瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

François Boyer “Jeux interdits” (3)

・角川文庫2660『禁じられた遊び』(2)
 本体、扉及び奥付の子持ち枠、三十八版は擦れる。三十四版・三十六判の奥付の子持ち枠の左下、大きく空く。四十六版は匡郭に切れ目がなく、鳳凰は翼を拡げて脚を揃えている。
 222頁に著者紹介、三十六版と三十八版は中央に、本文よりもやや小さい活字で著者名、1行弱空けて、

昭和一一年(一九三六)――。東京に生まれる。同三五年、東京大学仏文科卒業。同大学院/を経て、現在、国学院大学教授。〔専門〕フランス一九世紀文学。
〔主要著書〕「ガラスの夏」「埋もれた時」「悪夢」「『名画』劇場」1・2など。
〔主要訳書〕ヴェルヌ「海底二万海里」、F・ボワイエ「禁じられた遊び」など。*1
                               *印 角川文庫所収*2

とある。三十版・三十四版は〔主要著書〕の1行がない。
 四十六版は上部に、左右に1行分の余白を取って、明朝体で訳者名は大きく、半行分空けて以後は小さく、

花輪莞爾(はなわ かんじ)
一九三六年東京に生まれる。東京大学文学部/卒業。十九世紀フランス文学専攻。現在国学/院大学文学部教授。創作と翻訳の両分野で活/躍。芥川賞候補2回。著書に『ガラスの夏』/(角川書店、一九七二)、『埋もれた時』(河/出書房新社、一九七五)、『悪夢「『名画』劇/場』(行人社、一九八二)、『悪夢「『名画』劇/場Ⅱ』(行人社、一九八三、『悪夢小劇場』/『海が呑む―悪夢小劇場―』(新潮社、一九九/二)、『坂本龍馬とその時代』(新人物往来社、/一九八七)、『猫鏡』(平凡社、一九九〇)。/訳書にJ・ヴェルヌ『海底二万海里』(角川/文庫、一九六九)、F・ボワイエ『禁じられ/た遊び』(角川文庫、一九七〇)、『ランボー/全集』Ⅰ、Ⅱ(人文書院、一九七六〜七七)、/『世界の伝説』(ぎょうせい、一九七九〜八〇、/部分)ほか。*3


 次に奥付がある。異同は子持ち枠と鳳凰の他にそれぞれの発行日、三十版・三十四版・三十六版・三十八版「発行者――角川春樹」四十六版「発行者――角川歴彦
 三十版「電話東京二六五―七一一一(大代表)」と三十四版・三十六版・三十八版「電話〈編集部(〇三)二三八―八四五一/営業部(〇三)二三八―八五二一〉」四十六版は市外局番の次に「三」が追加されて「電話〈編集部(〇三)三二三八―八四五一/営業部(〇三)三二三八―八五二一〉」と10桁になっている。電話の次、三十版・三十四版・三十六版・三十八版「〒一〇二 振替東京③一九五二〇八」四十六版「〒一〇二 振替〇〇一三〇―九―一九五二〇八」。三十版「製本所――本間製本」が三十四版・三十六版「多摩文庫」三十八版「大谷製本」四十六版「千曲堂」。
 三十版・三十四版・三十六版・三十八版と「乱丁本・落丁本はお取替いたします。/定価はカバーに明記してあります。」とあって1行空けて子持枠の下、縦組み部分の左端に三十版「Printed in Japan 0197-225801-0946(1)」右を上に横転したで数字はオールドスタイル。三十四版・三十六版・三十八版は「Printed in Japan」のみとなっている。四十六版は「本書の無断複写・複製・転載を禁じます。/落丁・乱丁本はご面倒でも小社角川ブック・サービス宛に/お送りください。送料は小社負担でお取り替えいたします。」郵便と振替の1行とこの文章3行は横長の文字で、3行は行間も詰まっている。若干空いて「 定価はカバーに明記してあります。」と横長の文字で入っている。
 三十版は匡郭外に文字がないが、三十四版・三十六版・三十八版は下辺の下、右寄り「ISBN4-04-225801-8 C0197」、四十六版は匡郭の下辺の右側上に「©Printed in Japan」と横組みで入っており、匡郭外、下辺の下に左詰めで「ホ 2-1」、右寄りにISBNコード(1字分空け)Cコードがある。
 奥付の裏は角川源義「角川文庫発刊に際して」双郭で三十版(10.6×7.2cm)三十四版(10.8×7.2cm)三十六版*4(11.0×7.4cm)三十八版(10.9×7.2cm)四十六版(11.2×7.4cm)。目録類はない。(以下続稿)

*1:それぞれの標題の最後の字の右、下寄せで「*」印を打つ。

*2:三十版は1字分上から。

*3:括弧はやや小さく、行頭の二重鍵括弧開きは半角。

*4:【7月7日追記】投稿時計測していなかったのを補った。