瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

山中恒『なんだかへんて子』(5)

 5月29日付(1)の時点では山中恒みんなの童話3は20刷と21刷を見ただけであったが、その後、18刷も見た。21刷と比較するに、カバーは一致、本体の異同は奥付の発行年月「1985年2月 18刷」のみである。
 6月11日付(4)の続きで、奥付について。
 奥付は明朝体横組みで左に寄っており、上と右に余白がある。
 新選創作どうわ10(15刷)は四隅の切れた単郭の枠(2.3×4.5cm)があって、

 913 山中 恒*1
   なんだかへんて子
    偕成社  1982年
     153p. 22cm
     (新選創作どうわ 10)

と、図書カード記載用の書誌情報が示してある*2が、山中恒みんなの童話3にはない(下部にもっと簡単に示してある)。
 その下のカットは「その子は おいらの手をひいて*3」の章の見出しの上にあった鸚鵡のカットの流用で、新選創作どうわ10は一回り小さい。その下に「なんだかへんて子」とあり、山中恒みんなの童話3には上に「(山中恒みんなの童話3)」と添えてある。2行空けて小さく「1975年12月 1刷」とあって山中恒みんなの童話3はやや大きい。2行めはそれぞれの発行年月。1行分空けて「著 者 山 中   恒/画 家 長 尾 み の る/発行者 今 村   廣」、半行分空けてやや大きく「発行所 株式会社 偕 成 社*4」その下「株式会社」と同じ位置から新選創作どうわ10には、「東京都新宿区市ヶ谷砂土原町3の5/振替 東京5―1352番」とあった*5が、山中恒みんなの童話3は住所は同じで「振替 東 京 5-1352番」の上にさらに1字半分右から「電話 〈編集(03)260-3229(代)/営業(03)260-3221(代)〉」がやや下寄りに挿入される。半行分空けて新選創作どうわ10には「本文印刷 若葉印刷有限会社/多色印刷 小宮山印刷株式会社/製  本 文勇堂製本工業株式会社」企業名は同じ幅に組む。山中恒みんなの童話3は「本文印刷 新興印刷製本株式会社」に代わっているが他2社は同じ。次の行は新選創作どうわ10「©山中 恒 長尾みのる 1975」山中恒みんなの童話3「©H.YAMANAKA, M.NAGAO, 1975」でさらに1行「NDC913 153p 22cm」が挿入される。次に新選創作どうわ10「◇著者の了解により検印廃止 ◇落丁本・乱丁本はおとりかえいたします」山中恒みんなの童話3は「◇落丁本・乱丁本はおとりかえいたします」のみ。最後の2行は「Published by KAISEI-SHA, printed in Japan./ISBN4-03-517100-X」は共通*6
 奥付の裏、新選創作どうわ10は「*偕成社版*/==新選創作どうわ==」の目録で16点、最下部に「■A5判・カバー装・さし絵豊富 以下続々刊行 ■小学初中級向」とある*7山中恒みんなの童話3は「*山中恒みんなの童話」の目録で題に続いてゴシック体縦組みで、

現代っ子の願いにこたえ、山中恒が心をこめて書いた、おもしろく、お
 かしく、ちょっぴり悲しいお話です。 *A5判・カバー装・さし絵豊富

とあり、10点並べて最後にゴシック体縦組みで下寄せ「小学中級以上・以下続刊」とある。
 これらのシリーズの詳しい内容については別に記事にしたい。(以下続稿)

*1:ルビ「やまなか ひさし」。

*2:8月16日追記】11刷は「1980年」になっている。

*3:ルビ「こ・て」。

*4:ルビは漢字の右に「かい・せい・しや」とある。

*5:8月16日追記】11刷の2行めは「電話 東京(260)3221 振替 東京5―1352番」。

*6:8月16日追記】11刷はISBNコードではなく「8393―517100―0904」。

*7:8月16日追記】11刷は「*偕成社が贈る==新選創作どうわ*」の目録で13点、左端に「小学初級〜中級向       以下続いて、古田足日山下明生灰谷健次郎先生の作品を刊行します。」とある。