瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

松本清張『ゼロの焦点』(09)

帝国書院編集部『松本清張地図帳』(3)
 「【資料編】清張作品の点と線」の72〜87頁に復刻されている地図帳であるが、目次(2頁)には「復刻 昭和32年中学校社会科地図帳」とある。72頁13行めは「昭和32年『中学社会科地図』*1」と題している。72頁下に掲載される書影を見るに、金文字で「中学校社会科地図/七 訂 版/帝国書院編集部編」とある。下に添えてあるキャプションはゴシック体横組みで小さく「▲帝国書院発行の昭和32年『中学校/社会科地図』表紙。本冊では、京浜地/方および地方のページを復刻した。」とあり、その右に示される地図記号には「▲昭和32年『中学社会科地図』凡例」とあって、書名が一定していない。
 以下、8図が掲載される。「横」としたのは左が上に横転している図、上右・上左は枠外にある「[復刻] 昭和32年中学校地図帳」の位置。73頁「京浜地方」上右、74〜75頁「九州地方」横・上右、76〜77頁「中国・四国地方」上左、78〜79頁「近畿地方」横・上左、80〜81頁「中部地方」横・上左、82〜83頁「関東地方」横・上左、84〜85頁「東北(奥羽)地方」横・上左、86〜87頁「北海道地方」上左。これらの地図も6月9日付(08)に紹介した「清張作品の日本地図」と同様に、図中に色の丸数字で作品の舞台の位置を示し、別にまとめて作品名を示しているが、ここではさらにそこでの出来事に及んでいる。本作については「中部地方」80頁左下の海上を仕切ってのスペースにゴシック体(丸数字は桃色のにゴシック体白抜きの数字だが表示できないので仮に白丸で示した)で39箇所示されるうち、2〜3行めに

 能登金剛…憲一が殺害された場所まで、禎子が室田夫妻を追う。<ゼロの焦点>
 金沢…憲一の出張先。〈ゼロの焦点 鶴来…宗太郎と久子を殺害。<同>

と見え、「関東地方」83頁右上の海上を仕切って32箇所示すうちの6行めに、

 立川…憲一がかつて巡査をして久子に出会う。<ゼロの焦点>

と見えている。(以下続稿)

*1:二重鍵括弧は半角。