瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

加太こうじ『紙芝居昭和史』(5)

・単行本のカバー
 2013年10月25日付「赤いマント(04)」投稿当時貼付出来なかった単行本の書影をここに示して置こう。

 Amazon詳細ページにて原寸より拡大して閲覧出来る。カバー表紙の文字は全て縦組みで、明朝体太字で大きく右側上部に「紙芝居」左側上部に「昭和史」とあり、その間に立絵が3つ、上に刀と芭蕉扇を手にし、猪八戒を左足で踏み付けた牛魔王、中は釘鈀と芭蕉扇を手にした猪八戒、下は如意棒を手にした孫悟空猪八戒の右に横長のゴシック体で著者名、孫悟空の左に桃色のゴシック体で小さく「写真は紙芝居の原型《立絵》」二重山括弧は半角。
 カバー裏表紙、上部右側に岩山の立絵が2つ、右は稜線から火焔が燃え上がっているので火焔山であろう。この2つの間に明朝体縦組みで「紙芝居昭和史●加太こうじ立風書房●640円」、左下に桃色の明朝体横組みで小さく「0076−12142−8909」。
 カバー背表紙、最上部から中央に掛けて明朝体で大きく「紙芝居昭和史」桃色のごく細い横線(1.0cm)があってその下にゴシック体で「加太こうじ」1文字めから3文字め1画めの左にゴシック体で小さく「立風書房」と添える。その下は分類票貼付のため文字の有無は不明。
 カバー表紙折返し、上部から中央部に掛けて楷書体(最後の行は明朝体)縦組みで、

◆私は昭和七年の春から紙芝居の台本を作り絵を描いて二十八年間/を紙芝居作りですごした。青春時代と壮年期の大部分を紙芝居でく/らしたのである。私は紙芝居潰滅後、物書き業になったが、そのと/き、私以外に紙芝居の歴史をまとめる者はいないと思った。それは/私の一生の記念碑であるとともに、日本の一時代を記念し得る庶民/文化の歴史でもある。
                   著者〈まえがき〉より 

とある(◆はトランプのクローバーのマーク)。下部にゴシック体・明朝体の横組みで、「装 幀/玉 井 ヒ ロ テ ル」とある。
 カバー裏表紙折返しには、上部に顔写真(5.0×4.0cm)があって、その下にゴシック体横組みで「かた・こうじ」、その下に明朝体縦組みで、

★大正七年(一九一八年)東京・浅草神/吉町に生まる。少年時代から紙芝居の作/画に従事し、昭和三十五年(一九六〇年)*1/紙芝居の衰退とともに文筆業に転ず。文/章に関しては、小説家相馬泰三に師事す。
 太平洋美術学校卒。現在、思想の科学/研究会会員。著書に『落語』『日本のヤ/クザ』『小ばなし歳時記』などがある。

とある。下部に明朝体横組みで「現住所/東京都葛飾東金町■の■の■」とある。
 単行本を底本としている岩波現代文庫版は、このカバーの立絵についても図版として収録しても良かったのではないか。(以下続稿)

*1:括弧内から文字を詰めて最後の半角の括弧閉じは、ぶら下げではなく追い込まれている。