・『やさしい多摩市町村の歴史』昭和五十六年二月二十五日 発行・定価 一二〇〇円・433頁・B6判並製本
標題はカバー及び本体の表紙・扉「やさしい/多摩市町村の歴史」カバー及び本体の背表紙「〈やさしい/多摩〉市町村の歴史」奥付「多摩市町村の歴史」である。
カバー表紙は黄色地で文字は全て横組み。最上部中央に黒い長方形(1.2×5.5cm)に赤のゴシック体で「 や さ し い 」とあってその下に明朝体で大きく「多摩市町村の歴史」とあり、その下に「青 梅 市…米光 秀雄 五日市町…石井 道郎/奥多摩町…大館 勇吉 八王子市…佐藤孝太郎/檜 原 村…濱中銀之助」とあって、収録順は左列から右列。版画は『多摩の歴史』の表紙にあったものに同じだが、若干拡大されており、手前の赤い落葉が1列を残して殆ど削られており黒丸に白抜き「か」もない。最下部中央に明朝体で「武蔵野郷土史刊行会」。本体表紙は文字のみで版画はなく最上部は白抜き、他は全て黒。
カバー背表紙は白地と思うが褪色したのかも知れない。文字は全て縦組み、最上部に黒の正方形(1.8×1.8cm)にゴシック体白抜きで「やさしい/多摩」とあってその下に明朝体で大きく「市町村の歴史」少し空けて褪色して象牙色に見えるゴシック体で2段「青 梅 市 五日市町/奥多摩町 八王子市/檜 原 村」とある。これは本体表紙に黒単色でそのまま刷られている。
カバー裏表紙は白地、文字は全て横組みで中央に鎧兜の写真(7.9×5.8cm)があって下に明朝体太字のキャプション「青糸威大鎧(御岳神社蔵)」、左下にゴシック体で「定価1200円 3021-0120-0115」とある。本体表紙は左下の定価と数字のみ。
カバー折返しは私の見た2冊とも切除されている。見返し(遊紙)は黄土色。
最初にアート紙で8頁、1頁(頁付なし)扉の文字は全て横組みで、最上部左寄りに明朝体で大きく「やさしい/多摩市町村の歴史」1行分空けて「●青梅市の歴史…………………米光 秀雄/●奥多摩町の歴史………………大館 勇吉/●檜原村の歴史…………………濱中銀之助/●五日市町の歴史………………石井 道郎/●八王子市の歴史………………佐藤孝太郎」とあって右下に土筆7本の版画があってその左下に「か」、左下に小さく「武蔵野郷土史刊行会」。
2頁(頁付なし)は末尾に「武蔵野郷土史刊行会」とある凡例に当たる文章で、1~5行め、
本書は昭和四十九年より五十年にかけて、多摩の郷土史として発表された。
『多摩の歴史 全七巻』=内容は二十五の市と五町一村のやさしい歴史で、執筆者は、各市町村の郷/土史家が蘊蓄を傾けて書き下し、多摩研究の資料として好評を博した双書です。
久しく品切れになっておりましたが、地域によってしきりに要望されるので、西多摩を中心として/少部数を重版するにいたったものであります。ちなみに全七巻を紹介しますと、
として巻ごとに収録される市町村と執筆者を挙げるが、既にカバーや本体・扉に見た通り「五日市町 石井 道郎」で、前回見た『多摩の歴史 6』では「並木米一」の名もあったのに石井氏のみになっている(本文の方には並木氏の名も見える)。
続いて白黒口絵(頁付なし)3頁上「三田氏の城址辛垣山遠景(青梅市)」下「海禅寺山門(青梅市)」4頁上「御岳神社(青梅市)」下「伊奈市場の跡(五日市町)」5頁上「昭和⑩年頃の小河内村鶴の温泉鶴屋旅館(今は奥多摩湖)」下「新築成った奥多摩郷土資料館」、7~6頁上「戸倉城址全景(五日市町)」6頁下「興岳寺本堂(八王子市千人町)」7頁下「本立寺本堂(上野町)」、8頁上「檜原村上平の高橋家の破風」下右「城山から檜原の中心部を望む」下左「氷りついた払子沢の滝(上人/の手にするホッスから命名)」
6~7頁見開きは一昨日見た『やさしい八王子市の歴史』4~5頁見開きに同じ。そして8頁下右の写真は『多摩の歴史 6』8頁下左の「⬇城山から本宿を望む 檜原村が村全体/ が山と深い森につつまれている。 」と同じもののようだ。それ以外の写真は一致しない。
9~16頁「も く じ」の14頁3行めまでは『多摩の歴史 6』の「も く じ」に一致。『多摩の歴史 6』では「日の出町の歴史」だった14頁4行めが「八王子市の歴史」になっており、節・項の分け方がこの章だけ他と大きく異なる。17~299頁は『多摩の歴史 6』に同じ。301頁(頁付なし)扉の題は「やさしい八王子市の歴史」で、『多摩の歴史 7』17頁ではなく『やさしい八王子市の歴史』17頁の扉に合致する。302~433頁は『多摩の歴史 7』及び『やさしい八王子市の歴史』に同じ。
1頁白紙があって奥付、著者の連名に並木氏の名前はない。発行所・多摩地区発売元が武蔵野郷土史刊行会、発売元は有峰書店新社。印刷所と製本所は『多摩の歴史 6』『多摩の歴史 7』『やさしい八王子市の歴史』に同じ。以下3頁「多摩の郷土を掘りおこす武蔵野郷土史刊行会の図書」の目録で1頁め4点4冊、2頁め5点5冊、3頁め9点17冊、うち5点めが「多摩の歴史(全七巻)」だが2頁に「久しく品切れ」とあったはずだが。さらに2頁白紙。(以下続稿)