2 116〜146-13
秋  の  色 134〜162-2 135〜163-6 147〜178-5
松 の み ど り 163〜193-8 164〜194-11 179〜213-4
秋 深 い 姉 妹 194〜213-2 195〜214-2 214〜235-3
冬  の  花 214〜240-9 215〜241-15 236〜266-6
 あ と が き 241〜243-12 242〜244-10 267〜269-15

 章題は単行本に拠る。文庫版は「祇園祭」となっており、また単行本には附されていない振仮名「あまでら・こうし・きたやますぎ・ぎおんまつり・まつ・しまい」がある。
 「あとがき」の最後は単行本243頁11行め2字下げ「昭和三十七年六月十四日」12行め下寄せ「川 端 康 成  」。文庫版は最後の行に下寄せで「(昭和三十七年六月十四日)  」とのみ。
 なお、各章の本文は、新聞連載時の1日分らしき分量ごとに1行空白で切ってあるのだが、今のところ初出との対照までは考えていないので、これには今は注意しないで置く。(以下続稿)

*1:本編以外では奇数頁に「あとがき」と「解説」、偶数頁は全て「古都」。

*2:2024年9月8日追記はてなダイアリーでは表の縦罫が見えづらかったので各版の頁~の前に「|」を入力して置いたが、はてなブログではその必要がないのでこれを削除した。