しばらく続けて来た『豊島風土記』の初刷と四刷との比較は、今回で切り上げる。
265頁の裏は白紙、次いで奥付がある。初刷は見返し遊びの表面である。
奥付上部の関係者を列挙した箇所は1月7日付(1)に見た。
初刷は下部に子持線(7.8cm)に挟まれた間(5.7cm)に発行日や発行所等の記載がある。
四刷は下部に子持線(8.4cm)に挟まれた間(5.7cm)に発行日や発行所等の記載がある。なお、子持線の太線と細線の間隔は、初刷では0.1cmあるが四刷は狭くなっている。
初刷の上の子持線の上はしばらく空白(2.2cm)になっているが、四刷にはここに、
豊島図書館
郷土シリーズ・第1集
豊島風土記
とある。シリーズ名はゴシック体、標題は宋朝体でやや大きい。他は全て明朝体。初刷の奥付は全て明朝体で「豊島図書館/郷土シリーズ・第1集」とのシリーズ名はどこにも入っていない。3月2日付(4)に引いた初刷の「はじめに」に、既に続刊を希望する旨が述べてあったが、具体的に決まっていなかったのであろう*1。
上の子持ち線の下、初刷には左に「昭和46年11月20日印刷/昭和46年11月25日発行」とあり、右寄りに「非 売 品」とある。四刷は左に「昭和46年11月20日印刷/昭和46年11月25日発行/昭和47年11月25日二刷/昭和51年5月25日三刷/昭和51年8月25日四刷」とある。
初刷は発行日の下、中央やや右寄りにやや大きく標題「豊 島 風 土 記」がある。
以下は初刷・四刷ともに右寄せで、初刷には、
編 集 豊島区立豊島図書館
電話(981)1111番(427)印 刷 新光印刷株式会社*2
発 行 豊 島 区
東京都豊島区東池袋1丁目18番1号
とある。四刷には、
編集・装幀 豊島区立豊島図書館*3
電話(981)1111番(3515)印 刷 新光印刷株式会社*4
とある。以下遊紙が2枚あって見返し。(以下続稿)