本書の内容の一部は5月30日付「松本清張『半生の記』(5)」に見た、『松本清張全集34』の「エッセイより」に収録されている。まづ当時貼付出来なかった、書影を示して置こう。
松本清張全集 (34) 半生の記,ハノイで見たこと,エッセイより
- 作者: 松本清張
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1974/02/20
- メディア: 単行本
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松本清張全集〈34〉半生の記,ハノイで見たこと,エッセイより (1974年)
- 作者: 松本清張
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1974
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・23番め「推理小説の読者」377〜383頁
これは本書の1章め「推理小説の魅力」の1節め。本書ではさらに以下の項に分けられているが『全集』では分けておらず、空白の行も置かずに詰めている。参考までに12月23日付(3)に中高文庫版の初版と改版について示した本書の項が、『全集』ではどこに当たっているのか、示して置こう。
推理小説ブーム(377頁上段2行め〜378頁上段15行め)
マンネリズムになった中間小説(378頁上段16行め〜379頁下段11行め)
本格派推理小説の衰退(379頁下段12行め〜382頁下段10行め)
動機と社会性(382頁下段11行め〜383頁下段10行め)
末尾(383頁下段11〜12行め)に下寄せで小さく「――婦人公論(33・5)/原題=推理小説時代」とある。
・24番め「日本の推理小説」384〜391頁
これは本書の1章め「推理小説の魅力」の2節めで、1行空白によって分割されているが項見出しはない。これもやはり参考までに、本書の項見出しを示して『全集』のどこに当たるかを見て置こう。
読書的回想(384頁上段2行め〜385頁下段10行め)
日本探偵小説の主流(385頁下段11行め〜386頁下段18行め)
日常性と庶民性の喪失(386頁下段19行め〜388頁上段8行め)
推理小説の宿命(388頁上段9行め〜389頁下段20行め)
この項には見出しのない1行空白がある。『全集』389頁上段1〜2行めの間で、本書の中公文庫改版では28頁10〜11行めの間である。
社会小説の方法(389頁下段21行め〜389頁下段19行め)
推理小説の変貌(389頁下段20行め〜391頁下段16行め)
末尾(391頁下段17〜18行め)に下寄せで小さく「――文学(36・4)/原題=推理小説独言」とある。
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もう1章あるのだが長くなったので明日に回すことにする。(以下続稿)