瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

Giuseppe Tomasi Di Lampedusa “Il Gattopardo”(1)

・映画
 Luchino Visconti監督*1

山猫 イタリア語・完全復元版 [DVD]

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山猫 Blu-ray

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山猫 [DVD]

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・映画チラシ等
映画パンフレット 「山猫」 監督 ルキノ・ヴィスコンティ

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【映画チラシ】山猫 リバイバル判

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 平成16年(2004)秋の【イタリア語・完全復元版】日本初上映と、平成18年(2006)秋の「ヴィスコンティ生誕100年祭」での【イタリア語・完全復元版】再上映を見に、今はなき新宿テアトルタイムズスクエアに何度か足を運んだ。その頃の私は、国文学研究に見切りを付けて、取り敢えず博士号だけ取って足を洗おうと考えていた時期だったので、妙にこの映画に嵌ってしまって、結局6回見た。テアトルタイムズスクエアは水曜日1000円で*2、当時勤務していた産休代講の女子高の授業が水曜日は2時間めで終わってしまうので*3、その後で新宿に行って「ルートヴィヒ」や「イノセント」も見た。もう高校生が古典などまともに読まない、と云うより高校生をまともに古典が読めなくしてしまった以上、大学の古典研究の繁栄など今後はありえないので、古典研究に博士課程まで身心を捧げてしまった私のような者は、もう美しく滅ぶしかない――いや、見た目が美しくないからそれは無理で、気持ちだけは「文士は喰はねど高楊枝」で気高く滅びたい、等と訳の分からぬことを思い付いて、主人公の侯爵に感情移入して見ていたのだった。
 で、久し振りに劇場で見た。7回めである。

 隣の臭い親父は上映中ほぼ寝ていた。私はセンター試験の世界史で現役98点・浪人100点の世界史マニアで、これだけの点を取ったのには普通の勉強なんかしていなくて、教科書では飽きたらず概説書の類にまで手を伸ばしており、受験を終えて後ももともと好きだからいろいろと見ていたので、Risorgimento(イタリア統一運動)の経過なども一通り知っていたから初見の時から理解に苦しむようなことはなかった(もちろん、大きな流れが分かったと云うまでで、隅々まで諒解出来た訳ではない)が、そういう知識のない人には、この話の何が劇的なのか、あんまり分からないのではないか。だから他の映画の予告篇を流すよりもそこら辺の予備知識を3分くらいに纏めて直前に予習させるべきだと10年前に見たときに思って、今回、前回よりも一層、そうするべきだろう、との思いを強くしたのであった。(以下続稿)

*1:6月6日追記】「山猫 4K修復版」を追加した。

*2:初上映のとき、1500円の前売券を買って、水曜日に出掛けたら1000円だった、と云う衝撃は忘れがたい。

*3:1時間めだけだったかも知れない。1人の持ち分を高2と高3と2人に分けて引き継いだので、変則的な時間割になっていた。