瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

宇井無愁の上方落語研究(5)

角川選書11『日本人の笑い』(4)
 2月9日付(2)の続きで、3版と六版の本体の比較。
 私の見た3版は、奥付の左上「49,9,/B区立M図書館」印に紙を貼付して隠して、別に「B区立/昭和 60,1,23/S図書館」印を捺す。昭和49年(1974)9月に購入し、昭和60年(1985)1月に所属を移したようである。六版は2頁(頁付なし)扉裏の下部に「東京都M区立M図書館|受入|54,7,−7|66778」印がある。ともに発行年の3年程後に収蔵されたことになる。
 それはともかくとして、――3版はやや厚く僅かに黄味を帯びた見返し遊紙に続いて、1頁(頁付なし)扉は本文共紙の単色刷で、四隅の繋がっていない単郭(13.7×8.8cm)に、明朝体横組み中央揃えで上部に「角川選書日本人の笑い/宇井 無愁」とあり、中央にカバー表紙と同じ象形文字、その下に小さく「11」、下部に小さく「角川書店」とある。
 六版は茶色の見返し遊紙に続いて、本文共紙の単色刷の1頁(頁付なし)扉、左側にカバーと同様の子持枠(16.6×2.1cm)があり、縦組みで最上部に「宇井無愁日本人の笑い」、最下部に小さく「角川選書―11」とある。右辺の上部にカバー表紙・裏表紙と同じ、十二支の真似をする人物の浮世絵の「[申]」のカットが入る。
 本文、3〜238頁は細かく比較していないが同版のようである。
 続く奥付、3版の上部中央に明朝体縦組みでごく小さく、

宇 井 無 愁*1
明治四二年、大阪生まれ。松竹関/西新派劇作者、大阪新聞記者を経/て第一回ユーモア文学賞受賞。
(現住所、東京都世田谷区代田■/ノ■三ノ■)

とあって、住所を省いて本名と著書を追加したものが、2月10日付(3)に引いたように、六版ではカバー裏表紙折返しに入っていた。
 下部には横組みで、横線(7.8cm)が2本あり、1本めの横線の上、左に「  角川選書 11」、右に「日本人の笑い 」とある。横線2本の間(4.1cm)、左側上部に小さく「 昭和44年1月20日 初版発行/ 昭和46年11月20日 3版発行」その下に「角川/書店」の方印(0.9×0.9cm)、2本めの横線の上に「 発行所  〈株式/会社〉 角川書店*2」と、右側には間隔を空けて「 著作者  宇 井 無 愁/ 発行者  角 川 源 義/ 印刷者  中 内 あ き 子」そして発行所の右側にごく小さく「東京都文京区富士見2-13 ○195208/TEL.東京(265)7111<大代表> ○162」1つめの○の中には「振」2つめの○には「郵」とある。2本めの横線の下、1行め左寄りにごく小さく「落丁・乱丁本はお取替えします」右寄りに「中光印刷・宮田製本」2〜3行めは中央揃えで「Printed in Japan/0310-703011-0946(0)」とある。(以下続稿)

*1:ルビ「う  い   む しゆう」。

*2:ルビ「かどかわしよてん」。