アゴタ・クリストフ/堀茂樹 訳『悪童日記』(9) 文庫版カバー著者紹介③
一昨日からの続きで、カバー裏表紙折返しにある「著者紹介」について、改装前の2段落めの中盤以降を見て置こう。まづ『悪童日記』初刷の13〜20行め、
‥‥。中でも、/日本では1991年に本書が翻訳出版される/と、読書界に衝撃と感動の渦が巻き起こり、/多くの文学者・作家・評論家から絶賛の声/が寄せられた。1995年には著者自身が来/日し、アゴタ・クリストフ・ブームが盛り上がり、/クリストフ作品は1990年代にもっとも大き/な反響を呼び成功した海外文芸となった。/‥‥
『悪童日記』十一刷14〜21行め、初刷との異同は灰色太字にした箇所。この部分は『ふたりの証拠』初刷・二刷『第三の嘘』初刷も一致している。
‥/‥。中でも、日本では1991年に『悪童日記』/が翻訳出版されると、読書界に衝撃と感/動の渦が巻き起こり、多くの文学者・作家・/評論家から絶賛の声が寄せられた。1995/年には著者自身が来日し、アゴタ・クリストフ・/ブームが盛り上がり、クリストフ作品は/1990年代にもっとも大きな反響を呼び成/功した海外文芸となった。‥‥
作者没後、柏原氏のカバーに改装後の当該部分、『悪童日記』14行めから18行めの頭までを見て置こう。
‥/‥。日本では1991年に本書が翻訳|出版さ/れると、読書界に衝撃と感動の渦が|巻き起/こり、多くの文学者・作家・評論家か|ら絶賛/の声が寄せられた。著者自身が来日した|1995/年に‥‥
仮に灰色太字にした部分は、同じく改装後の『ふたりの証拠』『第三の嘘』の当該部分(14〜18行め)では「『悪童日記』になっている。よって改行位置が違っているのを「|」で示した。(以下続稿)