瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

東京都八王子市『ふるさと八王子』(1)

・『ふるさと八王子』昭和55年1月・東京都八王子市・171頁・新書判並製本
 初版と二版二刷(昭和55年2月15日)を並べて見た。
 表紙・背表紙・裏表紙は全体に淡い灰色地で、表紙の上部から背表紙を経て裏表紙の左側(初版 2.5cm・二版 2.6cm)まで、子持ち枠(幅 3.2cm)で白く抜いている。但し左は小口に続いているので左辺はない。表紙の上下の子持ち線の間、中央に毛筆横書きの標題があり、これは背表紙の下部に縦に組まれて縮小されて入っている。表紙には他に、下部に明朝体横組みで「東 京 都 八 王 子 市」とある。裏表紙に文字はない。
 1頁(頁付なし)扉は上部に子持ち線2本の間(3.0cm)に縮小された毛筆横書きの標題がある。
 2頁(頁付なし)「ま え が き」の冒頭、2~4行め、

 広報に掲載してきた 「ふるさと八王子」、「文化財みて歩き」、「東西南北」 から八十/編をまとめ、一冊の本にしました。この三つのシリーズは古い歴史をもつ八王子の史/跡、文化財、民俗行事、そしてそれにまつわるいい伝えなどを紹介してきたものです。


 5~9行めの2段落めは、如何にも市役所らしく本書の意義を述べている。そして最後の3段落めの最後、13行めに「‥/‥。なお、各編のタイトル下の( )内は掲載した広報の発行年月日です。」とあり、14行めには下詰めで「(昭和五十五年一月)」とある。
 3~5頁(頁付なし)「目     次」2段組。6頁(頁付なし)は白紙。
 7頁(頁付なし)は「ふるさと八王子」の扉で、上部に横線3本、1本めと2本めの間(1.1cm)の左寄りに題、2本めと3本めの間(0.7cm)題の下に「昭和46年5月~50年3月」とある。
 8頁から1箇所につき見開き2頁で紹介される。右頁の上段右端に3行取り2字下げで題、下段右端にやや小さく「まえがき」にあった年月日。題の左に写真。写真の左もしくは右に本文が2行入ることもあるが、大抵は写真だけである。稀に右頁は本文で左頁の上段が写真になっている項目もある。そして左頁の、大抵は下段に手書きの略地図。下段は略地図のみのこともあるが、左側のみ、左下に寄せてあったりもする。稀に上段に入っている。場所が重なっていたり現存しなかったりで略地図がない項目もある。
 以下、各項目について見て行こう。題は字間を半角ずつ空けている*1が詰めた。そして掲載年月日を添え、さらに写真の位置と略地図、それから掲載時から本書発刊までの変化を纏めた追記[いま]の有無を註記した。また、整理し易くするために仮に【番号】を(章ごとに)打った。
【1】8~9頁「別所・長池」(46・5・1)
  写真(8頁上)地図(9頁下左)[いま
【2】10~11頁「千人同心の家」(46・6・1)
  写真(11頁上)[いま
【3】12~13頁「峠の茶店」(46・7・1)
  写真(12頁上)地図(13頁下左)[いま
【4】14~15頁「成田山伝法院の石塀*2」(46・8・1)
  写真(14頁上)地図(15頁下)[いま
【5】16~17頁「桑の試験場」(46・9・1)
  写真(16頁上)地図(17頁下左)[いま
【6】18~19頁「宿場町のなごり」(46・10・1)
  写真(18頁上)地図(19頁下)[いま
【7】20~21頁「お十夜」(46・11・1)
  写真(21頁上)
【8】22~23頁「よみがえる明治の道」(46・12・1)
  写真(22頁上)地図(23頁下)[いま
【9】24~25頁「明化学校」(47・2・1)
  写真(24頁上)地図(25頁下)
【10】26~27頁「八王子機関庫」(47・3・1)
  写真(26頁上)[いま
【11】28~29頁「西浅川の古淵*3」(47・4・1)
  写真(28頁上)地図(29頁下左下)[いま
【12】30~31頁「片倉ボート場」(47・5・1)
  写真(30頁上)地図(31頁下左)[いま
【13】32~33頁「平の渡し*4」(47・6・1)
  写真(32頁上)地図(33頁下左下)[いま
【14】34~35頁「竜神*5」(47・7・1)
  写真(34頁上)地図(35頁下)
【15】36~37頁「宗兵衛はだか」(47・8・1)
  写真(36頁上右)地図(37頁下)
【16】38~39頁「広園寺の方丈庭園*6」(47・9・1)
  写真(38頁上)地図(39頁下右下)
【17】40~41頁「大和田河原の刑場」(47・10・1)
  写真(40頁上左)地図(41頁下左)[いま
【18】42~43頁「お鳥さま」(47・11・1)
  写真(43頁上)地図(43頁下)
【19】44~45頁「年神棚*7」(47・12・1)
  写真(44頁上)
【20】46~47頁「甲州街道の市内電車」(48・2・1)
  写真(46頁上)[いま
【21】48~49頁「旗競馬」(48・3・1)
  写真(48頁上)地図(49頁下左)[いま
【22】50~51頁「小仏(駒木野)関所跡」(48・4・1)
  写真(50頁上左)地図(51頁上左下)[いま
【23】52~53頁「長沼のレンガ場」(48・5・1)
  写真(52頁上)地図(53頁下左下)[いま
【24】54~55頁「第一演芸館」(48・6・1)
  写真(55頁上)
【25】56~57頁「とうもろこし地蔵」(48・7・1)
  写真(56頁上)地図(57頁下)
【26】58~59頁「あんま横丁」(48・8・1)
  写真(58頁上)地図(59頁下左)[いま
【27】60~61頁「竹の花の一里塚」(48・9・1)
  写真(60頁上)地図(61頁下)
【28】62~63頁「天然理心流剣道場」(48・10・1)
  写真(62頁上)地図(63頁下)
【29】64~65頁「恋もかなう樫の木*8」(48・11・1)
  写真(64頁上)地図(65頁下左下)[いま
【30】66~67頁「旧甲州街道」(48・12・1)
  写真(66頁上)地図(67頁下左下)[いま
【31】68~69頁「御典医の屋敷跡」(49・2・1)
  写真(68頁上)地図(69頁下左)[いま
【32】70~71頁「おついで地蔵」(49・3・1)
  写真(70頁上)地図(71頁下左)[いま
【33】72~73頁「大和田坂の庚申塚*9」(49・4・1)
  写真(72頁上左)地図(73頁下)[いま
【34】74~75頁「皁莢の木*10」(49・5・1)
  写真(74頁上)地図(75頁下左下)[いま
【35】76~77頁「廿里山*11」(49・6・1)
  写真(76頁上)地図(77頁下左下)[いま
【36】78~79頁「由比の牧*12」(49・7・1)
  写真(78頁上)地図(79頁下左下)[いま
【37】80~81頁「絹の道」(49・8・1)
  写真(80頁上)地図(81頁下左)[いま
【38】82~83頁「笛継観音」(49・9・1)
  写真(82頁上)地図(83頁下)
【39】84~85頁「由比野のおみたらし」(49・10・1)
  写真(84頁上)地図(85頁下左下)[いま
【40】86~87頁「おちゃやの松」(49・11・1)
  写真(86頁上)地図(87頁下)
【41】88~89頁「馬の正月」(49・12・1)
  写真(88頁上)地図(89頁下)
【42】90~91頁「八日ぞう」(50・2・1)
  写真(90頁上)地図(91頁下)
【43】92~93頁「日露戦争凱旋門*13」(50・3・1)
  写真(92頁上)
 94頁(頁付なし)は白紙。(以下続稿)

*1:3字題は1字半、4字題は1字弱空ける。

*2:ルビ「べい」。

*3:ルビ「ぶち」。

*4:ルビ「たいら」。

*5:ルビ「ぶち」。

*6:ルビ「こうおんじ・ほうじょうていえん」。

*7:ルビ「ねんがみだな」。

*8:ルビ「かし」。

*9:ルビ「こうしんづか」。

*10:ルビ「さいかち」。

*11:ルビ「とどりやま」。

*12:ルビ「まき」。

*13:ルビ「がいせんもん」。