瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

山中恒『おれがあいつであいつがおれで』(4)

・旺文社創作児童文学(1)カバー
 それでは私の見た、1986年重版・1987年重版・1988年重版・1992年重版・2006年重版のカバーを比較して見よう。5月17日付(1)に挙げたように、本体とは別にカバー裏表紙折返しにある奥付に入っている重版発行年である。
 それから、223頁(頁付なし)の図書カード用の書誌情報に「1992」とある、カバーのかかっていないものを見た。本体の表紙・背表紙・裏表紙のデザインはカバーと色違いなので、これについてもメモして置く。
 カバーの表紙・背表紙・表紙折返しは同じ。色は、2006年重版は5月17日付(1)に貼付した書影と同じだが、他は桃色と水色がかなり褪色している*1。本体「1992」の表紙は、カバーの水色が黒になっている。桃色はカバーほどではないが褪色しているように見えるが、2006年重版の本体「2003年」もやはりカバーよりも薄くて本体「1992」の表紙と大して変わらない。
 カバー背表紙は黒地に文字及びイラストは黄色だが、1987年重版・1988年重版・1992年重版は白抜きに見える。しかし1986年重版が黄色なのでやはりこれら白くなっているのも褪色だと判断される。2006年重版は鮮やかな黄色である。本体「1992」の背表紙は、初めから白抜きに見える。そこで2006年重版のカバーの下、本体「2003年」の背表紙を覗いてみるに白抜きで、やはり初めから白抜きなのであった。
 カバー裏表紙、中央に自転車に2人乗りしているカットがあり、カバーは水色と桃色だが、本体は黒と桃色で表紙に同じである。文字は最上部、左から中央に丸ゴシック体横組みで1986年重版・1987年重版・1988年重版「旺文社創作児童文学  小学中級以上」、右にやや縦長のゴシック体で「全国学図書館協議会選定図書」とある。1992年重版は「小学中級以上」がなくなっており、本体「1992」の裏表紙も同じ。
 最下部、左のObunshaのマークは2006年重版まで一致。1986年重版・1987年重版・1988年重版はやや右寄りに「ISBN4-01-069405-X C8393 \980E 定価 980円」とある。1992年重版は右揃えで「定価1010円(本体981円)/ISBN4-01-069405-X C8393 P1010E」となっている*2。本体「1992」の裏表紙には最下部にはこれらの文字もObunshaマークもない。
 2006年重版は左上を長方形(4.6×9.4cm)に白く抜いて、その左にバーコード2つ「9784010694053/1928393011900」、右に「ISBN4-01-069405-X/C8393 \1190E」少し空けて丸ゴシック体で大きく「旺文社創作児童文学」続いて4行めはゴシック体、5行めは明朝体で「「定価:本体1,190円/(別に消費税がかかります)」とあり、バーコードの下の桃色地に縦長のゴシック体で「全国学図書館協議会選定図書」とある。(以下続稿)

*1:2017年7月19日追記】1998年重版のカバーは(私の見たものはかなり褪色していたが)カバー裏表紙も2006年重版に一致する。

*2:2017年7月19日追記】1989年重版のカバーは、消費税導入後の増刷らしく定価表示はこれに一致している。