瑣事加減

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今野圓輔『怪談』(1)

・現代教養文庫175『怪談 民俗学の立場から
昭和32年7月25日 初版第1刷発行
②昭和50年 初版第19刷発行(216頁)
・昭和50年10月30日 初版第20刷発行
・昭和51年5月30日 初版第21刷発行
・中公文庫『怪談 民俗学の立場から

怪談―民俗学の立場から (中公文庫BIBLIO)

怪談―民俗学の立場から (中公文庫BIBLIO)

③2005年12月25日 初版発行(241頁)定価952円
 今野氏に『怪談』と云う著書のあることは、2011年2月8日付「今野圓輔編著『日本怪談集―幽霊篇―』(1)」に取り上げた現代教養文庫666『日本怪談集―幽霊篇―』初版第36刷の奥付上部の「編著者略歴」にも挙がっており、知っていたが手にする機会がなかった。
 それが、2011年2月9日付「今野圓輔編著『日本怪談集―幽霊篇―』(2)」に取り上げた、中公文庫BIBLIOから2分冊で復刊された『日本怪談集 幽霊篇』の1年後に、同じ中公文庫BIBLIOに収録されて復刊されたのである。
 そこで勇んで(?)借りて読んだのだが、当時はそんなに面白いと思わなかった。
 しかしながら、中公文庫版(217〜236頁)に追加された、小池壮彦「解説」の1節め、217頁3行め〜221頁14行め「一・『怪談 民俗学の立場から』の趣旨と時代背景」に指摘されているように、時代の空気を保存しているところに味を感じるようになった。――しかし、そうすると、小池氏が2節め、221頁15行め〜226頁「二・旧版掲載の写真について」で述べている、現代教養文庫版掲載の写真をそのまま転載せず、新たに同じ絵や像を写した別の写真に差し替えることが出来た若干を除いて略したと云うのが、どうにも不満なのである。
 そこで、図版豊富(?)な現代教養文庫版を何とか見たいものと思っていたのだが、漸く(?)手にすることが出来た。――まぁ、古書店で注文すればすぐに入手出来たのだけれども、買い置きする余裕はないので(これ1冊では済まなくなる故)図書館で探していたのである。
 次回、現代教養文庫版と中公文庫版の編成を対比し、図版について確認することとしたい。さらに「解説」の3節め、227〜236頁「三・旧版掲載の参考文献について」に及ぶつもりである。(以下続稿)