瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

平野威馬雄『お化け博物館』(2)

 2月25日付(1)に紹介した『お化け博物館』シリーズのうち2冊は、その後、合本された新書判の縮刷版が刊行されている。
・てのり文庫562『幽霊・悪霊ものがたり事典』 1997年7月16日第1刷発行・定価680円・国土社・193頁
 標題から察せられるように、1冊は③『驚異! 幽霊・悪霊の本』、もう1冊は①『怪奇! 幽霊屋敷の本』である。
 カバー表紙、上部に青紫色の横線(幅0.2cm)がある。背景は単行本シリーズのものを使用。右側に黄色のレタリングの標題、震わせた明朝体で「事典」はゴシック体で震える。単行本シリーズの文字の流用ではない。「悪」から「た」までの左にゴシック体白抜きで「平野威勢雄作 平野琳人絵・解説」人名の後の「」は四角。その左に単行本カバー表紙のイラスト(①13.4×11.7cm、③13.4×11.7cm。0.1cm強の白枠)を縮小(6.8×5.9cm、0.1cm弱の白枠)させて、③が上、①が下の順に並べて掲出している。
 本体の表紙は、カバー表紙・カバー背表紙は全く同じだが、カバー裏表紙(白地)の左上のバーコード2つ「9784337300378/1928301006806」、右上「ISBN4-337-30037-6/C8301 \680E」1行分空けて「定価(680円+税)/国土社」のうち、版元名のみ本体に入っている。中央にカット(3.3×3.3cm)を2つ、2つは密着しており周囲に赤枠(幅0.1cm)、右を0.7cm下にズラして並べる。これも単行本カバー裏表紙中央のカラーのカット、①(6.4×6.5cm)③(6.3×6.4cm)を縮小している。この下に細いゴシック体横組みの紹介文、

闇にざわめく死者たちの声を,きみはきいた/ことがあるか!? ふと夜中に目をさましたと/き,うごめく悪霊のすがたに気づかなかった/か!? 怪奇  驚異  著者自身の体験もま/じえて語られる幽霊・悪霊の事実。*1


 1行分空けてゴシック体太字で1行「企画てのり文庫編集委員会」とある。イラスト及びイラストの下の文字は本体表紙にもそのまま入っている。
 本体、1頁(頁付なし)は扉で、角丸の枠(14.4×8.4cm)の中に横組みで、上部に縦長のゴシック体太字で標題、その下に横線(7.0cm)その下に小さく細字のゴシック体で1行「平野威馬雄 作/平野琳人 絵」下部に雛鳥のカットと、リボン風の枠に丸ゴシック体の極太字で「てのり文庫」。
 2〜5頁(頁付なし)は目次で、2〜3頁は単行本①2〜3頁(頁付なし)の「も く じ」を流用、周囲のイラストは左右が切れている。異同は最初と最後の1行で、1行めは「も く じ」ではなく灰色の網掛け(7.9×1.0cm)に横長の明朝体で「怪奇 幽霊屋敷のものがたり*2」になっている。4〜5頁も同様に単行本③2〜3頁(頁付なし)を流用しているが1行めは「驚異 幽霊・悪霊ものがたり*3」になっている。単行本①③とも、3頁の最後に下寄せで1行「題字・装丁/山本利一」とあったのが、6頁(頁付なし)の下部中央に移動している。なお、5頁の最後(8〜9行め)、

解説にかえて
父、平野威馬雄を語る………………平野琳人 191*4


 7頁(頁付なし)は黒地、中央やや下に白の線描のカット、下部に縦長の明朝体白抜きで「怪奇! 幽霊屋敷のものがたり*5」とある。これは単行本①の1頁(扉)を縮小したもので、異同は単行本は標題が右寄りに明朝体白抜きで「怪奇! 幽霊屋敷の本*6」とある他、その左上に明朝体白抜きでやや小さく「平野威馬雄・文/平野 琳人・絵」とあった。
 本文、9〜98頁は単行本①5〜94頁の縮刷で、頁付が異なる。
 99頁(頁付なし)は黒地、下部中央に白の線描のカット、上部に縦長の明朝体白抜きで「驚異! 幽霊・悪霊ものがたり*7」とある。これは単行本③の1頁(扉)を縮小したもので、異同は単行本は標題が明朝体白抜きで「驚異! 幽霊・悪霊の本*8」とある他、1行分空けて下に明朝体白抜きでやや小さく「平野威馬雄・文/平野 琳人・絵」と中央揃えであった。
 本文、101〜185頁は単行本③5〜89頁の縮刷で、頁付が異なる。
 さらに単行本③90〜93頁(頁付なし)「幽霊は、/こんなところに!! 」と題する心霊写真紹介コーナーがあり、これも186〜189頁(頁付なし)に縮刷されて収録されている。1頁めが2点の他は、1頁に3点ずつ掲出。
 191〜193頁、平野琳人「解説にかえて/父、平野威馬雄を語る」/は本文のまま。
 193頁の裏、下部中央に明朝体縦組みで、

本作品は、一九八四年五月に刊行された『怪奇  幽/霊屋敷の本』(お化け博物館シリーズ第1巻 国土社)/と、同年九月に刊行された『驚異  幽霊・悪霊の本』/(同第2巻)を合わせたものです。

とあるが、『驚異  幽霊・悪霊の本』は(同第3巻)である。
 単行本①は94頁の次、単行本③は1頁白紙で奥付。(以下続稿)

*1:ルビ明朝体「やみ//あくりょう/かいき・きょうい・ちょしゃ・たいけん/ゆうれい」。

*2:ルビ「かいき・ゆうれいやしき」。

*3:ルビ「きようい・ゆうれい・あくりよう」。

*4:「…」は19個。数字はオールドスタイル。

*5:ルビ「かいき・ゆうれいやしき」。

*6:ルビ「かいき・ゆうれいやしき」。

*7:ルビ「きょうい・ゆうれい・あくりょう」。

*8:ルビ「きょうい・ゆうれい・あくりょう」。