瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

白馬岳の雪女(45)

 7月の1回めのワクチン接種後、左腕が痛くなったのはもちろんだが、激しい運動はしないようにとも言われたので、土曜・日曜・休日と安静にして過ごした。発熱はしなかった。先月の2回めの後は、腕の痛みはさほどではなく、全身に倦怠感があった。やはり発熱はしなかった。しかし1回めも2回めも何日か分か原稿のストックを作って、最大で1週間分くらい予約投稿にして置いた。思えば昨年の9月も入院手術のため同じように予約投稿にしていたが、あのときは資料紹介だったから良かったが、今度はそうではないのでどうも調子が狂っている。これまで日々追われるように書いていたのが、連載(?)なのに投稿した日には内容を忘れているようなことがあって、ここで一旦気分を一新するために、やり残していた課題を片付けて置くこととした。
辺見じゅん「十六人谷」(8)『闇の祝祭』①
 8月10日付(14)に書いたように、富山県立図書館HP「富山郷土資料情報データベース」によって、次の本に「十六人谷」と題する短歌連作が掲載されていることを知った。そこで早速、隣の市の図書館で借りて来たのだけれども、記事にしないまま先日返却してしまった。
・現代短歌文庫69『辺見じゅん歌集』2008年10月10日 初版発行・定価1500円・砂子屋書房・151頁・四六判並製本
 1頁(頁付なし)扉は中央が下に彎曲した横縞を漉き出した用紙で、左に表紙と同じ標題とシリーズ名を入れる。背景に控えめに淡い青の線描。
 3~9頁(頁付なし)「目次」
 11頁(頁付なし)中扉で標題。
 13頁(頁付なし)「『水祭りの桟橋』(完本)」以下2段組で14~44頁に短歌。45~49頁上段、山本健吉「跋 辺見じゅんの歌」1段18行、1行25字。49頁下段~50頁「あとがき」は「昭和五十六年初春」付。
 51頁(頁付なし)「『闇の祝祭』(完本)」52~76頁上段に短歌。76頁下段~77頁上段「あとがき」は「昭和六十二年十月二十七日、父の十三回忌に寄せて」。
 79頁(頁付なし)「『幻花』(完本)」80~114頁に短歌。115~116頁「あとがき」は「一九九五年秋」付。
 117頁(頁付なし)「評 論」の扉。
 118~120頁「目に見えぬものへのまなざし/――『桜花伝承』によせて」末尾に(国文社版『現代歌人文庫 馬場あき子歌集』/一九七八年四月十五日刊)とある。
 121~125頁上段「悪い夢」は寺山修司について。末尾に「(『さかさま文学史 黒髪篇』解説、一九七八年十二月二日)とある。
 125頁下段~137頁「夏、男は鉄輪を破壊しに行く/――岡井隆インタビュー」末尾に(一九七七年「短歌」七月臨時増刊号)。
 139頁(頁付なし)「解 説」の扉。
 140~143頁上段、山中智恵子「歌谷へ/――辺見じゅん著『水祭りの桟橋』」末尾に(一九八一年「短歌」八月号)」。
 143頁下段~148頁、馬場あき子「たおやかの思想/――辺見じゅん」は『闇の祝祭』について。末尾に(一九八八年「短歌」三月号)。
 149~148頁、飯田龍太「交響の妙韻」末尾に(一九八八年「短歌」三月号)。
 1頁白紙があって奥付。その裏も白紙で最後に「現代短歌文庫」の目録が4頁。裏表紙の右上に和服で満面の笑みの大きな白黒写真、その下に横組みで著者紹介。『水祭りの桟橋』が第二歌集、『闇の祝祭』が第三歌集、『幻花』が第四歌集である。刊年や版元などはこの著者紹介に示されている。
 「十六人谷」は『闇の祝祭』に収録されている。
 52頁上段はアーネスト・ヘミングウェイの名文句を引用している。
 52頁下段~58頁上段「Ⅰ 桃のおぼろ世」は連作4篇。
 58頁下段~65頁上段「Ⅱ 比叡暮れたり」も連作4篇。
 65頁下段~70頁「Ⅲ 螢の樹」も連作4篇。
 71~76頁上段「Ⅳ 立山曼荼羅」は連作3篇。その2つめ、72頁下段5行め~74頁上段が「十六人谷」である。(以下続稿)