瑣事加減

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松本清張『ゼロの焦点』(7)

帝国書院編集部『松本清張地図帳』2010年5月17日印刷・2010年5月21日初版発行・定価1,600円・帝国書院・112頁・B5判並製本

松本清張地図帖

松本清張地図帖

 表紙には「地図にみる懐かしの昭和三十年代」とある。
 横組み左開き、オールカラー。1頁(頁付なし)扉。
 2頁「目次」、2頁下から3頁に掛けて「清張作品の/ 日本地図 」として、沖縄を除く全国の白地図に、作品の舞台となった場所を丸数字で記載する。福井県鳥取県が空白となっているが、福井県については2012年9月17日付「松本清張「装飾評伝」(4)」に取り上げた『死の枝』の1篇「史疑」の殺人事件が福井県(越前)で発生したことになっていた。それから同じ『死の枝』では2014年5月22日付「松本清張『死の枝』(2)」及び2014年5月23日付「松本清張『死の枝』(3)」に取り上げた「家紋」も福井県が舞台となっているのであるが、作中では「こうした地方」とボカしてあるので記入しなかったのかも知れない。鳥取県は『Dの複合』に三朝温泉が出ていたはずで、64〜65頁「清張の時代 温泉」に掲載される日本地図を見るに、やはり「三朝温泉鳥取県Dの複合」と指摘されていた。
 4〜71頁は「目次」に拠ると「作品別/ 特集 」で、4〜9頁「ゼロの焦点」10〜15頁「砂の器」18〜25頁「点と線」28〜31頁「天の汐」32〜37頁「時間の習俗」38〜41頁「或る「小倉日記」伝」44〜49頁「波の塔」52〜57頁「球形の荒野」58〜63頁「Dの複合」66〜71頁「眼の壁」の10作品が取り上げられており、他に「清張の時代」と題する見開きのコラムが「温泉」の他に、16〜17頁「有楽町」26〜27頁「都電」42〜43頁「小倉」50〜51頁「武蔵野」の合計5本挿入されている。
 72〜112頁「【資料編】清張作品の点と線」はまづ72〜87頁「復刻 昭和32年中学校社会科地図帳」、88〜89頁「清張作品の線 ―作品に出てくる鉄道路線と主要列車名―」、91〜92頁「清張映画・ロケ地探訪」、92〜96頁「松本清張年表」、97頁「平成の市町村大合併①」北海道・東北(福島県を除く)、98〜99頁「平成の市町村大合併②」福島県・関東・中部・近畿、100〜101頁「平成の市町村大合併③」中国・四国・九州・沖縄県、102〜112頁「昭和32年『中学校社会科地図』復刻版・地名索引」。
 本作に言及があるのは特集ページの他に、目次、3頁、65頁、80頁、83頁、89頁、91頁、95頁である(隅々まで読んだ訳ではないので見落としがあるかも知れない)。(以下続稿)