瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

江馬務『日本妖怪變化史』(1)

・中公文庫『日本妖怪変化史』(1)
①1976年7月10日 初版発行

日本妖怪変化史 (中公文庫BIBLIO)

日本妖怪変化史 (中公文庫BIBLIO)

②2004年6月23日 改版発行(181頁)定価857円
・2018年12月5日 改版2刷発行 定価900円
 初版も見ているが、今、手元に改版と改版2刷があるので比較して見た。
 カバー表紙、同じ装画だが改版の方が赤味が強いようである。異同は右下に横組み白抜きで、改版は「中 公 文 庫BIBLIO」その右に天狗面のようなマークがあったが、改版2刷は明朝体「中公文庫」となっている。
 カバー背表紙、改版は白地(幅0.8cm)で上部に薄い緑色で天狗面のようなマーク、2字分空けてその下にやや小さく「江馬 務」、中央やや上から下は薄い緑色の短冊型(8.5×0.6cm)で、その上部に明朝体太字で標題、下部に小さく「中公文庫 857」レーベル名は明朝体、最下部の細いゴシック体の算用数字は横並び。標題とレーベル名の間には図書館の分類票が貼付されていて文字があるはずなのだが確認出来なかった。改版2版は水色地で上部に明朝体で標題、中央やや下にやや小さく「江馬 務」、下部に上下を半円形に白く抜いた中(1.5×0.5cm)に(え 5 2)とあり、その下に明朝体で「中公文庫」、最下部に左右を半円形に白く抜いた中(0.4×0.6cm)に「900」。
 カバー裏表紙、改版はカバー表紙の地と同じやや赤みを帯びた和紙を全面の地に用い、左上のバーコード2つ「9784122043848/1921121008579」右上の「ISBN4-12-204384-0/C1121 ¥857E」1行分空けて「定価本体857円+税]」とある。改版2刷は白地で、左上にバーコード2つ「9784122043848/1921121009002」その下に「ISBN978-4-12-204384-8/C1121 ¥900E/定価[本体900円+税]」右上に縦組みで紹介文、

妖怪をその前身、変化の要因などで分類し、/風俗史学の立場から考察した柳田民俗学以前/の先駆的な研究。表題論文に「文芸上に表わ/れたる鬼」「火の玉」を関連論考二編を併せ/て収録。大正十二年の論文発表当時の「自序」/および図版を追加し、本文の改訂を行った新/版。巻末に索引を付す。  〈解説〉香川雅信

とある。改版の紹介文はカバー表紙折返し、カバー表紙からの絵の続きに重ねて明朝体縦組み上下2段で、

幽冥界には妖しい力があって絶/えず人間界に災厄を加えんと恐ろ/しい糸を操っている……そう信じ/て、鬼に食われ、狐狸に誑かされ、/幽霊に悩まされてきた日本人。多/くの文献から収集した記事をもと/に、妖怪変化の正体を多面的に明/らかにし、古来の風俗に人間の妄/執の移り変わりを見る。柳田國男【上】の民俗学による妖怪研究に先駆け/て大正十二年に発表された表題論/文ほか、「文芸上に表われたる鬼」/「火の玉」を収録。中公文庫版に/図版を追加し、本文の補訂をおこ/なった新版。巻末索引を付す。解/説・香川雅信兵庫県立歴史博物/館学芸員

とあった。(以下続稿)