瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

『豊島図書館郷土シリーズ』(09)

 3月7日付(08)に注意したように、豊島図書館は各区立図書館にこのシリーズを寄贈していたらしい。
 『豊島風土記』のK区立A図書館本には、扉に黒印「東京都K区立図書館/昭 47,2,22 和/寄贈 471」があり、年月日は黒で別に捺し、色の印も別に捺し、年月日の上に黒のボールペンで「A分室」と書き入れている。なお扉の前の遊紙、左上に縦長の黒印の上部の枠に横組みで「寄贈」、下の枠には下部に「氏」とあり、その上に「豊島区立 /豊島図書館」とボールペンで記載。A分室がA図書館に昇格したのである。同じ図書館の『豊島の歳時記』の扉の下部には黒印「東京都K区立A図書館/昭 54,5,21 和」がある。
 S区立S図書館には3冊とも所蔵されているが、何故か紺色の受入印の年月日を修正液で抹消してその上から3冊とも「60.6.-5」と捺している。透かして見ると『豊島風土記』は「47 3  9」、『豊島の民話』と『豊島の歳時記』には「55.10.26」とある。しかし、最初から「東京都S区立S図書館」の印なので、別に昭和60年6月5日に他館からS図書館に移管されたと云う訳ではない。もとの日付を抹消した理由、新たな日付を入れた理由はよく分からない。なお、年月日の枠の下に6桁の番号を紺の万年筆で書き入れているのだが、これもやはり、2文字か3文字分、何かを修正液で抹消した上に記入している*1
 『豊島の歳時記』のB区立S図書館本には「昭和54,2,7」の受入印と「寄贈」印がある。

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 今後どのくらい見ることになるか分からないが、見付けるごとに記事にして分散させては分かりにくくなるので、しばらくこの記事に【追記】として書き足して行くことにする。(以下続稿)
4月25日追記】上記S区立S図書館所蔵の『豊島風土記』の奥付には、朱文方印があり単郭の下部に「寄贈本」とあり、その上の余白に黒の万年筆で「東京都豊島区/ 豊島図書館」と書き入れている。
4月26日追記】S区立中央図書館にも3冊とも所蔵されている。『豊島風土記』には扉裏の下部に青の受入印があって上枠に「・東京都S区立中央図書館・」うち「中央」のみ明朝体で別に捺したらしい。中央の枠に「昭 47,1,25 和」その上部を小さく仕切って黒印「70113」とあり、下部の枠にボールペンで「D43  」とある。また奥付の右上に長方形の黒枠の印、下部に明朝体で「氏寄贈」とあり、上にボールペンで「豊島区立豊島図書館」と記入。
『豊島の民話』も扉裏の下部に青の受入印があって上枠に「・東京都S区立中央図書館・」とあり「中央」も左右と同じ書体。中央の枠に「昭 49,8,30 和」その上部を小さく仕切って黒印「P 扱」とあり、下部の枠にボールペンで「388.1  」とある。また奥付の左下に長方形の青枠の印、下部に明朝体で「氏寄贈」とあって上にボールペンで「豊島図書館」と記入、恐らく『豊島風土記』に黒で捺されていたものに同じ印。
『豊島の歳時記』は扉の前の朱色の遊紙の下部に黒の受入印(地色が朱色なので黒でない色が黒く見えている可能性もある)があって上枠に「・東京都S区立中央図書館・」とあり恐らく『豊島の民話』と同じ印。中央の枠に「昭 54,6,2 和」その上部を小さく仕切って黒印「P 扱」とあり、下部の枠にボールペンで「D43 ・ ト ・  」とある。また奥付の右下に長方形の黒枠の印、下半分に隷書体で「発行所寄贈」とあって上は余白。

*1:4月26日追記】ここに捺されていたのは(位置が異なるが)S区立中央図書館本にある「P 扱」らしい。