瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

松本清張『半生の記』(5)

新潮文庫1909(2)
 本文について2012年10月31日付(1)に若干の補足。
 章題は4行取りで①は5字下げ、②は3字下げ、巻頭「父の故郷」のみそれぞれ最初に1行分余計に空白を作っている。
松本清張全集34
1974年2月20日第1刷・1985年8月30日第4刷・定価1800円・文藝春秋・517頁
1974年2月20日第1刷・2011年6月5日第9刷*1
 背表紙には大きく「半生の記」とあってその下に割書のように「ハノイで見たこと/エッセイより  」とあり、下部に「松本清張全集34」とあるが最下部は分類票貼付のため見えない。
 「半生の記」は3頁(頁付なし)中扉、中央左に縦線に挟まれて標題があるのみ、細目は示されていない。5〜84頁本文。見出しは3行取り3字下げ。2段組1段24行1行26字。82頁の「あとがき」のみ2行取りで5行分空白があって本文、85頁下段18〜19行めは下詰めで小さく「――文芸(38・8〜40・1)/原題=回想的自叙伝」とある。

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 諸版を一覧にしてみた。刊行順にすると文庫②が最後に来るはずだが、文庫①を内容はそのまま活字を大きく組み直しただけなので、それぞれの書型での最初の版の順に、単行本→文庫版→『全集』と並べた*2

初版 増補版・新装版 文庫① 文庫② 全集
父の故郷 5〜17-5     同 7〜15-7 7〜17-7 5〜9下9
白い絵本 18〜28-9     同 16〜23-4 18〜26-14 9下10〜13下12
臭う町 29〜40-12     同 24〜32-2 27〜36-14 13下13〜18上15
途上 41〜52-8     同 33〜40-9 37〜46-7 18上16〜22下9
見習い時代 53〜61-14     同 41〜47-2 47〜54-11 22下10〜26上10
彷徨 62〜73-12     同 48〜55-12 55〜64-11 26上11〜30下10
暗い活字 74〜86-12     同 56〜64-7 65〜75-10 30下11〜35下8
山路 87〜98-7     同 65〜72-14 76〜85-9 35下9〜40上8
紙の塵 99〜114-5     同 73〜83-3 86〜98-11 40上9〜46上10
朝鮮での風景 115〜129-12     同 84〜93-16 99〜111-12 46上11〜51下24
終戦前後*3 130〜142-10     同 94〜102-6 112〜122-13 52上〜56下16
143〜157-7     同 103〜113-3 123〜135-4 56下17〜62上19
焚火と山の町 158〜170-12     同 114〜122-11 136〜146-4 62上20〜67上13
針金と竹 171〜183-14     同 123〜131-12 147〜157-14 67上14〜72上9
泥砂 184〜196-14     同 132〜140-17 158〜169-2 72上10〜77上12
絵具 197〜208-14     同 141〜148-15 170〜179-16 77上13〜81下17
あとがき 209〜217-5     × 149〜155-7 180〜188-3 82〜85下17
立ち読み   × 209〜217-14    ×    ×    ×
内職文筆業   × 218〜233-9    ×    ×    ×
母の故郷   × 234〜238-12    ×    ×    ×

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 以上は2013年11月26日までに作成済みであったが何故か放置していた。今回手を加えずに上げて置く。

*1:2018年4月28非追加。

*2:2019年3月10日追記】ダイアリーでは以下の表の、頁・行を示した欄にそれぞれ「|56下17〜62上19」の如く縦線「|」を入れていた。そうしないと前の欄の数字と紛れてしまったからだが、ブログでは表が見やすくなっていて「|」は必要ないようである。その分、字数も取るので削除することとした。

*3:全集「敗戦前後」。